富士登山 part 2

日時:2006/9/9(土)~10(日)
山域:富士山 (吉田・河口湖口ルート)
形態:登山 小屋泊
参加者:(清水(L)・塩足・他2名)
     (志村(記))

9/9(土) 12:00 吉田口五合目を出発(清水・塩足・志村・他2)
       16:00 元祖室 到着
9/10(日) 3:00 起床(志村 単独)
        3:20 出発
        5:10 登頂
        5:50 下山開始
        7:50 終了

7月に引き続き、再挑戦。富士山の登山報告など必要がない位皆様には馴染みのある山だと思うけれど、しかし、私がここまで到達するには非常に大変だったし、嬉しいので記念に記録しておきたい。
清水さんと塩足さんがスウェーデンからの客人の夫妻をご案内すると聞いて、すかさず私も申し出た。快くお受け頂き、一緒にお供する事になった。夫妻は普段登山をされない50代の夫婦と聞いていたので、一緒に登れるかも?と思ったのが、甘かった…。
土曜日は曇り。清水さん達と無事吉田口五合目で合流し、ハローと現れたのは、、、ご主人は194センチ奥様は180センチのビックカップル!
2人は私の1.5倍位の長い足でグイグイ登って行く。
私は、心臓と手足と呼吸の全てがちぐはぐで、少し歩いただけで全身からサウナに入ったように汗が吹き出て来た。「わ、私は置いて行って下さい!」とお願いするが、「ゆっくりでいいから」と優しくも厳しいお言葉を頂き、諦めて頑張る事に。清水さんのアドバイスで、呼吸と足の動きを合わせる事に集中して歩く。宿泊地の八合目の元祖室まで4時間。なんとか到着出来た。
夕食まで、外でティタイム。もちろんお茶ではなくビールで乾杯。美味い!寒いけれど、晴れて視界が良くなりヘトヘトになって登ってくる人達やまだまだ長い道のりの頂上を眺めながら楽しいひと時を過ごす。会話は全て共通言語の英語を使用しているので、どれ位通じているのやら…。ご主人が軽い高山病で休まれてしまったのが残念だったが、奥様は元気元気。普段からウォーキングで鍛えているそうだ。清水さんと塩足さんは、早速宴会体勢。この高度でそんなに飲んで平気なんて、日本人が皆酒豪だと思われないか心配。しかし、楽しかった~。スウェーデンの山の話など普段だったら聞けないような話を沢山聞く事が出来た。やはり賑やかなこの夏山では独りよりも、仲間が居て良かった!
元祖室は綺麗な小屋だが、噂どおりギューギューに詰め込まれて、寝ていて頭が痛くなってくる。酸欠なのか高山病なのか二日酔い(ビール1缶で?)なのか、判別できず。結局下山しても治らなかったので高山病ではなかったようだ。翌日は2時に起こされる。そして皆出発してしまい、残ったのは我ら5人だけ。塩足さんが外に出て戻ると「many people,many people」と言っているので、行列を避けて予定通り3時に起きる事にしてまた横になる。ご来光見られなくてもいいや。ここからは一人だ。宿の人は「もうご来光には間に合わないよ~」と言うので急ぐ事もなく、ゆっくり歩き始める。晴れていて、星も美しく瞬いている。吉田口のルートは結局頂上まで綺麗に整備されていて驚く。私が以前に来た時は赤い火山岩がゴロゴロしていて3歩進んでは1歩下がる状況だったのに、すっかり観光地化されていて、歩くのは楽だ。しかし、八合目から九合目が辛かった。辛かった辛かった…。進んでるんだか足踏みしているのか分からない。しかし、九合目からは、頂上が近くに見えるので元気になって、立ち止まる人を抜かしながら普通に進むことが出来た。しかし、人が多い!何のデモ行進なのかと思う位。様々な人間模様が繰り広げられている。夏場に来るものではないという言葉にもすんなり頷けるが、しかし、来てしまった。最後の鳥居をくぐると、丁度日の出の直前。間に合った!半熟のヨード卵光の黄身のような赤い太陽が20秒位かけて昇って来た。しばし感動するものの、周りで沸き起こる万歳三唱にウンザリしてその場を離れる事にする。
火口は怖くて覗けない。大きくて、深くて、荒々しく削られていた。広い山頂でしばらく景色を堪能。見上げると雲ひとつない青空。下界には雲海・湖・山脈・街等大パノラマ。きっとこの山には又来るだろうと確信めいて思い、さっさと下山する。
もっとも有名で観光客が多く、また、この山で命を落とす人も多い、大きな大きな魅力的な山だった。きっと、スウェーデンからのご夫妻もこの山を日本を好きになってくれたのではないかな?そうだったらいいな。と思う。
結論。長らくもやもやしていた富士山に登頂できて満足。テーマだった体力測定と高度適応力に関しては、体力はやはり全然…(清水さんは私には体力がない訳ではなく高度に慣れていないだけだと仰って下さっていますが)だった事にガッカリし、高山病にはならなかったので、こちらはほっと一安心。

次回は、人が少ない時期に…。

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