太田切川本谷・野猿の岩場アイス

日程: 2022年1月22日(土) – 22日(日)
山域: 大田切川本谷・野猿の岩場(中央アルプス)
参加者: 国府谷(L)・坂田・林・江戸
行程:
第1日目: 悪沢右岸ゲレンデ: 菅の台バスセンター(8:30) – (バス) – 檜尾橋バス停(8:50) – 取水口着・設営(10:30/11:00) – 悪沢右岸ゲレンデ(11:30) – 取水口(16:00)
第2日目: 糸ダル沢(撤退)、野猿の岩場C・D沢: 取水口(6:30) – 魚止の滝?(7:00/8:00) -取水口(8:20/テント撤収 9:00) – 檜尾橋バス停(9:50) – 野猿の岩場C沢(11:00/16:00) – 菅の台バスセンター

1/22 悪沢右岸ゲレンデ

前夜22時に国府谷さん宅発、現着は翌1時過ぎ。バスの始発が8時過ぎだったので、この晩はそれなりに寝られた。

檜尾橋バス停から取水口へ続く管理通路は整備されており、歩きやすい。この日は取水口で幕営し、手前の吊り橋を一つ戻って悪樽沢のゲレンデへ。ゲレンデは悪沢沿いに進んで10分程の所で右岸側からの滲み出しが凍り付いたもので、これが高さ15m程度の氷壁を作っていた。
氷壁は傾斜の緩い易しめなラインや氷柱混じりの少し面白いラインを取ることができたため、午後はここにトップロープを張って遊んで過ごした。
ちなみに、さらなる氷を求めてゲレンデから更に30分以上沢をラッセル&渡渉し遡上してみたが、興味を引く氷瀑や氷壁は見つからなかった。

夕飯はα米と国府谷さん作キムチ鍋。お米2合頂きました

1/23 糸ダル沢(アプローチ撤退)・野猿の岩場C沢、D沢

空が明るみ始めたタイミングで糸ダル沢目指して出発。取水口を高巻きし、やや緊張感のある渡渉をクリアし、大岩を左巻きし…と順調に歩き出すが、その直後のゴルジュ帯で滝壺に当たり完全に行き詰まってしまった。右岸側からの高巻きを考え、少し後退して手前の沢を登っていくが、巻ける気配のないまま100mは標高を上げてしまう。結局、トポ通りに糸ダル沢へ向かうにはゴルジュ帯の滝壺が凍っていなければならず、そうでなければ往路復路共にかなり気合を入れて高巻きしなければならないことが分かった。あるいは、腰下の浸水を完全ガードした上で滝壺に入り滝に付いた薄氷に取り付くか?何にせよ、我々は途方に暮れた。
高巻きの為に遡った右岸側の沢の上部に氷が見えたので、あわよくばと近付いてみるが、これはただの滲み出しで登れたものではなくまたも撃沈。最終的に、この日は糸ダル沢を諦めて野猿の岩場への転進を決め、撤退。

野猿の岩場は一週間前に坂田氏と日帰りで訪れていた(D沢を探して2時間近く山中を彷徨う羽目になり、諦めてC沢に行くとそのすぐ脇にD沢があり拍子抜けした苦い記憶…)。野猿到着後、江戸・林はC沢に、国府谷・坂田はD沢に着手。
C沢F1は垂直に近い10m程度の氷瀑。中央付近には先行者が刻んだらしいステップが残っており足元は良かったが、傾斜が垂直寄りということもあり時折腕を休めないとすぐにパンプしてしまった。F2は筋が3本に別れ落ちる5m程度の小滝。こちらは落口の凍り付きが甘く乗越す時に少し嫌らしかった。F3は6~7mの小滝で、傾斜は強くないがF2同様に落口が悪かった。
C沢は1週間前よりも全体的に氷の厚みが増しているように感じられた。F1下部右側の氷柱群もだいぶ育っており、トップロープを張ればバーティカルアイスの練習ができたため、この日は夕方までF1で遊んだ。

ちなみに国府谷さん・坂田さん曰く、D沢の方は氷が痩せていたり薄かったりであまり面白くは無かった様子。

(記: 江戸)

3連休は戸台でアイス その2

1/8

自宅出発は4時半頃だったが現着は9時過ぎ。幕営予定地は歌宿沢出合の近辺だったが、上ニゴリ沢着が正午になったため予定を変更し、その場で幕営して上ニゴリ沢F1へ向かう。

上ニゴリ沢F1はスーパー林道下に伸びる40m程度の易しめなナメ滝の中に時折3m程度の小滝が聳えていた。今回はトップを譲って貰い、練習のつもりで小滝にガンガン挑んでF1を通過。林道に上がると傾斜のある7,8m程度の滝F2が見えたが、先行パーティも取り付いており時間切れ撤退。出合までの道程は浮石だらけだったため帰り道は実に疲れた。

1/9

寝坊してしまい朝7時発。天気良し。舞姫の滝到着は8時半になってしまったが、先行パーティは一組のみだった。
F1はやや傾斜のある6 – 7m程度の小滝の上に30m程度のナメ滝といった感じ。ここは私がリードし、F2直下で切る。F2は60度前後10m弱の小滝で、林氏リードで通過。その後100m弱歩いて本丸のF3へ到着(この時私がスクリューを一本落としていたため、後々探し回るハメに…汗)。
F3は20m以上はあるほぼ垂直な氷瀑で、直下に来るとかなりの威圧感があった。所々凹角はあるが、上部には弱点になりそうな部分が少なく苦労しそう…。自分には安全に登れる自信があまり無かったので、林氏に先行して貰った。
前半部分を終え、バーティカルな後半部分に差し掛かった所で、林氏から歓喜の声が。氏曰く、前半部分は氷が濡れ気味で緩く、スクリューが信用できなかったとのこと。なんてこと。その後も林氏が漢パワーを発揮し続け、危なげなく上部まで突破した。流石にお強い。
セカンドで登ってみると、序盤は確かに氷が軟らかかった。上部に差し掛かると、氷はほぼ垂直な氷柱状になり、足元が心許なくなった。途中で半身が壁から引き離される場面もあり冷や汗を掻いたが、微妙な凹部を攻め何とか突破。トップで引っ張ってくれた林氏に感謝。

1/10

朝6時発。天気良し。歌宿沢に入り、しばらくしてから現れた分岐の左俣を進むと間もなく歌姫の宿のF1らしきものが見えた。
F1は5,6mの小滝で、その先に30m程のナメ滝。F2は下部が5m程度のナメ滝で、そこから10m強の垂直に近いパートに入り、上部は20m程度のナメ滝となっていた。
林氏に拝み倒してトップを譲って貰い、スクリューをキメながら登っていく。氷は舞姫の滝よりもやや硬めで割れやすく感じた。スクリューを落としてしまうアクシデントはあったものの、このセクションも無事突破し、上部の林道まで登り詰めて終了・撤退とした。
F1まで下降し、満足した気分で帰路に就こうとした時、我々が降りてきた滝とは別方向から人の声が聞こえた。どこを登っているのかと見てみると、なんとそこには30m以上はあろうかという大滝が聳え、そこを豆粒大の人が登攀している…

結論から言うと、我々が挑んだ沢は歌姫の宿ではなくその支流だった。歌宿沢の左俣に入った時に最初に目に入った滝をトポに記載されたそれと認識してしまい、実際のスケールと記述との違いによる小さな違和感を無視してしまったが故の悲劇。今後の教訓にしなければならぬ。
※ちなみに今回登った滝には残置物があったので、他にも迷い込んだ方はいらっしゃるよう。F2自体はまずまずのスケールがあるので、歌姫の宿が満員の時はこちらに転進してみるのも良いかも?

(記: 江戸)

3連休は戸台でアイス

日程: 2022年1月8日(土) – 9日(月)
山域: 戸台(南アルプス)
参加者: 林・江戸
行程:
第1日目: 上ニゴリ沢
第2日目: 舞姫ノ滝
第3日目: 歌姫の宿(の左俣)

1/8 上ニゴリ沢

当日朝発で気が付けばゆっくりめのスタート。
昼頃に上ニゴリ沢出合到着。思ってたより長い出合からのアプローチをこなしてF1まで。
しっかり出遅れたからF1には先行2パーティーがいたため、しばらく待ってから江戸君リードで取り付く。F1は寝ているところを繋いでいけばやさしい、けどリードが立ってるところに行きがち。落ち口のスーパー林道に上って終了。時間切れで今日はここまで。
下りが歩きずらくて足首がグキグキってなった。F2以降を残してしまったけど下りを考えるともう行かないかも。

1/9 舞姫ノ滝

この日は舞姫ノ滝。名前が素敵だ。
丹沢山荘から踏み痕をたどって10分くらいで対岸にF1。わかりやすいしアプローチが楽で嬉しい。F1-F2を2ピッチで抜ける。その先すぐがメインデッシュのF3。下部は所々段々になっているもののしっかりバーチカル。しっかりビビりながらアックステンションかける気満々で取り付く。氷がやわらかくアックスは決まりやすかったのでレストしながら登れた。その分中段は氷がスカスカで、スクリューの効きが怪しかったので騙しだまし。なんとかノーテンションで抜けられてホッとした。
午後になると日が当たって氷が緩んでしまうのと、上部で雪が緩むせいか脇の斜面から落石がぽろぽろくるので、登るなら午前中が良さそう。
下降後にわけあってF3基部までもう一往復して終了。

1/10 歌姫の宿

最終日は歌姫の宿。こっちも良い名前だ。
のはずだったのだけれど、隣の沢を登っていた。。。
沢を詰めて奥に見えた滝に喜んで取り付いたものの、下降後にふと振り返るとすぐ隣に立派な大滝が見えた。なんで気が付かなかったんだろ。F1すぐ下の左俣に入ってしまっていた。トポの記述っぽいんだけど、ちょっとずつ違うなとは思いつつ降りてくるまで気が付かなかった。
歌姫の宿左俣(と呼ぶ)は、F1が垂直3mくらいでその先がナメ。ちょっと進むと結構立派な滝があり、下部15mくらいは立っている。その先のナメ滝を抜けて100m程歩くとスーパー林道に出た。負け惜しみだけどこっちだってそこそこ楽しめると思いたい。

今度は上流部にも行きたいです。

(記: 林)

2022年1月19日 HSK集会報告

●報告
12月18日(土)-19日(日 / 八ヶ岳赤岳鉱泉BC / 林・江戸・坂田
12月18日(土)-19日(日) / 上越金城山(敗退) / 国府谷・射場
12月20日(月) / 大菩薩 / 松林・中村
12月25日(土)-26日(日) / 八ヶ岳天狗尾根 / 国府谷・坂田・大江・雨宮
12月27日(月)-30日(木) / 八ヶ岳赤岳出合小屋BC / 林・江戸
12月29日(水)-30日(木) / 八ヶ岳赤岳鉱泉BC / 齋木・大江
1月8日(土)-10日(月) / 南ア戸台川アイス / 林・江戸
1月8日(土)-9日(日) / 南ア甲斐駒ヶ岳黒戸尾根 / 坂田・他
1月8日(土)-10日(月) / 伊豆城ケ崎 / 国府谷・他
1月9日(日) / 奥多摩氷川屛風 / 齋木・他
1月15日(土) / 奥多摩氷川屛風 / 齋木・他
1月15日(土) / 中ア太田切川アイス / 江戸・坂田

●予定
1月22日(土)-23日(日) / 太田切川本谷アイス / 国府谷・坂田・林・江戸
1月23日(日)・29日(土)・2月6日(日) / 奥多摩氷川屛風 / 齋木・他
1月29日(土)-30日(日) / どこか / 国府谷・射場

●次回集会
2月16日(水)

以上

今季初の八ヶ岳

日程: 2021/12/18-19
エリア: 八ヶ岳(ジョウゴ沢・裏同心ルンゼ – 小同心クラック)
参加者: 林(L)・坂田・江戸
行程:
第1日目: 0730八ヶ岳山荘着 – 0820発 – 1100赤岳鉱泉着 – 1300発 – 1330F1 – 1430F3 – 1600赤岳鉱泉
第2日目: 0700鉱泉発 – 0750裏同心ルンゼF1 – 0830大同心基部 – 0850大同心稜合流 – 0930小同心基部 – 1200小同心クラック終了点 – 1400硫黄岳 – 1500赤岳鉱泉着 – 1530発 – 1730八ヶ岳山荘

12/18

新調したアイスの道具を携え八ヶ岳へ見参。
前夜の寒気が相当強かったのか、小淵沢ICを降りた直後から路面は凍結。八ヶ岳山荘手前の坂も凍りついていた。前夜着車中泊の坂田さんは相当に寒い思いをしたであろう。
赤岳鉱泉までの道程の時点でそこそこの積雪があり、去年の同時期にスケートリンクと化していた鉱泉手前の箇所も雪に覆われていた。
鉱泉に設営後、ジョウゴ沢へ。F1はそこそこ埋まっていたので右巻きし、F2へ。F2はそれなりに結氷していたが、中央付近の氷は薄く所々が陥没して流水が見えていた。ここはロープを出し、滝の右寄りを登る。F3は雪に埋まっておりちょっとした段差程度となっていた。この辺りで15時を回っていたため、この日はここで引き返す。F1で少し遊んでから鉱泉へ戻る。

12/19

前夜は晴れており満月が映えていたが、朝に赤岳鉱泉を発つ頃には空が曇り雪が舞っていた。
裏同心ルンゼではF1をフリーで登り、殆ど埋まった30mナメ氷もフリーで通過し…という調子で殆ど歩くようにしてF5まで通過。大同心の基部を抜けて大同心稜に入ったのが9時頃で、相変わらず風雪で視界は悪く、上部での強風が予想された。
小同心クラックの基部からは有り難くもトップで登らせて貰う。序盤はそれほど厳しい所は無かったが、育ち掛けのエビの尻尾を落としてホールドを確保したりボルトを探したりでペースは思うように上がらず、強風でビレイヤーとの意思疎通にも苦労する。2ピッチ目、クラック上部の核心では雪の付いたホールドを上手く掴めず手を焼くが、なんとか乗り越え無事に小同心の上部まで通過。
稜線に復帰後、大同心稜から降りるルートを探したが、視界の悪さから断念して最終的に硫黄岳経由で下降した。結局この日は4時間以上吹きっ晒しの所にいたためやや疲弊しており、赤岩の頭から樹林帯に入った時はホッとした。

(記∶ 江戸)

年末は八ヶ岳東面

日程: 2021年12月27日(月) – 30日(木)
山域: 八ヶ岳東面
参加者: 林(L)・江戸
行程:
第1日目: 入山 上ノ権現沢偵察
第2日目: 上ノ権現沢 夢幻沢大滝
第3日目: 権現岳東稜
第4日目: 出合小屋付近の滝にてアイスクライミング 下山

今年の年末は八ヶ岳東面で出合小屋をベースにして周辺でアイス・雪稜と色々登ることにした。雪が多く当初の計画とは変更があったものの行程は上記の通りに。

27日

この日は入山。
出合小屋に到着後、上ノ権現沢の偵察に向かう。当初の予定では上ノ権現沢の夢幻沢大滝登攀の予定だったが、雪が多く夢幻沢まで行くのは早々にあきらめる。F1だけ足慣らしで登り終了。この日出合小屋は貸し切りだった。薪ストーブを使わせてもらったがどうも上手く使えず煙で燻される。

28日: 夢幻沢大滝

当初は上ノ権現沢を稜線まで抜ける計画だったものの、前日の雪の量を見て江戸君と相談。場合によっては夢幻沢大滝で遊んで下降しようということになり結局そうなった。この時期でも雪で小さな滝はほとんど滝は埋まってしまっていたので、ラッセルでなくアイスをやろうとしたら正解だったと思う。谷の中に突然現れる夢幻沢大滝は迫力満点。2段になっており下部20~30mくらいの傾斜が強い。
中央の凹角部が傾斜がゆるく段状で登りやすそうなのでまずはここから。ちゃんとしたアイスは2年ぶりなので傾斜がゆるくても下手くそで腕パンパン。下部を上ったところでスクリュー支点でトップロープをかける。左は傾斜が少し強くなり結氷はよさそう。右は垂直のツララ状で水が垂れている状態。グレード感はよくわからないので自信はないけれど、右のラインは少なくてもⅤ級はあるかと。それぞれ中央・左・右と3本ずつ登り全身びしょびしょからカチカチに凍ってこの日は終了。帰りはあっという間。

29日: 権現岳東稜

谷沿いはラッセルが大変すぎるので次は尾根。旭岳東稜も検討していたが情報収集の結果、この日は少なくとも他に2パーティーが入るとのことだったので気合を入れて権現岳東稜へ。
権現沢を詰めるところから尾根上、上部の斜面まで雪が多く場所によっては腰程度のラッセルになり手間取る。時間切れも濃厚に脳裏をよぎっていたけれど、この日の権現ではマッスルが躍動する。後続に希望と雪をぶちまけつつ、マッスルがハッスルしてラッセルを続けたおかげで、何とかバットレス基部までたどり着いた。自分はただ後ろをついていっただけ。
この時点で12時を回っており、時間的にギリギリなので中止か継続か相談をしたが、天気の良さにも後押しされて登攀を継続することにした。
マッスルはバットレス正面に登攀ラインを見ていたけれど、私は無事に帰りたいので左のリッジに向かってもらう。「…自分…行ってもいいですか。」との彼の要望を断れる道理もなく江戸君リードでスタート。
最初は少し上ったところから左寄りにラインをとる。その先がたぶん核心でホールドが乏しい一か所を頑張って体をあげる感じ?その後直上。少し被った部分もあるけれどガバがあるので思い切って行ける。最後は草付き。途中2箇所ほどピッチを切れそうなペツルボルトがあったけれど、1ピッチで抜けてしまった。50mロープだと厳しいけど60mだったら屈折はするものの1ピッチで届くみたいだ。ここでも自分の出番はなし。
岩場を抜けて頂上までの雪稜を詰めているあたりから天気は急変してきて、権現岳頂上に着くころには完全に吹雪いてきた。一般道に出てほっとしたのも束の間で、疲れた体にはここからツルネ東稜下降点までが辛かった。ツルネ下降の途中からヘッデンを点けて小屋に戻るころには真っ暗になってしまった。マッスルの後ろをついていっただけの1日なのに疲れた。

30日: 出合小屋近くの滝

前日が十分に充実したことと帰りの時間を考慮して、この日は出合小屋近くの滝を登ってみることに決定。初日から気になっていたのだが、出合小屋から上流に5分くらい、赤岳沢との分岐を左にいった対岸にそこそこ立派な滝が凍っていた。近くで見ると3段10mくらいの滝で1段目の上には残置スリングもあり登られている形跡もあった。2段目正面は3mくらいだけど垂直に近い。
氷が結構固く、ぐだぐだな登りでトップロープをセット。最初3段目にスクリューで支点をセットしたけれど、滝を抜けた先の灌木でも支点がとれそうだったので、江戸君に抜けてもらい奥の灌木で支点を取り直す。別パーティーもいたので2本ずつ登って終了。アイスだと特にトップロープの時とリードのムーブが違い過ぎる。リードだとビビり過ぎ。アックス・アイゼン、何をどこまで信じれるのか。課題です。

雪が多く、当初の予定から変更は多々あったものの出来る範囲で出来ることをした4日間だった。あとは出合小屋が有難すぎる。管理してくれている高根山岳会さん感謝です。

(記: 林)

北鎌尾根 夏 -熊が出た-

日程: 2021年9月23日(土) – 25日(日)
山域: 槍ヶ岳北鎌尾根(北アルプス)
参加者: 林(L)・坂田
行程:
第1日目: 七倉 – 高瀬ダム – 湯俣 – 先天出合 – P2取付
第2日目: P2取付 – P2 – 北鎌のコル – 独標手前
第3日目: 独標 – 槍ヶ岳 – 槍沢 – 横尾 – 上高地

以前、ど敗退している冬の北鎌に向けて下見山行。
入山数日前に地震がありルート崩落の情報があったので不安ではあった。結果、崩落やガレ場は多くあったが,それがもとからなのか地震の影響なのかはわからなかった。

23日: 初日は沢登り

下山後のために沢渡に車を1台デポして、もう1台で七倉まで。七倉から高瀬ダムまではタクシーで楽をする。湯俣まではてくてく歩き。湯俣からは沢沿いに渡渉したり高巻きしたりと沢登り。ネオプレンソックスと足を固定できるサンダルが快適だった。水量がやや多くて渡渉も気を使う。水量が少なければこの時期は巻かずに沢通しに行けるのかもしれないけど、今回それは難しかった。巻きは踏み痕がほとんどなくて疲れる。

先天出合の手前で何度めかの渡渉をした時に、背後の対岸でドスンと何かが落ちてきた。
振り返ると熊がいた。
こっちがびっくりしていると、あっちも突然の人間の出現にびっくりしたようで、急いで逃げていく。初めて野生の熊に遭遇したけどこれっきりにしておきたい。

出来れば初日に尾根に上っておきたかったけれど、渡渉と巻きでそれなりに時間がかかってしまいこの日はP2取付で幕営。テン場は快適。
この日は渡渉を7~8回はしたと思うけど冬のことを考えるとこれは辛い。水量が減っていればもう少し上手いこと行けると信じたい。

24日: この日は藪漕ぎ

朝一で急登をこなし尾根上に出る。P3~4あたりで傾斜のあるザレた草付きがけっこう悪い。P5の天上沢側からの巻きで抜け口がわからず変なとこを登るも抜けられない。うろうろしたあげく、藪に埋もれた草付き先のルンぜから抜ける。
P2から北鎌のコルまではとにかく藪がひどかった。あまり人が入ってない様子。北鎌のコルから先は踏み痕もはっきりとして別世界だった。
独標基部まで進むも、ガスと夕暮れ時のためか、ガレのトラバースとその先がやたら悪く見えた。この先に良いテン場があるかもわからなかったので少し戻り立派な岩陰で幕営。
水に限りがあるから節約。

25日: イメージしてた北鎌

昨日悪そうに見えたガレ場も、朝見るとなんてことはなく通過。独標を千丈沢側から大きく巻いてからルンゼを詰めて尾根上に戻る。一か所ルンゼがガレガレで悪かった。変なところから登ってしまったのかもしれない。その後は岩場を上り下りしながら北鎌平まで。段々と槍が近づいてくる。これが冬だったらどんな感じなんだろう。天気が良くても楽しむ余裕があるかはわからないけど、天気が悪ければ辛いだろうことだけは想像出来た。
北鎌平からいよいよ槍の穂先へ登っていく。遠くからみると傾斜がきつそうに見えるが近づいて登ってみれば快適な岩場だった。記録等で見ていた頂上直下のチムニーも快適に登れる。念のため1ピッチだけロープを出したけれど、気が付けばあっという間に頂上だった。個人的には久しぶりに槍の穂先に立ったあとは、昨日から水を節約していた反動から山荘で贅沢してコーラを飲み干す。美味い。
あとは最終バスの時間との勝負で下山開始。下りが長くて疲れて・・・もう間に合わないかなと諦めかけていたけれど、小梨平手前から走り出した坂田さんに触発されてギリギリ最終に間に合った。

今回で北鎌尾根の概要をある程度把握出来た。冬に向けて色々とイメージしているけれど、考えれば考えるほど大変なことのように思えてくる。そりゃ前回敗退するわけだ。
体力と天候とルートファインディング。この3つが核心か。もちろんメンバーも。あと日数。あと渡渉。あと・・あと・・・
いつ決行出来るだろうか。来年こそは。

(記: 林)

赤岳天狗尾根の記録2本

冬山足慣らしⅡの天狗尾根

2021年12月25日(土)-26日(日)
山域:八ヶ岳赤岳天狗尾根
参加者:国府谷・坂田・雨宮・大江

行程:
第1日目: 美しの森駐車場(9:20) – 避難小屋(12:00) – C1(2256m)(15:00)
第2日目: 幕営地(6:30) – 稜線登山道2725m(10:30) – ツルネ東稜(13:00) – 避難小屋(15:50) – 駐車場(18:10)

雪山+チョイバリということで飽きもせず天狗尾根に行きます。
また寒波直撃。美しの森駐車場も10cmくらいの積雪。珍しい。
土曜朝発なので初日は2300mくらいまで。後半は結構なラッセルで、坂田・大江ペアにお任せする。
夜は狭いテントにきつきつなので案外寒くなかった。

2日目は予想以上のしんどい1日となった。
途中大天狗で1ピッチロープを出して縦走路に出たのが所要4時間で10時半着。強風と予想外のラッセルでツルネ下降地点まで3時間も
掛かった。ツルネ東稜の下降もラッセルが続く。出合小屋に戻ったのは16時過ぎで駐車場に着いたら真っ暗。18時半だった。
大晦日のいまでも手足の先が違和感残っているくらい寒かった。
無事行程を全う出来て良かった。

おわり

(記: 国府谷)

雪雪ラッセル寒波爆風

寒波は日曜日
ギリ行けるか?
稜線の風は風速20メータ気温マイナス20℃の予報。
体感温度マイナス40℃?
こんなの想像もつかないよ。。。

土曜日は2256m幕営。
ここまで雪が深く男性陣のラッセルはとても逞しかった。
風の影響を受けないナイスな場所にテントを張り、それぞれの役割で二人は岩稜帯まで足跡を付けに出発。

残りのメンバーは内張を張ったりアレコレテント周りを整える。

リーダーが用意してくれた美味しいご飯をお腹いっぱい頂いき幸せだ。
上空でゴーゴーと風が勢いをましていたが、テント場は静かで不安な夜を過ごさずに眠れた。

4時起き
西側は多分物凄い風だろうが東側は行けそうなので、基部まで行って様子を見ようと出発した。

富士山も、朝焼けも拝むことができた。

天狗尾根を抜けるまでは極寒ではあったが、仲間の助けを受けながらスムーズに行けたと思う。
ロープはカニのハサミ岩峰あたりの右手トラバースからの急登を雪に埋まりながら超えた所で一回出していただく。
仲間からのロープで繋がれている気持ちの安定感は200%でいつも心強く思い、前に前にと岩を越えていけるのだ。

天狗尾根の核心部の大天狗、少天狗の岩々は白と黒のコントラストが圧倒的で雄々しく、いよいよ来たなとシャッターを押す。

だが本当の核心部はキレット稜線の風だった。
予想通りの爆風で、身長156センチ、45キロの私は風には勝てずヨロヨロだ。
こんな所で止まっていたら確実に死んじゃうということは理解できるので必死に歩を進めるが進まん。
そんな時、リーダーが風当たりの強い私の西側に来て風から守ってくれて、リックの紐に捕まると、アラ?何と不思議なことでしょうか。
よろめきながらも歩ける進む→→キレット稜線。
おまけに左足のアイゼンが外れた。
素早くリーダーがはめてくれて助かりました。
自分は肩を痛めていてパフォーマンスが60%くらい。閉める力が弱かったのだろうと、下山後大きく反省した。稜線に上がった地点で装備や身なりの再点検をするべきであった。

こんな状況下でもありながら振り返って赤岳と登ってきた雄々しい天狗尾根を目に焼き付けた。
うっ、撮りたい。。。
カメラを出す余裕などない。
無理だから(悲)

ツルネ東稜から降りて長い下山道をテクテク無事に駐車場到着。

お風呂に入って顔を見ると、西側にあった右側サングラスとフェイスガードの隙間の肌が凍傷で赤黒くなっている。
女性の顔の皮膚は男性より薄い。
コレがいつ治るかわかりませんが、女性の皆さん気をつけましょう。

山の知人から
「顔の凍傷は、バラクラバが触れる頬骨と鼻の頭がなりやすく、わたしも厳冬の槍ヶ岳で風雪に合い、いとも簡単に黒くなってしまいました。赤→黒くなるので、ワセリンをたっぷり塗って保湿をしてくださいね。病院に行って、血行促進剤の軟膏をくれるところもあります。酷くなければ、そのうち綺麗に瘡蓋になって剥がれてくれます。余談ですが、こんな風雪の山登りでは自分の呼吸でバラクラバが凍りつく→風で凍傷になってしまうので、頬と鼻にテープを貼って肌が濡れるのを防ぐことが一番です。エアウォールと検索してみてくださいね。お大事にしてください。」
と教えてもらい参考になるので記載させて頂きました。

また暴風防寒の中で、自分の事が精一杯だけど、バディーのこともチェックしてあげましょうね。
寒爆風で顔を守るものがずれている可能性もあります。今回もリーダーの偉大さに大きく感謝した山行になりました。
そしてまた一つ冬山の美しさと厳しいさの経験を重ねることができありがとうございました。

(記: 雨宮)

冬山足慣らし槍ヶ岳

2本目の記録です。

1本目の記録はこちら↓

http://housyoalpineclub.net/%e9%9b%aa%e5%b1%b1%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%83%b3%e5%88%9d%e3%82%81/

2021年11月20日(土)-21日(日)
山域:北アルプス槍ヶ岳
参加者:(中崎尾根)国府谷・松林・雨宮・加藤・射場)
(大喰岳西尾根)林・坂田・江戸

冬山初めに槍ヶ岳でもということで、大所帯の山行でした。
初日は槍平までだが結構長くて疲れる。
幕場は10cmくらいの積雪で水場もまだ水が流れているので助かる。

翌日は暗いうちに中崎尾根へ出発。所々吹き溜まりがあるが、ワカンは不要なくらいの積雪。
千丈乗越まで行くがいきなりの強風の為、飛騨沢から下降した。
翌日は雨予報なので予定を切り上げてそのまま撤収して下山しました。
帰りに良いラーメン屋さんを見つけました。新穂高からの帰りはこれがルーチンになるかもしれない。

おわり

(記: 国府谷)

二年ぶりザイル祭

2021年11月27日(土) – 28日(日)
山域: 小川山 湯川
参加者: 国府谷班(国府谷・雨宮・大江・射場)

結構な寒波が来ているとのことで不安な立ち上がり。
とりあえず小川山へ行ってみるが雪がチラチラ降っている。
マルチでも、ということでガマルートに大江・射場Pが取り付こうとするが、スラブにはみるみるうちに雪が積もり始めて断念。おとなしく引き返すことにした。
お陰でゆっくりナナファテを見ることが出来て2名がお買い上げしていました。

ザイル祭の儀式もすんなり終えて早めに就寝しました。
2食付きのお宿は幸せでした。

翌日は坂田さんを加えて湯川へ行きました。
この日も天気は良かったのですが、気温は氷点下だったかもしれない。5.9のルートをみんなで登りました。

終わり

(記: 国府谷)