闘志メラメラで挑む

日程: 2021年1月3日(日) – 5日(火)
山域: 黄連谷左俣(甲斐駒ヶ岳)
参加者: 国府谷(L)・雨宮
行程:
1日目: 黒戸尾根 – 7丈小屋
2日目: 七丈小屋- 6合目 – 坊主の滝 – 大滝 – 8合目 – 七丈小屋
3日目; 七丈小屋 – 黒戸尾根下山

3日(日)

今回はリーダーと私の二人。
一週間前のお誘いに「ほんとにー」と内心驚いたが、「登れない山行には声をかけられない」と私は思っている。

出発前の一週間はトレーニングに励む。
静かな年末正月だけど、目標ができると嬉しいし強くなれる。

駐車場に前泊。
5時起床で支度して6時過ぎ出発。
神社で初詣。
いざ行こう黒戸尾根へゴーゴー。
12月にトレーニングに来た時は全ての山の神に、ありがとうございました、さようなら。
と、別れを告げてきた。
が、また呼ばれて黒戸尾根。
こんなことってあるのねと可笑しくもなる笑。

大滝の上の雪情報が欲しくて、前日に花谷さんにメッセージ。
すぐに返信を頂きありがたく思う。

「こんにちは。雪は昨年より少なめで、七丈小屋付近でも非常に少ないです。ただ谷はそこそこあると思います。年末年始も何パーティーかは黄蓮に入っているようですが、詳しくは分からないです。」
との事で決行。
メッセージ頂けなくてもリーダーの判断で行ってたな。

アイスクライミング冬装備満載の大荷物を背負ってヒイコラ黒戸尾根を登る。

ヒーコラ登って行く途中で花谷さんに声をかけられ、「昨日5パーティー入っているからいけるでしょう。」
初めてお会いしましたが、アニメに出てくる青年の様な爽やかさに嬉しくなって先を歩くリーダーに報告。
リーダーはクール。私は浮かれまくり。7丈小屋に13:30到着。
重い荷物の割にはまあまあでしょうか?
足を進めれば必ず前に進むからと、ひたすら登ってきたよ。

テントを張ってくつろぐ。
明日に備えて18時に就寝するが、私はなかなか寝付けない。
テントの外で声が聞こえて、「良く帰ってこれたなー小屋はもう少し先か。」と。
山の中では真っ暗だ。
黄連谷の深さを感じて更に寝付けないと思っていたが、いづれ寝ていた

4日(月)

3時半起床5時半出発。
決意は固まりいざ行こう。
今更だけど笑。

6合目からヘッドランプをつけて谷に下るが、リーダーの導きによってスムーズに坊主の滝下に着いたのは7時ごろ。

なかなかの氷のカーテンに闘志メラメラ。
今回はリーダーが全てリード。

私フォローじゃなきゃこんな所にこれないもの。ありがたやー。
とはいえども。。。
中央道の車の中からいつも眺めていた黄連谷。
まさか自分がそこに立つとは!?

今ここで見上げてるぞー。目の前だよー。
そりゃそうでしょ、嬉しくなって。
心は闘志メラメラよ。

リーダーの導きにより、順調に進んで大滝まで登ってきた。
ここが大滝か。

リーダーの強く美しいクライミングは、これまでのトレーニングを重ねた当然の結果。

さて私の番。
氷に慣れたのかあまり大きくみえなかったが、登ると傾斜が強いっというか垂直でないの!?
一瞬びびってしまうが、闘志メラメラで登り切る。

8月からクライミングジムには、豆に通っていたので足を使って立ち込めた。

もちろんリーダーのご指導には、良く耳を傾けできた。

大滝を登り切った時、たっぷりエネルギチャージ。
と言っても20分くらいかな。

この先は暗くなるまでには8合目には着くぞー。と、違う意味で闘志メラメラ。

最後の30Mの滝は発達していない。
巻くか登るか?
リーダーの判断で登る事に。

15時に滝をクリアしてからは、気持ちは早く8合目へ行きたいと思うのみ。

だがだが なかなかの急登。
わかっちゃいたけどしんどいなぁ。

足もツリはじめたが止まってはいられない。

登る登る登る。
まだまだ登る。。。まだかよ?
そしていよいよ16:50。

8合目には神が待っててくださった。
やったね。
リーダーとお互いの健闘に感謝して握手。

まだ明るい。
本日は我々だけの黄蓮谷左俣でしたが、昨日入っていたグループのトレースのおかげ様。
ありがとう。

下山下山。
途中ヘッドライトでやっぱりだ!!!と。
可笑しくなるのは、皆様の記録を読んでいたからだろう。

17:15にテン場に到着してやっと安藤のため息は嬉しい。
実に11時間40分の活動時間はとても濃厚な中身で、お腹一杯だ。

この夜は目を閉じても黄連谷の氷の塊をずっと見ていた。
アドレナリンが出すぎて眠れないのか?はたまた夢なのか?
あったかシュラフに潜っても寒くて寒くて。

5日(火)

4時8分に起きてあくびしながら下山時は、闘志メラメラ感は萎えていた。
ただただ転けないよう一歩に、集中 集中 集中・

これは疲れすぎた。。。
今までの登山で、座り込むことはあまりなかったが、ワンピッチごとにだんだん座り込む。
それでもすぐ身体が冷えてくるので、休憩は10分だ。

いづれ駐車場に到着。
無事に下山できましてリーダに敬礼。

リーダーに何かあったらと考えた登山で、少しは成長したか。

フォローは、
・食料多め
・包むためのemergency sheet
・厚めのダウン
・怪我に対してのイメトレ
・GPSプラスバッテリー

シュラフカバーは?ガスは?
これは流石にリーダーに伺ったら、「いらないでしょ。」

後はリーダーと一緒に、闘志メラメラで登るのみ。

そして無事下山。
温泉。
鶏肉のグリルは美味い。
車の中での考察。

新宿での人の多さ。
無事帰宅。

「今宵は山の記録見ないぞー。」と、リーダーと別れたが、やっぱり遅くまで見ちゃうのだった。。。

地球の偉大さ。
リーダーの偉大さ。
自分の少しばかりの成長。

素晴らしき山行に感謝して、ありがとうございました。
体力作りをしておいて良かったわ。

(記: 雨宮)

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