赤岳主稜

反省と課題、、、初めてのリードを振り返って。

 

僕にとってバリエーションルートでのリードデビュー戦となった今回の赤岳主稜。

結果としてはなんとか登る事ができたものの、時間の大幅な遅れ等今度の課題を残す事になった山行でした。

 

日時:2015年12月05-06日

山域:八ヶ岳

メンバー:国府谷(L),五十島,高橋

工程:

1日目:美濃戸口-赤岳鉱泉-C1

2日目:C1-行者小屋-主稜取り付き-赤岳-C1-美濃戸口

 

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1日目:この日の写真はカメラに沢山残っていた。

美濃戸から鉱泉まで、いつもの道をいつも通りに。

共用装備にロープを加えた荷物は冬に担いだ事がなかったが、道がしっかりしているせいか思った以上に歩けた。

 

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幕営後も時間があったので、高橋さんと空荷で赤岩の頭を登る。

終始穏やかだったこの日も稜線が近づいてくるとさすがの風。

時間切れで硫黄岳は諦めて復路を下ることにした。

4時前に国府谷さんの待っているテントに到着、夕飯を食べた後は早いうちに就寝。

この日の写真はカメラにたくさん残っていた。

 

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2日目:向かえた登攀当日

 

覚悟していた寒さもそれほどではなく、思っていた以上に寝れた。

テントを出るとさすがに冷気が堪える。心配していた天気はいい意味で予想を裏切ってくれている。

 

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まずは行者経由で取り付きまで。

途中で同じ行き先と思われるPTとすれ違いながら、取り付きに到着。

この時点で既に順番待ちができていた。

結構な時間を待っていただろうか。10時を回る頃に僕達のPTへ順番がやってくる。

そもそもこの山行の目的は、僕のリード練習と高橋さんのフォロー練習だった。

その為、トップ五十島でセカンド高橋、万が一を考えて国府谷さんが高橋さんに並走しながらサードという編成になった。

 

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いよいよ自分が登ると思うと、色々とどうしようもないifが頭によぎる。

そんな雑念を他所にビレイの準備は終わり、1P目が始まる。

しかし登り出せば不思議とムーブに集中できるもので、核心らしい核心も感じないま気が付くとチムニーの上に立っていた。

ここで再度の順番待ちがあった後に右上してピッチを切る。

初めての支点作成に戸惑いつつもやっとの事でセカンドにコール。

程なくして高橋さんと国府谷さんが上がってきた。

2人ともセルフをとって解除のコール。

初めてのリードで1P目が無事終わり内心ほっとしていた。

風もなければ気温も高い。核心の出だしを越えたのだからと、楽観視していた。

 

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しかしここから2P目の登り始めまでに時間がかかり、ついた先のビレイ点構築にも手間取ってしまう。

気が付くと先行PTが見えなくなっていた。

登攀の遅れを気にし始めたのはこの頃だったが、今考えればもっと早く気づけたと思う。

その先もペースはあがらず、3P目4P目と遅れつつもロープを伸ばしていく。

前半比べて登攀要素の少ない後半部だったが、脆い岩の上に薄く雪がのっていて慣れないせいか慎重になってしまう。

ビレイしながらフォローを待っていると、国府谷さんは不安定な岩を気にもせずに高橋さんを庇いながら登っていた。この辺りに経験の差を痛感する。

あと2-3ピッチという所で風が強くなり、時間も既に3時近くを回っていた。

残念ながらここでタイムアップ。ビレイを国府谷さんに変わって貰い頂上を目指した。

 

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満身創痍で頂上についたのは4時を過ぎていた。

刺すような風の吹く中、3人で握手をした。悲しい握手だった。

そこからひたすら下る事4時間以上。

悔しさと申し訳なさでいっぱいだった。。。。

 

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連れてきて頂いた国府谷さんには面目ないです。

ビレイしてもらった高橋さんにも、力不足でした。

でももう一度やりたいと思ってます。

必ずリベンジしなくては、、、!

(記:五十島)

八ヶ岳阿弥陀岳南陵

日時: 2014年4月5日(土)
山域: 阿弥陀岳南陵(八ヶ岳)
参加者: 国府谷(L)・坂田・中村・五十島
行程: 船山十字路 – 阿弥陀岳南陵 – 御小屋尾根 – 船山十字路

阿弥陀南陵を日帰りで行くと聞き、自分の体力を考えて迷ったが参加させてもらうことにした。
3週間前に久世さん・五十島君と行者小屋経由の阿弥陀を日帰りでやって、何とかなりそうだと思ったからでもある。

しかし、皆のペースにはやはりついていけず、常に遅れ気味で迷惑をかけながらもなんとか無事に登頂し、下山できた。

1日前に降った雪が積もっただけでなく、気温・積雪量すべて厳冬期とあまり変わらない感じだった。

核心部のルンゼは手前のバンドのトラバースは雪のため行けず、一段下がってトラバースし、ルンゼ下にでた。ルンゼは、下半分は雪がある程度ついていたのでノーザイルでいけそうだったため、国府谷さんを先頭に、五十島、中村、坂田の順に登り始めたが、途中から凍った草つきと岩のミックスになり、さすがにザイルが欲しいと思う箇所があった。

さらに頂上直下のバンドのトラバースは、1か所1mくらいがいけず、ここも国府谷さんがリードしていったん下がってから登り返さざるを得なかった。雪がつくといつもは何ともないところが全く変わってしまうという良い例だった。

今回の山行で、通常1泊2日のルートでも軽装で日帰りするとまた別の充実感があり、これも良いと思った。
(体力のあるもっと若い時からやっていればよかった。)

(記: 中村)

鹿島槍東尾根(GW前半)

日時: 2014年4月26日(土) – 29日(月)
山域: 鹿島槍ヶ岳 – 爺ヶ岳(北アルプス)
参加者: 国府谷(L)・坂田・中村
行程:
第1日目: 大谷原(8:20) – 鹿島槍東尾根二ノ沢ノ頭付近(14:00頃/幕営)
第2日目: 二ノ沢ノ頭付近(5:30) – 鹿島槍ヶ岳南峰(12:20) – 冷池(14:30頃/幕営)
第3日目: 冷池(5:20) – 爺ヶ岳(7:05) – 神社(12:30)

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天気に恵まれ(1日目・2日目は晴れ、3日目は曇り)、久しぶりに泊まりで山へ入りました。
行く前はいろいろと高望みも出ましたが、いざ登ってみるとちょうど良かったというか、疲れました。
特に下山後半は…調子の悪そうな中村さんに追いつくのも大変な有様で。

5パーティくらいは入っていてさすがの人気ルート、トレースにも助けられました。
いつもながら春山の核心は、クライミングよりも、リッジや斜面に中途半端に乗っかった雪の処理だと思いました。

食事は初日はキーマカレー、2日目はトマト鍋、どちらも当たりで力出ました。

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第1岩峰は雪がついてノーザイルのパーティも居ましたが、取り付き部分は雪が切れていたので、ノーザイルで登ったこーやさんにロープを下ろしてもらいました。
第2岩峰もこーやさんリードで、セカンドなのに思ったより苦労してショックでした。中村さんもスムーズで、パーティとしては比較的時間を掛けずに登り切ったと思います。

入山時の県警の救助隊からは、積雪量は平年並みとの情報をもらいました。

気温は高く、やっぱり春山は快適ですね!

また、定期的に山に入りたいと思わせる山行でした。
こーやさん、中村さん、大変お世話になり、ありがとうございました。

(記: 坂田)

今回は、ロートルの私の体力を考慮して、国府谷さん・坂田さんに共同装備の主なものを背負ってもらい、テント場設営なども二人でやってもらいと、お客様扱いで楽をさせてもらいましたが、それでも二人のペースにはついていけず、常に遅れ気味で少々迷惑をかけました。

特に最終日は、疲れからか胃をやられ、鹿島部落に着くころにはなかなか固形物を受け付けないくらいになっており、普段の節制をちゃんとしなければと大反省でした。

一日目は一の沢の頭の手前でテントを張ったが、鹿島槍から爺が岳までの眺望が素晴らしいところでした。二日目の二の沢の頭から第二岩峰までが核心部で、第一岩峰までの急な長い雪壁はやらしかったし、第一岩峰のルンゼと第二岩峰ではザイルが必要でした。

第二岩峰すぎて、北嶺についてもまだ本峰である南峰までは結構の距離があり、バテバテの状態で南峰に着きました。最終日は、体調不調ながらも爺が岳から長い東尾根を1700mくだりきりました。

山行は天気にも恵まれ素晴らしいものでした。鹿島槍東尾根だけでも素晴らしいのですが、さらに爺が岳まで縦走し爺が岳東尾根下降するというルートはさらにこの山行価値をあげました。

国府谷さん、坂田さん、どうもありがとうございます。

(記: 中村)

八ヶ岳赤岳鉱泉B.C(小同心クラック登攀)報告

日時: 2012年12月22日(土) – 24日(月) 前夜発
山域: 小同心クラック(八ヶ岳)
参加者:国府谷(L)・坂田・松林
行程:
前夜: 10:00調布駅-01:00小淵沢道の駅(車中泊)
第1日目: 坂田合流(7:15) – 美濃戸(9:00)~赤岳鉱泉B.C設営(10:30) – 行者小屋往復(赤岳主稜登攀中止) – テントで忘年鍋パーティー
第2日目: B.C(6:35) – 07:45小同心クラック取付き(7:45) – 08:20登攀開始(8:20) – 横岳(12:30) – 地蔵尾根 – 行者小屋 – 赤岳鉱泉B.C(14:30)
第3日目: B.C撤収(8:30) – 美濃戸(9:30) – 延命の湯 – 小淵沢解散

中央道笹子トンネル崩落事故による渋滞回避と天候の悪化で当初予定していた赤岳主稜線登攀が中止。小同心クラック登攀のみでテントでの飲み会と普段とは違ったボリュームのある食事の山行となった。

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第1日目 雨後みぞれ後曇り

22:00調布ICから中央道に乗るとすぐに雨が降り出し、笹子トンネル崩落事故のため大月ICからは一般道。勝沼から中央道に戻り、小淵沢ICを出た頃には雪が舞っていた。
23日朝。道の駅の積雪5-10cm。坂田さんを加えた3人で美濃戸まで入るが、雨とミゾレがひどくなり、9時半過ぎまで車の中で待機することにした。外気温は生暖かく、12月後半とは思えないほど。樹木からしたたる水にかなり濡れながら11時、赤岳鉱泉に着きテント設営。1日一人1000円のテン場代を払う。積雪40cm程。

とりあえず、赤岳主稜線の取付きまで行ってみることにした。行者小屋まで行ってみたが、ガスが濃くなり、視界がきかないので中止。B.Cにもどり鍋パーティ・飲み会に突入。

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第2日目 晴れ

先行の3人パティーが取付いていたので30分ほど待って松林リードで登る。

ホールド、スタンスはたっぷりあると聞いていたので安心してリードしたのだが、前日までの積雪と前夜の冷え込みでホールドもスタンスも氷と雪で埋まり、中間支点も雪に隠れてかほとんどみつからない。上り始めると結構グレードが高い。ランニングを取るポイントが長くなり、ハーネスに付けた2本のロープも重く、思いのほか緊張の連続。クラックは日が当たらず、風で寒い。-18度。2ピッチ、3ピッチ目が核心で4ピッチ目でクラックを抜け、その先はロープ無しで小同心の頭に立った。
横岳からは地蔵尾根に回り、行者小屋経由で赤岳鉱泉B.Cに戻る。

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第3日目 晴れのち曇り

24日は笹子トンネル渋滞をさけ、早めに下山。がらすき延命の湯につかり帰宅した。

国府谷さん、坂田さん。リードへのアドバイスをありがとう。自信がつきました。

(記: 松林)

年の初めの北アルプス

日時: 2013年1月3日(木) – 5日(土) 前夜発 参加者: 国府谷(L)・坂田・松林 山域: 西穂高岳西尾根(北アルプス) 第1日目: 新穂高温泉駐車場 – 小屋 – 西尾根取り付き – m付近テント場 第2日目: テント場 – m付近テント場 第3日目: テント場 – 西穂高岳山頂 – 西穂山荘 – ロープウェイ乗り場 – 新穂高温泉駐車場 Img_0445_s 雪山と言えばアルプス。 アルプスと言えば穂高ですね。 今回は西穂高。ロープウェイもあってお買得感強いですね。 ルートはこれまで何度も敗退(中止含む)している西尾根です。 今冬は冬らしい冬で雪もたっぷりです。楽しみ。 1月2日夜9時に松林さんと新宿を出発。今日はお休みなので余裕です。 坂田さんはいつも通り現地合流ということで。 懸念の笹子トンネルも順調に通過して、沢渡あたりからは本格的に 降雪があり安房トンネルを過ぎると猛吹雪。まいっちゃうなぁ。 ゆっくり運転で新穂高まで到着したのは1時頃でした。 一杯やって仮眠。 翌朝坂田さんと合流。 器材を分けて8時半ごろ出発。雪はほとんどやんでいる。 蒲田川左俣の林道はトレースがあり問題ない。 すれ違ったひとに話を聞くと昨日までずっと吹雪いていたらしい。 穂高牧場を横切るところからは膝ラッセル開始。 3人でラッセル廻して予定通り1950m地点付近に到着して幕営。 天候は回復傾向で、幕場は風も無く快適。 夕食は今夜だけ松林さんの用意してくれた豪華な鍋を頂く。 ガソリンも予備3Lあるので贅沢に。 翌1月4日は晴れ。最高気温はマイナス10度以下? ときどき吹き付ける風がとても冷たい。 Img_0432_s 今日の目標は2350m地点。標高差は少ないが水平距離はなかなかある。 昨日同様交代してのラッセル。松林さんが頑張ってくれる。 ワタシも体調良く思ったより苦しくない。 しかしスピードはさほど上がっていないようで、途中から空身の ラッセルに切り替える。 やっと予定通りのところまで到着して、第一岩峰の取付きまで 偵察がてらトレースをつけに行く。 岩峰の右手はラッセルが深すぎるので左から巻き気味に上がることにする。 今夜も幕場は快適な樹林帯の中。雪がたっぷりあるので整地しやすい。 夕食はいきなり質素に五目御飯と味噌汁だけ。 夜は冷え込んで真ん中なのに良く眠れなかった。 1月5日。天候も良いし、今日中に下山するぞー。 Cimg2737 第一岩峰は予定通り左側から行くと赤テープもあり間違いなさそう。 このあたりからずっとうっすらとトレースが残っておりルートファインディング の助けになる。雪も締ってきてさほど潜らなくなる。 ジャンクションピークで一休みしたあと左右に張り出してる雪庇に 注意しつつ登って行くとやがて第二岩峰に着く。 ここと頂上直下はフィックスロープがちょっと残っている。 Img_0449_s そのままロープを出すことなく登頂成功。気温は昨日よりは高めだが 水筒のスポーツドリンクはシャーベット状だし、ゼリー飲料は昨日から すでにガチガチに凍ってしまって解ける様子はない。せっかく今日まで とっておいたのに。 ここからの下山は天気も良く快適。 西穂山荘前ではマイナス5℃でもポカポカに感じる。 ロープウェイ駅からは15分で下界に到着。 そのまま、平湯の森で解凍して帰宅。 ほぼプラン通りでなかなか充実の山行でした。 天候とラッセルをやりきったのが勝因でしょうか。 思ったよりあんまりヒトの入らないルートみたいです。 樹林帯より上は風やガスが掛かっていると大変そうです。 松林さん坂田さん、お疲れ様でした。 (記: 国府谷) 久々のラッセルだった。何年か前の早月尾根や中崎尾根に比べたら通常の積雪量だったが、息が上がってしまって、見込んでいたよりも全然体が動かなかった。国府谷さんや松林さんの頑張りに感謝。 登頂日の天候は素晴らしかった。前日見えた稜線の雪煙がすごくて、ちょっとあきらめもあったが、実際には1日中日差しが暖かく、風もなかった。 第1岩稜を過ぎてからは、久しぶりに景色に見とれた。 ラッセル中にサングラスを紛失してしまったが、西側で日の当たり初めが遅く、ラッキーだった。 メンバーで一番役立たずですみませんでした&ありがとうございました。 (記: 坂田)

奥穂高岳コブ尾根登攀

日時: 2012年9月22日(土) – 23日(日)
参加者: 久世(L)・松林・廣岡
山域: 奥穂高岳コブ尾根(北アルプス)
行程:
第1日目: 沢渡 – 上高地 – 岳沢小屋 – コブ沢 – コブ尾根上=幕営
第2日目: 幕営地 – コブ – コブ尾根の頭 – 天狗のコル – 岳沢小屋 – 上高地 – 沢渡

写真は(こちら)

今年の春に年間予定を考えた時に、秋に皆で穂高屏風岩に行きたいと思い、その旨総会時に年間計画を発表しました。その後、松林さん・廣岡さんから参加するとは言われていたものの、春・夏の週末は雨が多かったり、都合が合わなかったりで、なかなか皆で人工登攀の練習が出来ず、8月26日に三ツ峠でようやく一回練習出来ただけでした。その際、松林さん・廣岡さんには、初めてアブミをトライするにも関わらず、ちょっと初回では難しいルートにて練習したので、苦労させてしまい、その時の嫌なイメージが残ってしまった。

その為、屏風岩を登るには、3連休で初日入山、横尾で幕営、2日目登攀、3日目下山にて予定を考えましたが、久世の都合で、3連休での登攀が無理となり、結果屏風岩を断念せざるを得ませんでした。急遽、穂高周辺で、土日にて登れる良いルートをと思い探した所、コブ尾根が適当と思え、さらに時間があれば飛騨尾根も登攀するという欲張りな計画を考えて、でも充分こなせるプランだと思いました。登山を始めてしばらく経ちますが、実は一度も岳沢に行った事がなく、こういう機会を逃すと次はないと思い、半ば強引に松林さん・廣岡さんに了解を貰いました。

コブ尾根は岳沢からコブ沢を詰め、途中のルンゼから取り付き、尾根上に出て、核心のコブと呼ばれる岩峯を越えるルートで、最後は西穂から奥穂の稜線のジャンダルムの隣の「コブ尾根の頭」に突き上げるルートです。

9月21日の夜に、調布で松林さん・廣岡さんと合流、松林車で一路、沢渡を目指す。2時過ぎに沢渡に着き、仮眠をして、朝6時のバスに乗り、6時30分上高地着、計画書を提出したりして6時45分上高地を出発する。

朝から天気も良く、初めて河童橋を渡った対岸の場所を歩く。橋を渡ったお土産屋で、廣岡さんが防寒の為に、手袋を購入するが、土産用なのでとても笑える柄の手袋で、どうもそれが可笑しくて、林道の記憶が薄いうちに、岳沢への登山道の入り口となる。樹林帯の中を1ピッチ登ると、見晴らしの良い所に出て、コブ尾根やコブ沢が良く見えるが、コブ沢筋にズタズタな感じの雪が残っていて、ちょっと不安になる。もう1ピッチ登り、8時45分に岳沢小屋に到着する。小屋は数年前に雪崩で崩壊した為か、簡易な感じのする建物であった。しかしながら景色がとても素晴らしく、今まで知らなかったのが勿体なく思え、今回来ることが出来良かったと思った。

 登攀道具を身に着けていると、他にも2パーティ程バリエーションに行く様な人達がいるので、9時15分急いで、岳沢小屋を出発する。天狗のコルに向かう登山道を行くと、小屋からすぐでコブ沢と出合う。コブ沢へ入るが広いガレ沢で、非常に登りづらい、さらに下から案の定2パーティが、コブ沢を登ってくる。大きな2つの雪のブロックがあり、登り方を下見していると、後から来た男女の2人組に追いつかれてしまった。この2人組はこの日に日帰りで、コブ尾根を登ってしまうらしく軽量な為、先を譲る。まず最初の大きなブロックは、左岸から登り難なくクリア出来たが、二つ目の雪のブロックは、ブロックの下を通過して対岸に渡るのがルートで、慎重に1人1人越えていく。後ろから来ていたもう一組は、二つ目の雪のブロックの処で、引き返していった。その後、涸滝を右岸から2-3つ越えると、右からルンゼが入ってきて、これがコブ尾根の取り付きである。もう少し手前に、岩場があり、シュリンゲの垂れ下がった支点を確認したが、こちらが正規の取り付きとの紹介もあるが、我々の行ったルートの方が楽だと思われます。

ルンゼはガレてはいるが、特に難しい所も無く、登るごとに景色も良くなり、天気も晴れ渡り気持ちが良い。しかしながら前夜の仮眠が短かった為か、なかなかピッチが上がらない。ルンゼから草付帯に変わると、コブ尾根の稜線に這い上がり、しかもそこがコブ尾根上唯一のテントサイトである。時間は12時15分で早いが、疲労もあるので、ここで幕営とする。しかしこの幕営地はリッジ上の所にあり、我々が登ってきた方も急な草付帯であるが、反対側は完全に切れ落ちた崖で、油断したら50M下の谷底である。テントの設営・撤収等、今回の山行で一番緊張した所でした。ただ景色は最高で、見下ろせば上高地が望まれ、今日登ったところも振り返れて、見上げれば西穂の頂上や、前穂から明神岳までの稜線が晴れ渡り、吊尾根を歩く人々も指呼の距離に見ることが出来ました。

昼寝をしたり、ゆっくり寛いでいたら、奥穂南稜を登攀するパーティを望む事が出来、彼らは3-4人のパーティで、結局日没の頃まで、そのまま登攀を続けていた。(この差が我々とは、翌日大きな違いとなるのだが、その時は知る由もない)我々は早めに食事を摂り、前夜発の疲れもあったので、さっさと就寝する。

しかし朝3時の起床前あたりから、テントを叩く嫌な音が聞こえてきて、雨がポツポツと降ってきた。起きてテントから外に出ると、昨日とはうって変わり、一面雨とガスの中で、全く景色が見えない。昨晩の天気予報では崩れても遅い時間からだったはずだったが・・・、朝食を摂り準備をして、暫く待つが状況は変わらない。登るか?下るか?しかないが、下るためには草付帯を降りる事となり、危険で不可能であり、次第に雨も小降りとなり、明るくなってきたので、6時過ぎに登り始める事とする。

まずテントを横の崖に注意しながら慎重に撤収し、すぐ目の前のハイ松帯の急登となる。雨の為、非常に寒いがハイ松自体は安定しているので、ホールド的には安心だが、雨に濡れて手袋をしていても滑り易い。テント場のすぐ上のマイナーピークに着くと、懸垂下降となる。晴れていればクライムダウンで行けるのだが、岩が濡れている上、朝一番で体も暖まっていないので、無理をせずロープを出す。更にハイ松帯からルンゼを登ると、目の前に「コブ」が見えてくる、ガスっているからなのか、意外に大きく感じてしまった。

基部にてクライミングシューズに履き替えていると、一段と雨が強くなってきて、指先が完全に悴んでしまい、感覚が無くなりかけている。久世トップで登るが、正面リッジ状の左手を登るのが正規ルートらしいが、思い切り間違え、リッジ状の右側を登ってしまう。トラバース気味に右上部に回り込む所で、寒さで完全に握力が無くなった為、一旦荷物をその場にデポし、空身で登る。もう少しロープを伸ばし、「ビレー解除」のコールを、松林さん・廣岡さんに届け、併せて荷物の回収の件も依頼するが、しかしながら荷物回収が予想外にてこずる事となる。

ダブルロープの1本を荷物回収用にして、荷物を引上げ始めたら始めたら、回収直前のところで、張り出した岩に引っ掛かり、その岩が崩落寸前となってしまったため、先に松林さんと廣岡さんに岩を避けれる所まで登ってもらい、最後に荷物を持ち上げると同時に、岩が谷底まで転がり落ちて、やっと荷物の回収終了となった次第である。かなりの時間のロスと、体が芯から冷えてしまった。その時、南稜を望むと、昨日のパーティが登攀を終え、吊尾根に到着しているのが見え、先に安全地帯に行った彼らを羨ましく思えた。

もう1ピッチロープを伸ばし、コブのピークに立つと懸垂下降が待っていた。一番手前の古いシュリンゲの多い支点より下るが、上から見るほど高低差はない。ただ降りた所は、ガラガラのガレ場で雨のためか陰鬱な感じだ。全員が下降を終え、もろい岩場を登ると、傾斜が緩くなる。草付と岩場のミックス帯なのだが、雨が降っている為、慎重に登る。しばらく登るとヒョイといった感じで、コブ尾根の頭に飛び出た。時間は午後1時20分、思った以上に遅くなってしまった。しかしコブ尾根の頭に着いたと同時に雨が止み、奥穂頂上・ジャンダルム・時間が許せば行きたかった飛騨尾根が目の前に広がり、達成感が込み上げてきた。

ただこれで終わりではなく、上高地まで下らなければならず、時間も遅くなったので、登攀用具を片付けると、ほとんど休まず出発、縦走路を天狗のコルへ向かう。この縦走路も決して楽な路ではないが、急ぎ気味で進み、午後2時45分天狗のコル着。5分の休憩の後、落石の巣の天狗沢を下降する。特に最上部は、本当に動けばほぼ間違いなく、落石を引き起こすので、一人ずつの下降となり、時間がかかってしまう。ただ白いペンキのマークがしっかり有り、迷う事はない。すごいガレ場とはいえ、整備してあり、登山道を守っている人の労苦を考えると、頭が下がる思いであり、文句は言えない。とはいえ、やはり時間はかかり、午後4時25分岳沢小屋に到着、また5分の休憩で出発。

上高地からの最終バスは、午後6時なので、何とかこれには間に合いたい。なぜならば上高地に来る時に、沢渡でバスの往復チケットを買ってしまったからである。しかしながら雨に濡れたザックが重くなった為か、疲労なのかピッチが上がらない。樹林帯では日没との競争、林道に出てからは本当に走りに走り、河童橋もダッシュで通過、6時のチャイムと同時に、ギリギリでバスターミナルに到着。滑り込みセーフでバスに乗れ、沢渡まで戻る事が出来た。今日一日、松林さん・廣岡さんは良く頑張ってくれました。沢渡の日帰り浴場にて汗を流し、心配していた中央高速も渋滞がなく、電車のある時間に、調布まで戻る事が出来ました。

今回は簡単な岩場でしたが、秋の雨と寒さの怖さを、改めて考える事が出来ました。
松林さん、廣岡さんお疲れ様でした。

(記: 久世)

土日にて甲斐駒黒戸尾根・三ツ峠

日時: 2012年8月25日(土) – 26日(日)
参加者: 久世(L)・平井(26日、和樹君と)・松林(26日)・廣岡
山域: 甲斐駒ヶ岳黒戸尾根(南アルプス)・三ツ峠屏風岩
行程:
第1日目: 竹宇駐車場 – 黒戸尾根 – 甲斐駒ケ岳頂上 – 黒戸尾根 – 竹宇駐車場
第2日目: 裏三ツ峠駐車場 – 屏風岩(登攀) – 三ツ峠山 – 裏三ツ峠駐車場

写真は(こちら)

9月に穂高屏風岩を登る予定を春に決めたが、今年の春・夏は土日に雨が降る事が多く、人工登攀の練習が全く出来ずにいた。そこで8月25-26日にて土曜日は体力強化の甲斐駒黒戸尾根往復、日曜日は登攀訓練を三ツ峠でと計画した。甲斐駒黒戸尾根日帰り往復は、体力強化には関東近郊でも適した山の一つであり、トレランの選手のトレーニングや、登山者の間でも自分の体力の再確認として、日帰り往復は多いと聞いている。

当会では、安達会員がモンブランに行く前のトレーニングとして登っており、会員にもその体験が如何に良かったかを、常日頃語っており、それに応える山行でもあったと思う。今回、甲斐駒黒戸尾根は久世・廣岡さんにて、翌日の三ツ峠には、松林さん・平井さん・平井和樹君(平井さん息子)も加わって登る事となった。

8月24日夜9時過ぎに廣岡さん宅に着くものの、久世が登山靴を忘れる大失態。すぐさま自宅に戻り、錦糸町から首都高速に乗るが、15分以上のロスが生じてしまった。首都高速も三宅坂から高井戸まで、断続的に混んでいて、久世にしては早い出発であったが、甲斐駒の登山口の竹宇駐車場には12時過ぎの到着となってしまった。
車中で仮眠をとり、朝は4時起床・5時出発のつもりが、いきなりの寝坊で5時起床となる、急いで5時40分に出発するが、日帰り往復は出だしから、不安な感じである。しかしながら日帰り登山は、水・雨具・食糧など必要最低限の装備で良いので、ほぼ空身状態で登れる利点がある。

駐車場より竹宇駒ケ岳神社を通り過ぎ、尾白川の吊り橋を渡れば、すぐ急登の始まりである。寝惚けた体には、いきなり辛いものである。とはいえ、笹平をワンピッチちょっとで通過出来、まあまあのペースで進む。綺麗な林の中を、更に暫く登ると、刃渡りが現れる。両側の切れた岩稜帯であるが、展望が良く、危険な場所であることを忘れ、しばし景色に見とれる。

刃渡りを越え、しばらく行くと、ハシゴ登りが待ち構えている。何箇所かの、かなり急なハシゴを登ると、8時30分刃利天狗に到着する。小休止の後、ひと登りで5合目到着だが、昔の小屋は完全に取り壊され、礎石のみが残っていて、ただの平たい空き地と化していた。

さらに数箇所のハシゴを乗り越え、急登を進むと、7合目の小屋が見えてきて、9時40分七丈小屋に着く。小屋で水を補給することなく先に進み、7合目のテント場を通過すると、テントは前日からのものと思われるテントが、1張あるのみであった。この先は樹林も少なくなってきて、稜線歩きとなるが、この日の天気は曇りがちであり、暑さが凌げて非常に楽であった。10時40分、8合目の鳥居を潜ると、甲斐駒らしい景色が広がってきた。

目の前には奥壁が迫力をもって迫り、見上げると剣が刺さった岩が聳え立ち、その背後に青い空と白い雲が見事に広がり、これぞ夏の山といったところである。

素晴らしい景色を見ながら最後のひと踏ん張りをすると、頂上が目の前に見えてきた。しかしながら「人・人・人」で、頂上は人でごった返している。最近の山ブームなのか、お手軽な100名山のという事もあるのか、北沢峠側からは、本当に沢山の人達が登ってきていた。頂上直下の登山道は渋滞しており、さらに頂上もバーゲン会場さながらで、休める場所も限られてしまう。当然ながら、頂上の標識で記念撮影するのも順番待ちで、頂上には30分程いたが、休めた感じもなく、すごすご下山となる。雲がかかったり、晴れたりと、景色はあまり良くなかったが、涼しかったので良しとする。下りは頂上であまり休めなかった事と、9-8合目までの岩稜帯を慎重かつ
ゆっくり下ったせいか、7合目まで1時間半弱かかった。7合目のテント場は狭い事もあるが、今日登った人達のテントで一杯になっていて、黒戸尾根を登る人達がいる事に、何故かほっとする。おそらく頂上での北沢峠から来た人達の、異様なくらいの人混みを見た後だからであろう。

その後も、5合目までハシゴがあった為か、ペースが上がらない。5合目での休憩中に、廣岡さんに「登りに6時間、下りも6時間かかりますかねー。」と言ったら、廣岡さんの馬力が唸りを上げ、一般コースタイムで50分かかる刃利天狗までを、半分の25分で下ってしまった。その後も廣岡さんのペースは衰えることなく、また登山道がカーブする所では、遠心力を使った見事なコーナーワークを披露し、快調に下る。途中、刃渡りでは富士山・八ヶ岳を見ることが出来、見事なブナ林に心を洗われながら、16時40分竹宇駐車場に戻り、登り6時間、頂上で30分、下り4時間30分の計11時間の山行を無事終えた。

駐車場もすぐそばのキャンプ場の客も多い事もあるが、こんなに一杯になるものだと感心した。駐車場手前の吊り橋より、今回も尾白川で川遊びをする子供たちを見ることが出来、とてもうらやましく思いつつ、こちらも風呂へ向かった。下山のお風呂は、初見の尾白の湯(尾白の森名水公園べるが内)。竹宇駐車場から、車ですぐの場所で、新しいゆえに混んではいましたが、露天風呂もあり、なかなかの湯でした。

少しのんびりしてしまい、三ツ峠に向かっている平井さんとの合流の為、須玉ICより一宮御坂ICまで中央高速で移動する。周りがすっかり暗くなった頃、無事一宮御坂にて平井さん親子と合流し、バーミヤンで夕食をとり三ツ峠に移動し、裏三ツ峠の駐車場に幕営する。その後松林さんも合流し、遅くまで夜更かしとなってしまった。

翌朝、朝食後屏風岩へ向かう。天気は今日は良く晴れているが、昨日の疲れもあり、和樹君の方が、我々より足どりが軽いくらいだ。屏風岩に着き、まずは奥の一般ルートの方に向うと、ルート前の広場で、静岡山岳会の前田さんより声を掛けられる。なんでも静岡市岳連のアルパイン講習会の実地訓練との事、10人くらい講習生がいて、皆さん上手に登っている。ヤル気の高い人達で羨ましい。

我々も一般ルートにてアップをし、その後羽鳥カンテの1P目にて、人工登攀の練習を始める。まずは久世が登り、トップロープをセットし、人工登攀が初めての廣岡さん・松林さんにトライしてもらう。当たり前の事だが、普通のクライミングとは異なる為、両人とも悪戦苦闘している。アブミに慣れてない為、どうしても腕力に頼ってしまいがちとなり、アブミの一つ上の段に登ったり、一つ先のボルトにアブミを掛ける前に、握力が尽きてしまっているようだ。それでも、二人とも年齢の割には(?)コツをつかむのが早く、まずはトップロープを登りきった。

続けて練習しているうちに、平井さんと和樹君が一般ルートを何本か登って、こちらに合流してきた。和樹君は普通の運動靴で、去年は小川山・今回は一般ルートとはいえ、上手に登っていて将来有望である。

となりの四段ハングの1P目に場所を移し、引き続き人工登攀の練習。久世が登りまたトップロープをセットして、平井さんも含め3人に登ってもらう。しかしながら今回のルートは1-2箇所、アブミの最上段に乗らなくてはならない場所があり、練習初回にしては、ちょっと厳しいトライであった。まずは松林さんが登り、問題の箇所で相当手こずったがクリア、続く廣岡さん・そして平井さんまでが不本意な形でフィニッシュとなってしまった。

最上段を使用する事は、本番でもやさしいルートでは、そんなに多くないと思われるが、屏風岩への練習としては、嫌なイメージが残ったまま、人工登攀の練習を終える事になってしまった。どうも手首の大怪我以来、何かから遠ざかっている気がする。最後に一般ルートに残してあったトップロープを片付け、撤収する事にしたら、ちょうど前田さんが上から懸垂下降にて下ってきたので、「今度一緒にクライミングをしたいね」と約束して屏風岩を後にする。

和樹君も来たことだし、せっかくなので皆で三ツ峠山の頂上まで登り、記念撮影をして、裏三ツ峠まで下りました。下山後は、2日続けて初見のお湯となり、一宮御坂ICに行く途中の「ももの里温泉」に行く。これが当たりのお風呂で、特に露天風呂から眺める甲府盆地や南アルプスの景色が最高で、こじんまりしているので、特別広くはないですが、なかなかです。休憩室にて夕食を食べ、温泉の駐車場で解散し、渋滞の中央道で帰京しましたが、中々充実した2日間でした。

同行いただいた、廣岡さん・松林さん・平井さん親子に感謝いたします。

(記: 久世)

天狗尾根(八ヶ岳)山行報告

日時: 2012年11月24日(土) – 25日(日) 前夜発
山域: 天狗尾根(八ヶ岳)
形態: バリエーション
参加者: 国府谷(L)・坂田・松林・土井  
天気 :11/24 11/25
積雪状態: 出合小屋より積雪はあったが、日当りの良い個所は無雪。天狗尾根第2岩稜からアイゼン装着
行程:
第1日目: 美しの森駐車場発(6:00) – 出合小屋(8:00) – 天狗尾根取付き(8:30) – カニの爪(11:30) – キレット小屋(15:30/幕営)
第2日目: キレット小屋発(6:10) – ツルネ(7:20) – ツルネ東稜 – 出合小屋(8:30/9:00) – 美しの森駐車場(10:25)
写真(土井さん撮影)はこちら
23日からの3連休は西穂高岳西尾根を計画していたところ、23日の天候不良から急きょ1日出発を遅らせて八ヶ岳天狗尾根へ転進することになった。
24日(土) 曇りのち晴れ
わずかに小雪が舞う「美しの森」駐車場を出発。うす曇りだが甲府方面は晴れていて天候は予報通り回復に向かっている。8:00に出合小屋に到着。小屋の中にテントが1張りあったが無人。既に出発していたようだ。
積雪はまだ少なくて日当たりの良い場所は地肌が見えている。8:20先行者の跡を追って天狗尾根に取りついた。
天狗尾根は上部1/3は岩稜で下2/3は樹林帯だ。取付きから30分ほどで稜線上にはでるが、ここからがダラダラ長い樹林帯が続く。勾配がきつくなり稜線も狭くなって見晴らしがきくようになると「カニのハサミ」状の岩峰が現れた。ここでアイゼン装着。いつのまにか後続の2人組が追いついて来た。岩場に着雪が無かったためか、疲れて足元ばかり見ながらのぼったためか第1岩稜は意識しないうちに通過していたようだ。
第2岩稜で先行パーティー3人に追いつく。先行組みはザイルを出していたが、しばらく待っていたがなかなか進まない。しびれを切らし国府谷さんがノーザイルで左壁より一気に抜き後続のコールがある。左ルートは雪が少なくホールドもスタンスも明瞭なので難しくは無いのだが天狗沢から切り立っているため緊張する。でもこのワクワク感がたまらない。
大天狗手前でザイルを出し、国府谷・松林、坂田・土井の組に分かれバンドに取り付く。
ここが核心部分と言うことだったが私がルートを取り間違え、斜めに延びたザイルが下の岩にひっかかり時間を食う。掛かったザイルをはずし、手袋を脱いでやっと脱出できた。
13:30大天狗を右から回り込んでザイル、ハーネスをしまう。小天狗とその先のハイ松帯を抜けるとすぐに一般縦走路にでた。振り返ると圧巻の大天狗・小天狗。しばらく自己満足した後、キレット目指してひたすら風で雪の飛ばされたガレ場を下り、16:00キレット小屋に到着。小屋下の開けた雪上にテントを設営し、いつもの宴会ムードに。
25日(日) 快晴
4:30起床、満天の星空とモルゲンロートが美しい。快晴だ。
6:00ツルネ目指して出発。中央高速の渋滞を避けるため早めに下山することになった。
ツルネから見る天狗尾根は朝日に輝いてみごとだ。ゆっくりと景観を堪能したいが、何度も来ていて見飽きた景色なのか坂田さんは休みもせずにツルネ東稜をどんどん先に降りてしまう。
08:45出合小屋でアイゼンを外す。 10:00美しの森駐車場着。たかねの湯経由で帰京した。
(記: 松林)

そろそろ冬支度

日時: 2012年11月11日(日)
山域: 三ツ峠
参加者: 坂田(L)・鈴木
行程: 本文参照
そろそろ今シーズンの冷え込みはどうなるのか、気になる時期。シーズン前のトレーニングとして、三ツ峠へ行ってきた。日曜日は雨の予報。当然ながら土曜日から取り付きたかったのだが、それはかなわず、日曜日日帰りとなった。
いつもは朝をゆっくりと過ごすのだが、雨降る前にわざわざ来た元を取らねば、ということで一番乗り!
体力作りも兼ねて(気持ち的には)早足で登ったが、やはり以前のようなペースでは登れず…。
富士山が顔を出しているので、しばらく天気持つかな~という期待の元、まずはお決まり一般ルート周辺に取り付いた。
とにかく岩が冷たい!
トレーニングのためにも手袋が欲しいところだったが、アイゼンのことしか頭になく…。
リードはクライミングシューズで登り、トップロープを張ってからアイゼンや登山靴で登った。
(後から来たパーティはアイゼン&手袋でリードしていたが…)
11時頃には7-8本登れていい感じだったが、雲が厚くなり、霧に覆われてきた。
やはり泰と三ツ峠で雨に降られた時とそっくりな雰囲気だ。
そろそろ退散したかったが、アブミの練習もしたかったので、もう少し粘ることにした。
トップロープを張れるところがなかったので、リードすることにしたが、案の定時間が掛かる。四苦八苦してようやく3本目のピンに到達した時には霧雨が。ハングでの立ち込みでコツを全然思い出せない。
これ以上の前進は断念し、泰に回収がてら登らせる。あれ、俺よりうまいじゃん…??
今シーズンは初心に返って、易しい雪山から始めなきゃダメなようだ。
急いで下山し、ちょうど車に付く直前に本降りという絶妙のタイミングにラッキーボーイぶりを認識した。
(記: 坂田)