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劔岳赤谷尾根-北方稜線-早月尾根2

日程:2016年5月3日(火)〜 7日(土)

山域:北アルプス剱

参加者:国府谷 五十島 高橋 雨宮

行程:

1日目:馬場島750M(7:50)ー赤谷尾根取付950M(8:40)ー1500M付近(14:00)C1

2日目:C1(9:30)ー赤谷山2258M(14:50)C2

3日目:C2(5:30)ー池の平手前2500M(16:00)C3

4日目:C3(4:10)ー池の平山2555M(5:20)ー小窓の王(9:55)-3の窓(11:10)ー

池谷乗越(12:05)ー剱岳山頂2999M(13:45)ー2600付近C4(16:30)

5日目C4(10:40)ー早月小屋2224M(12:05)ー馬場島(15:30)

 

第1級雪稜バリエーションルート

 

前日の夜21時頃新宿を出発して馬場島3時半頃到着仮眠。

 

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山行計画は5泊6日のロングと男性2人はチンネ登攀の予定だったので大荷物。

そこに

雪があればラッセル、なければ藪漕ぎ。

今回は3日目まで藪を漕いで漕いで,キャンプ地に到着する前に疲れ果てる山行でした。

初めての藪漕ぎとしては第1級の藪ではないかと思う。

山岳会に入っていなかったら知られざる世界です。

大きな荷物に、はらえどはらえど枝が絡み付き、それだけでは済まされず足にも絡み付いてくる。まるで蜘蛛の巣の中で暴れる虫かよと自分のことを思う。

あまりにも長い藪漕ぎをしてるうちにだんだん無心になって前に進む自分達。

目的が藪を漕ぐ!に変わっている。。。。

 

しかしながら

まだまだ遠くに見える剱北方稜線の景観は気持ちを支えてくれる。

テントを張るとひとまず身体を横にして休ませなければ次へのステップが踏めないほどの疲労感。

しばらくすると

リーダーの国府谷さんが無駄のない動きで夕飯の準備を始めて見とれていた。

豚バラとほうれん草の鍋たっぷり☆

 

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夜の強風が凄まじかったが、みんなでテントを押さえながらしのぎヤレヤレと朝を迎える。

 

2日目

国府谷さんに叱咤激励されながら昨日より慣れてきた藪漕ぎと、2000Mを超えて藪と雪のミックスはとても歩きづらくおまけに強風に身体が揺れる。

 

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藪の間から見える剱岳はまだまだ遠い。。。ハァー

 

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皆んな疲れてくるが先人をきってルートファインディングしてくれ、かつ後方にも気を使ってくれる五十島くんがたのもしい。

 

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赤谷山頂にてC2、だいぶ剱主稜に近づく。

ここは360度の展望で素晴らしいロケーションだったので藪漕ぎもむくわれた気がする。

 

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西側を見れば富山湾が真っ赤に染まっていた。

 

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3日目

本日の行程も小窓までを目標に5:30に出発

 

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白萩山、赤ハゲ、大窓と越え、天候が悪くなると強風に背中の荷物が持っていかれ、バランスを崩さないよう足運びも慎重になる。

急な雪壁もありクライムダウンや懸垂下降と緊張感が高まってきた

 

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そんな中、ライチョウ達が少し羽を黒くして可愛らしい。

 

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相変わらずの藪こぎMixでペースも上がらず池平山手前でC3。

だいぶ剱稜線が近くなり、いよいよ明日にトキメク。

今回の山行でテントのための整地を学ぶことができた。

 

 

4日目

池平山まで長かったせいか、ここからの時間はひどく早く感じる。

だんだん雪が深くなり山もおしゃれな装いになってきたので、この美しい北方稜線でのんびり写真を撮りたい気持ちでいっぱいに。小窓あたりは広々して雄大な景色が目の前を占領している。とても美しい。

と思うのもつかの間、午後から天候が崩れるとの予報で先を急がねばならない(悲)

 

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小窓ノ王から見る剱稜線、チンネ、これから登る池ノ谷ガリー、向かう三ノ窓と

圧倒する山、山、山の迫力に心ときめくのだが、

池ノ谷ガリーの急登はマラソンの40キロ地点のように

胸が苦しく息が切れ、腿のあたりも悲鳴をあげながら休むことなく1時間弱で這い上がる

当然今回初めてであるダブルアックス、蹴り込むアイゼン実践必死です。

 

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荷物を担いでの懸垂下降も今回初めてでモタモタしてしまった。

国府谷さんはスピードが命を繋ぐとおっしゃるのが最もだと思う。

ここは生と死がイコールする神々の山嶺(かみがみのいただき)なのだから。

 

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池ノ谷乗越から剱岳頂上に到達する頃には天候ますます悪し。

先を急ぐが体力消耗と風雨に捕まり早月小屋にはたどり着けずC4

皆んなぐっしょり濡れたが男性陣は寒さと耐えうることに強く逞しい。

あったかい食事と燃料がありがたかった。

 

5日目 下山へ

 

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雲が激しく動く中、残雪期の尾根分岐を見分けるのが素人の私には難しいと思いながらどんどん下山。

新緑やカタクリの群生に癒されながら馬場島に到着。

 

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「試練と憧れ」の石碑が馬場島の登山口にあった。

この言葉が心と身体に沁みる。リーダーに背負わせてしまう重責、記事にならなくて良かったと安堵した。

国府谷さん、皆さんありがとうございました。

 

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柔らかな太陽の光が新緑を照らしキラキラしてる。

あの瞬間がうそのようにここは穏やかだ。

(記:雨宮)

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