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八ヶ岳: アイスとバリエーション

日時: 2019年12月27日(金) – 29日(日)
参加者: 林(L)・高安
山域: 八ヶ岳

行程:
第1日目: 美濃戸口(6:45) − 赤岳鉱泉 − 大同心大滝(12:30) − 赤岳鉱泉
第2日目: 赤岳鉱泉(6:00) − F1 − 小同心クラック − 小同心の頭(12:00) − 赤岳鉱泉(14:30)
第3日目: 赤岳鉱泉(6:00) − 中山尾根取付(7:30) − 稜線(11:30) − 赤岳鉱泉(13:00) − 美濃戸口(16:00)

せっかくの年末ですが、他に人もいないということで、二人。
小同心クラックは以前行こうと思ったが、なかなかチャンスがなく、そのままン十年。
無理を言って入れてもらった。

年末の納会はいつも休んでいる。
前夜、小淵沢についてみると雨。とっておきの屋根のあるところで仮眠。

美濃戸口では雨が降っていなかったが、美濃戸山荘あたりから降り出した。程なくして雨から雪へ。
赤岳鉱泉は先々週とは大違い、積雪ありで雪も降っている。
さすがにテントは少ない。中国人グループがキャンディで講習会。気合入ってるー。

12月27日 大同心大滝

雪の中、登山道から沢に入る。うっすらとトレースがあるものの、ラッセル。林さんパワーで乗り切る。
倒木が多く沢筋と左岸をいったりきたり。
八ヶ岳特有のアラレ雪が降り積もり、圧雪がきかずアリジゴク。
ようやく小滝。フリーで越え、ふたたびラッセルのなか、大滝にようやく到着。でかい!2段50m

林さんGOですが、なんとバイパーではなく、ノミック!!
先々週の八ヶ岳で感化されてしまい、思わずポチってしまったノミックがデビューしました。
優しめの下部を登って、右岸の中間点まで。アレ?そのまま抜けるんじゃないのか?
私も追いつき、垂直の滝の裏側みたいなところで、ビレイ。
再度林さんが挑む。
やはり立っているところは厳しい。その上、降っているアラレ雪が上からスノーシャワー。
上部で降ったアラレが吹き寄せられて集中して降ってくる。サングラスの裏側にも雪が積もる。
アックステンションしながら抜けたそうです。
続いてGOしますが、厳しい。垂直ってやっぱり足で上手く立てないのよね。
すぐにうでが疲れる。
スクリューの回収も時間がかかるのでパンプ!
抜いたら抜いたで、詰まった氷を抜くのは片手ではムリ。アックステンションして
両手で氷を抜いていく。フィフィはサイコー。
立ち木ビレイ点まで。
その木で懸垂下降。50mでさっきの取りつきまで。
雪は降り続いているので、素直に下山。小滝は右岸を巻く。下りとはいえアリジゴク下降。

12月28日 裏同心ルンゼ〜小同心クラック

雪も風もおさまった感じ。星も出ていて、今日は快晴無風かな。

暗い中出発。誰も入っていない裏同心ルンゼ。昨日のパーティのトレースをたどる。
F1はかなり埋まっているのでフリーで越えてF2ですが、自信はないので林さんにお願い。
その上はなんていうこともない感じですが、いちおう、私めがリード。1本クルクルして登っていく。
その後は、ほぼ埋まっていて、多少は露出しているF5をフリーで越えて、裏同心ルンゼは終了。
バンドを大同心へ。昨日の降雪でびっしりとエビのしっぽ。降雪直後の山は美麗。

大同心雲稜ルートらしきところにシュリンゲが垂れてるが、雪で真っ白。
大同心稜を登ってきたパーティ4人が先に見える。
我々は取りつきがわからず、まごまごしていると、そのパーティが取り付きはこの先と
教えてくれた上に、「4人なので、お先にどうぞ」と、ありがたい。

それでは、苦節ん十年の私めが行かさせてもらいます。
取付きから直登しようとしていたら、「少し右側から左上がやさしいですよ」とコメントがかかる。
ちょと戻って登っていく。
岩にはエビのしっぽがびっしり。払いのけてホールドを探す。まるっこいガバだらけでクライミング
としてはやさしいが、支点がない。あるのかもしれないが、びっしりついた雪で見つからない。
試しにカムもセット、まあ効いてないけど。
チムニー状でステミングだったり、背中押しだったりで登る。しっかりとした支点が出てきたが、
まだロープ半分なので、先に行く。あの「冬期クライミング」(注:平成元年版だよ)にある写真のようなところも。
大きく足を開いてステミング。トポにあるピナクル状は安定した足場とペツルの支点。
その上は林さんに行ってもらう。最初の出だしはエイヤと越える。
そのまま切ることなく最後まで。
念願かないました。ありがとうございます。

そこからは多少の岩場を登って登山道へ、ちょいと長い稜線歩きから地蔵尾根を下ってテントまで。
中山乗越では、本日入ったパーティのトレースを発見。いいのか?

12月29日 中山尾根

中山乗越まで登る。本日も先行者はいなさそう。樹林帯を昨日のトレースを辿り、樹林が切れたところから
雪稜の先が取り付き。その場でガチャをつける。
正面の壁にはペツルがポンポンあるが、トポによれば取り付きは少し右側とのこと。
林さんがGO。左上していくが、岩がもろくけっこう悪い。

その先は雪稜なので、ロープをしまって歩き。
快晴無風で山々がきれい。北ア方面もよく見える。

上部岸壁も林さんに行ってもらう。こちらは岩がしっかりしていて快適だが、スラブ状になり、ちょっとやらしい。
その先が核心のチムニー状からの乗越し。ステミングしてガバを探して乗り越える。
そのままロープを引いて最後の岩場手前まで。
林さんが左の草付きから行くが、その先が悪い。ピッケルを草付きに突っ込んで抜ける。
登山道までのトラバスが悪そうに見えたので、ロープを引いていくが、なんてことはありませんでした。
無事終了。
再び稜線から地蔵尾根を下って赤岳鉱泉。
日が差してポカポカ陽気のなかを片付けて下山。

本当に念願かなって小同心クラックができました。しかも降雪直後で雪がびっしりと付いたなかで
充実したクライミングとなりました。林さんありがとうございました。

(記:高安)

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