残雪の山

日程: 2010年3月27日(土) – 28日(日)
山域: 霞沢岳西尾根(北アルプス)
参加者: 国府谷(L)・廣岡
行程: 本文参照

201003kasumi4_2 アイスだとかフリーだとかごちゃごちゃしたけど結局は霞沢岳西尾根となった。
北アルプスの山である。実は以前からちょっと気になるところであった。
金曜夜出、途中に夜間通行止めがあり、道の駅で足止め。車中泊。
27日に坂巻温泉に駐車。ここから釜トンネルまで20分程歩くことになるが沢渡からタクシーやバスに乗ることと比較して、下山時のことを考えても得策と思った。
7時半くらいに上高地方面へ向けて徒歩。釜トンネルを過ぎて土木事務所まで1時間ちょい。
ルートは土木事務所の裏手の笹の斜面から始まる。初めからワカンでのラッセルを覚悟していたが
ツボ足でもぜんぜんOK。この時点ですでに「もらった!」って感じで。
尾根まで20分位でそこからもサクサク進み、順調にジャンクションに到着。12時前くらい。
幕場にはよいところだが、もうちょっと行っておきたいところ。
と思ったが、この先はあんまりいいところが無くて2100mくらいのところで斜面を削って幕営した。
さてどうしよう。201003kasumi1
計画では明日山頂往復して下山となっている。でも明日の天気は良くはなさそう。
山頂まで多めに見積もっても往復5時間。天気は朝から曇り時々晴れたり雪降ったり。風時々強い。
でもそれほど悪くない。
じゃあこれから行っちゃいましょう。
13時前に必要な装備だけ持って山頂へ向かって出発。
この先も雪はバッチリ締まっており快調に高度を稼ぐ。
唯一の難所の岩稜も特に苦もなく過ごして頂上直下まで。
この辺から風雪が強くホワイトアウト気味。
201003kasumi2 尾根が広くなって暫く行くと山頂と思しき場所に着いた。
看板みたいなものは一切無い。(そんなにマイナーな山だったのか??)
でも北に向かって尾根が続いていて、東側は絶壁になっているので間違いないでしょう。
急いで写真を撮ったら、一目散に下山。でもちょっと降りたら直ぐに風も弱くなってホットした。
例の岩稜はめんどくさいから南側から巻いた。下山は1時間ちょいであった。
16時前には幕場到着。やれやれ、疲れたなあ。
今回は殊勝にもアルコールはナシ。やっぱりこういう心がけが成功に結びつくのか?
複雑な心境だ。
やることやっても19時就寝。明朝5時の起床まで10時間。寒気が入って来ているのか結構寒い。
軽量化の為、テントのフライとシュラフカバーを省略してしまっている。
普段はしないけどザックに足を突っ込んでみた。(案外よかったカモ)
樹林帯なので風がほとんど無いのがとっても嬉しいが。

201003kasumi3 翌朝起きるとちょびっと雪が積もっているが、下山だけなので問題ない。
7時前に出発して9時過ぎに坂巻温泉に着いてしまった。
今日も気温が結構低いのか、水筒の水が2時間経たずに氷でシャカシャカになっている。
坂巻温泉の入浴は11時からとのことなので乗鞍まで行って入浴し(ここはお気に入り)、渋滞前に高速で帰宅した。
うまくコトが済んでしまうとあんまり印象に残らないこともある、というのが今回の感想かな。
ま、贅沢は言えませんけど。

(記: 国府谷)

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