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中央アルプス木曽駒ヶ岳・宝剣岳

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日時 : 2005年3月19日(土) ~ 21日(月・祝日) 前日夜発
参加者: CL清水清二(25期)・安達重輝(26期)・坂田勝亮(64期)・塩足京子(66期)
報告者: 塩足京子

3月の3連休に、中央アルプス木曽駒ヶ岳~空木岳までの縦走を計画した。木曽駒ヶ岳へは、この時期もロープウエイが利用できるという情報を得、他の山域の計画もあったが即、こちらに決まった。前日18日22:00東京駅前駐車場に集合し、安達さんの車で駒ヶ根・菅の台を目指す。菅の台駐車場着19日1:45速やかに仮眠態勢に入る。

菅の台からバスでしらび平まで、しらび平からロープウエイで千畳敷に上がる。朝、天幕を撤収し終えた頃には既に、8:14発の始発バスを待つ登山者でバス停は一杯であった。我々は臨時バスに乗ることになる。補導員も一緒にこれに乗って上がる。接続の良いロープウエイで千畳敷着9:20。千畳敷では強い風が吹いており、思わず建物から出るのをためらわせるものがある。装備を整え外に出て行くと、補導員が目を光らし登山者をチェックしていた。私はオーバー手をしていなかったところ、呼び止められた。忘れて来ていた訳ではないので、彼の目の前で装着する。千畳敷発10:10底雪崩跡のある千畳敷カールのデブリをトラバースし、何人もの登山者が行く。強い風が息を吐く中、クラスト状になったカールを登っていく。傾斜が増してきたところを行く私を強風が襲う。風の息を見ながら一歩一歩を慎重に歩く。重いザックを背負ったまま対風姿勢で歩く内に、段々腰が痛くなってきた。が、態勢をリラックスさせることなど出来はしない。一歩一歩緊張しながら、高度を稼ぐ。高度が増すにつれ、益々傾斜は強くなるばかり。ここで滑ったら、あのデブリのところまでいっちゃうのだろうな。傾斜の強い足元の、ずっと下を見ながら想像する。滑落停止の練習は久しくしていないな。でも、この重たいザックを背負ったままで止められるのだろうか。先を行くパーテイはロープで繋がれているが、あれは一人が落っこちたらどうなるのであろう。私くらいなら皆、止めてくれるのかな。ここで態勢を如何替えるわけにも行かない。下に降るとなると尚更怖い。そんなことを思いながらの私の動作を察知してか、後ろの清水さんから「ロープ出そうか」の声が掛かった。正に「待ってました」の声掛りのはずが、私の口からでた返答は何と「ダイジョウブでーす」であった。我ながらこの返事にはビックリしたが「先ずは前を行く坂田さんを目指して上がろう」と、気合を入れ直すものとなる。しばらくすると、夏道のロープが見えてきた。もう一頑張り、気を抜くこと無く行く。11:20宝剣山荘着。風を避けて休んでいると、続々と人が上がってきた。ざっと50人程度であろうか。どのパーテイにも女性が1~3人いる。宝剣山荘の入口を雪の中から掘り出している人もいた。この時期に営業するのかな。11:55空荷で木曽駒ヶ岳に向かう。先程とは全く違う状況の歩きに、拍子抜けしてしまう。木曽駒ヶ岳着12:35。青い空が広がる気持ちの良い天気であった。写真撮影後、宝剣山荘へ引き返す途中、中岳で雪上に腰を下ろし空木岳方面の展望を楽しむ。宝剣山荘着13:10。

今日はここにテントを張る。伊那側に幕営場を決め、整地のため掘り出したブロックを風除けに積む。前回の谷川雪洞山行で使ったアルミのスコップが壊れてしまったので、今回また清水さんは新しいアルミのスコップを買ってきた。オルトボックス社製なので、前回初めて使った、やはりオルトボックス社製スノーソーとはシャフトが共用できる。スコップとスノーソーを使って整地も何とか落ち着いた14:30頃、清水さんと坂田さんは翌日のため宝剣岳に偵察に出かけた。その間、安達さんとトイレを作る。ブロックに囲まれた、快適なトイレが出来上がった。水作りも終わり、お茶の用意も出来た16:00頃、宝剣岳に偵察に出かけた二人は戻ってきた。頂上まで行って、明日の為しっかりと足場を作ってきてくれたとのこと。登山者の多くは木曽駒往復だけで終わってしまう為、宝剣岳へはトレースが無い。くつろいでいるところへ、何と天幕代徴収の声が掛かった。一人¥500という。こんなところで幕代を取られるとは思わなかった。小屋のトイレを使ってもいいという。せっかく時間をかけて我々のトイレを作ったのに!そんなことならトイレを作る前に言えよ!!!その夜は私の定番メニュー、キムチ餃子鍋でお腹を満たしてもらった。寒い夜は辛い、熱いが良いだろう。月夜の静かな晩である。月を見ながら情緒ある雪囲いのトイレであった。

翌朝5:00に起きる。朝焼けであった。来る前の予報では今日は良い登山日和のはずである。今日は計画通り、宝剣岳を越えて木曾殿越まで行けるのだろうかとの思いを持ちながら、テント撤収後8:00出発となる。稜線に出たところで、木曾側から冷たい風が非常に強く、息継ぎも無しに叩きつけるように吹いてきた。ザイル確保で待つ間寒いだろうな、羽毛服着てくれば良かったなとか思いながら歩いていると、先頭を歩いていた清水さんが引き返してきた。何やら安達さんに耳打ちしている。風が余りにも強い為、声が飛ばされるようだ。ここで、取り敢えず引き返し様子見をしようということになった。このまま進めば誰かが飛ばされるか、そうでなくても凍傷は免れない、という判断である。登りで2P半、降りで3Pのルート工作を待つ間、避けることの出来ない絶え間ない冷たい風は、相当のダメージを身体に与えるだろう。さっき出て来たテント場に戻る。もう一度整地し直し、テントを張る。坂田さんは行動を中止することは不満であったようだが、風は絶え間なく強くテントを叩く。状況は益々悪くなる一方である。停滞の経験もたまにはいいだろう。14:00になった頃、省エネの為にもシュラフの中に入って休むことにした。外に顔を出してみると、世界は真っ白になっていた。雪が上から下から吹き付け、テントに吹き込む。今日も@¥500の幕代を取られたが、小屋のトイレをしっかりと昨日の分まで使わせてもらった。小屋へ行くにも大変なブリザードであったが、この中での用足しは、女性はいつも辛いものがある。17:00坂田シェフによるスペシャルディナーカレーを作り始める。玉葱を切ってバターで飴色になるまで炒めるところから始まる本格カレーである。2回戦になっている為、具が変わる。全く、この懲りようには恐れ入るものがある。昨晩も今日も、ビールが皆に1本ずつ配られ、大鍋2杯のカレーが4人のお腹に入っていく。

翌3日目、21日6:00起床。良い天気に恵まれたが、取り敢えず宝剣岳には空荷で行くことに決まった。空木岳へは、また今度だ。朝食、朝から魚が出てきた。サンマ、ニシンの塩焼きにサバの味噌煮である。骨まで柔らかい状態でパックになっている。こんなものが世の中にあるなんて、本当に主婦要らズだ。坂田さんは本当にマメにスーパーの食品を研究しているようだ。こんなところにも頭が下がる。8:10テントをそのままに宝剣岳に空荷で向かう。昨日の風と打って変わった今日の風につくづく、あのまま山行が続けられなくて良かったと思う。おまけに空荷だし。ちょっと物足りないかな。坂田さんが通しでトップを行く。彼の作る足場は非常に歩幅が広く、重い荷物を担いでいたら、とってもシンドイものだろう。頂上でポーズを取って写真に納まる。出来ればザックを背負っていたかったな。テント場に戻ったのが、10:10であった。他のルートの行くことも検討されていたが、今回はこのままテントを撤収して千畳敷に降ることになった。11:45発。行きとは違って、しっかりとトレースの付いたルートであった。千畳敷着12:30。

駒ヶ根高原のこぶしの湯に寄る。2:15入湯。3:30発、東京駅着7:30。3連休最終日にしたら、まあまあの渋滞状況であろう。今回も無事に皆様お疲れ様です。又宜しくお願い致します。

バス : 菅の台~しらび平 @¥800
ロープウエイ :        @¥1180+荷物代@¥200
こぶしの湯           @500
記2005年3月27日

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