HOME >>アルパインンクライミング

北鎌尾根 夏 -熊が出た-

日程: 2021年9月23日(土) – 25日(日)
山域: 槍ヶ岳北鎌尾根(北アルプス)
参加者: 林(L)・坂田
行程:
第1日目: 七倉 – 高瀬ダム – 湯俣 – 先天出合 – P2取付
第2日目: P2取付 – P2 – 北鎌のコル – 独標手前
第3日目: 独標 – 槍ヶ岳 – 槍沢 – 横尾 – 上高地

以前、ど敗退している冬の北鎌に向けて下見山行。
入山数日前に地震がありルート崩落の情報があったので不安ではあった。結果、崩落やガレ場は多くあったが,それがもとからなのか地震の影響なのかはわからなかった。

23日: 初日は沢登り

下山後のために沢渡に車を1台デポして、もう1台で七倉まで。七倉から高瀬ダムまではタクシーで楽をする。湯俣まではてくてく歩き。湯俣からは沢沿いに渡渉したり高巻きしたりと沢登り。ネオプレンソックスと足を固定できるサンダルが快適だった。水量がやや多くて渡渉も気を使う。水量が少なければこの時期は巻かずに沢通しに行けるのかもしれないけど、今回それは難しかった。巻きは踏み痕がほとんどなくて疲れる。

先天出合の手前で何度めかの渡渉をした時に、背後の対岸でドスンと何かが落ちてきた。
振り返ると熊がいた。
こっちがびっくりしていると、あっちも突然の人間の出現にびっくりしたようで、急いで逃げていく。初めて野生の熊に遭遇したけどこれっきりにしておきたい。

出来れば初日に尾根に上っておきたかったけれど、渡渉と巻きでそれなりに時間がかかってしまいこの日はP2取付で幕営。テン場は快適。
この日は渡渉を7~8回はしたと思うけど冬のことを考えるとこれは辛い。水量が減っていればもう少し上手いこと行けると信じたい。

24日: この日は藪漕ぎ

朝一で急登をこなし尾根上に出る。P3~4あたりで傾斜のあるザレた草付きがけっこう悪い。P5の天上沢側からの巻きで抜け口がわからず変なとこを登るも抜けられない。うろうろしたあげく、藪に埋もれた草付き先のルンぜから抜ける。
P2から北鎌のコルまではとにかく藪がひどかった。あまり人が入ってない様子。北鎌のコルから先は踏み痕もはっきりとして別世界だった。
独標基部まで進むも、ガスと夕暮れ時のためか、ガレのトラバースとその先がやたら悪く見えた。この先に良いテン場があるかもわからなかったので少し戻り立派な岩陰で幕営。
水に限りがあるから節約。

25日: イメージしてた北鎌

昨日悪そうに見えたガレ場も、朝見るとなんてことはなく通過。独標を千丈沢側から大きく巻いてからルンゼを詰めて尾根上に戻る。一か所ルンゼがガレガレで悪かった。変なところから登ってしまったのかもしれない。その後は岩場を上り下りしながら北鎌平まで。段々と槍が近づいてくる。これが冬だったらどんな感じなんだろう。天気が良くても楽しむ余裕があるかはわからないけど、天気が悪ければ辛いだろうことだけは想像出来た。
北鎌平からいよいよ槍の穂先へ登っていく。遠くからみると傾斜がきつそうに見えるが近づいて登ってみれば快適な岩場だった。記録等で見ていた頂上直下のチムニーも快適に登れる。念のため1ピッチだけロープを出したけれど、気が付けばあっという間に頂上だった。個人的には久しぶりに槍の穂先に立ったあとは、昨日から水を節約していた反動から山荘で贅沢してコーラを飲み干す。美味い。
あとは最終バスの時間との勝負で下山開始。下りが長くて疲れて・・・もう間に合わないかなと諦めかけていたけれど、小梨平手前から走り出した坂田さんに触発されてギリギリ最終に間に合った。

今回で北鎌尾根の概要をある程度把握出来た。冬に向けて色々とイメージしているけれど、考えれば考えるほど大変なことのように思えてくる。そりゃ前回敗退するわけだ。
体力と天候とルートファインディング。この3つが核心か。もちろんメンバーも。あと日数。あと渡渉。あと・・あと・・・
いつ決行出来るだろうか。来年こそは。

(記: 林)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。