年末の谷川馬蹄形縦走

日程: 2020年12月26日(土) – 29日(火)
山域: 谷川岳・馬蹄形縦走
参加者: 坂田(L)・江戸(SL)・塩田
行程:
1日目: 土合駅(7:10) – 白毛門手前1520m(C1)(15:15)
2日目: C1(7:00) – 白毛門(8:00) – 笠ヶ岳(9:40) – 朝日岳(10:35) – 清水峠(C2)(14:15)
3日目: C2(6:30) – 七ツ小屋山(8:00) – 蓬峠(9:05) – 武能岳(10:35) – 茂倉岳(13:45) – 一ノ倉岳手前1940m(C3)(15:20)
4日目: C3(6:25) – 一ノ倉岳(6:40) – オキノ耳(8:25) – トマノ耳(8:40) – (西黒尾根) – 土合駅(12:15)

メイン記録担当: 江戸

26日(土)

私にとっては念願の冬期馬蹄形チャレンジ(2回目)。前回挑戦時は1人だったが、今回は坂田さん塩田さんとの3人パーティで心強い。計画は予備日2日含めて計5日。
7時に出発。曇り空の中、少々雪がちらついている。入山一週間前にドカ雪が降ったため、初日から厳しいラッセルになることを覚悟(期待?)し、上下ともにベースレイヤーにハードシェルの臨戦態勢(汗っかき)で白毛門駐車場へ。駐車場の入口の雪深さは腰上。3人とはいえ、今回も苦労しそうだ。

いきなり腰ぐらいのラッセル
まだまだ余裕!


最初の急登に入ると、一歩進む毎に眼前の雪を崩しては踏み固め、踏み固めては崩し乗り越えていく酷いラッセルを強いられる。たまに藪を踏み抜くと、復帰に全身でもがかなければならず鬱陶しい。
先頭の負荷が大きくペースが上がらないため、坂田さんの提案で空身でラッセルする作戦に変更。これが上手くいき、先頭の負荷をパーティ全体に分散させることができた。

先頭は空身で


全身で泳ぎもがきながら進むようなラッセルを3人交代で夕方まで継続し、松ノ木沢の頭を過ぎたあたりで幕営。空身作戦の効果か思っていたよりは先に進むことができたが、最後は若干シャリバテ気味だった。隊列が伸びた状態が長く続き、休憩が疎かになってしまったためだろう。今後は意識的に補給しなければ。
初日の夕食は塩田さんの豚肉生姜鍋。豚肉800gと大量の野菜を3人でかきこみ、英気を十分に養うことができた。全身が疲弊し強風と降雪の中で眠る夜も、同行者がいるとやはり心強い。

初日はここまで

27日(日)

4時起床。4時半頃にパーティがテント脇を通り過ぎる。
7時に出発。空は晴れ、絶好の登山日和であったが、心の中は先行パーティに追いつこうと気が逸っていた。白毛門に辿り着いてもトレースは先に続いており、見ると先行者は笠ヶ岳の頂上を過ぎ朝日岳まで向かう様子。

2日目のスタートはトレースの後塵を拝する


日が昇り、雪が腐り掛けてくる中で笠ヶ岳に到着。山頂では、七ツ小屋山や武能岳、茂倉岳など、後半の目標が一望できた。
休憩も程々に、朝日岳へ向かう。道中は半ば雪が腐り踏み抜きが増えたものの、雪は膝下程度でトレースもあったので、ぐんとペースが上がった。
朝日岳到着目前で、引き返してきた先行パーティとすれ違う。聞くと0時過ぎに土合駅を出たとのこと。

朝日岳、天気良し
気温が上がってエビの尻尾がうまい?


朝日岳からはトレースは無い。次の目標は清水峠だ。ひたすら下り続ける行程なので、どれだけ雪深くても1時間半程度で着くだろうと思っていたが、完全に見誤っていた。
尾根を降り始めると、時には腰上までくる雪深さと藪の踏み抜きのためにラッセルは難航。下りとはいえ、ここまで雪深いと、膝を目一杯振り上げて一歩一歩踏み越えていくしかない。清水峠が常に見えている分、進みの遅さを嫌でも感じてしまう。いくらか下って勾配が落ち着いてくると、今度は雪を崩して踏み固めて乗り越えての繰り返し。10分も続けると、体中の酸素を使い果たしてしまいそうな全身運動。日が照り、風もない中で、我々は雪との格闘を延々と繰り返した。

ラッセルで満腹、清水峠目前でレスト


結局、清水峠に到着したのは朝日岳通過から3時間後。夜から翌朝までは強風予報のため、この日は清水峠で行動終了とした。
荷物を置き、七ツ小屋山方面へ30分程トレースを伸ばし、避難小屋に入った。
夕飯は私の担当。ぺミカンを水に浸し、味噌生姜の鍋の素を放り込み加熱するのみの簡素な鍋だ。ぺミカンはごま油とバターで固めており、〆に放り込んだラーメンが実に美味しかった。
日が暮れてから吹き出した強風の中、小屋の有難さを噛み締めながら床に就く。翌朝の風の様子や翌日以降の稜線の雪質、年末の寒波など、懸念材料は尽きなかったが、食料・燃料・体力の余裕からかポジティブな気分は崩れなかった。

28日(月)

3時半頃起床。深夜まで吹き荒れていた強風は止んでいた。

出足はまずまず


水作りに少々時間を掛け、小屋を出たのは6時過ぎ。峠から進むといきなり200m弱の登りに入るが、昨日トレースを作った甲斐もあって快調に進む。急登を越えた直後は比較的平坦な雪深い尾根道が続き、七ツ小屋山に近づくと再び傾斜がついてくる。ここの雪質は表面のクラスト具合がバラついたモナカ雪で、歩く場所さえ選べばそれなりに歩きやすかった。七ツ小屋山に着いたのは出発から一時間半後。昨日の朝日岳 – 清水峠での苦戦から、七ツ小屋山までに3時間は覚悟していたので、嬉しい誤算だった。

ここまで楽勝


七ツ小屋山以降の稜線は、雪深さは膝くらいで歩きやすかった。たまに藪を踏み抜くことはあったが、蓬峠までは特に苦労もなく到着。
蓬峠以降は雪庇とその付け根のクラックが目立った。クラック自体は雪で隠れてることが殆どで、落ちると腰まで嵌まるので鬱陶しい。12月末という時期もあり、雪庇がオーバーハングするほど発達している訳ではなかったが、進路取りには常に気を払った。

この辺からクラックも出てくる


武能岳 – 茂倉岳の行程は、全体的に雪深さは膝上程度で比較的歩きやすかった。ただし、この辺一帯は所々で薮が密集しており、その突破にはかなりの労力を要した。というのも、藪の上の雪のクラスト具合は不安定で、乗り越えていくには心元なく、かといって藪を避けると大抵吹き溜まりになっていたためだ。茂倉岳の登りなどは特に酷く、藪を乗り越えようとして表面の雪を踏み抜いては進路を変え、進路を変えては藪にぶち当たるといった調子のあまり面白くない歩行が続いた。

ここからが長い、晴天もここまで


茂倉岳の頂上付近にくると藪は無くなったが、今度はガスが出てきて完全に視界を奪われる。地図を見ながら地形、方角、斜度などを確認し、視界の端に薄らと見える雪庇らしき縁からは距離を取りつつ歩き続けた。頂上らしき場所に到着しても、結局どこが山頂なのかはよく分からず。休憩も程々にして先を急ぐ。
相変わらずのホワイトアウトの中、稜線らしき斜面を歩く。緩やかな登り返しを経てしばらく進むと、一ノ倉岳の頂上付近らしき所に到着。この時点で14時半を回っており、先の道にもテント場に相応しい場所は無いという判断から、幕営適地を探して引き返す。10分程戻ったところで幕営。
夕飯は坂田さんのフリーズドライカレー(たっぷり野菜・鶏肉)&ライス。疲れた身体に炭水化物と油分が染みる。食前のココアとプロテイン入りコーンポタージュも非常にありがたい。食後には、各自持ち寄ったウイスキーや坂田さん持参のおつまみを少々頂いた。
天気予報では低気圧の影響が1日早まり、翌々日には荒天となる見込み。何としても翌日中には下山したいところ。

29日(火)

4時起床6時半発。
テントを出ると、外は薄ら明るんでいた。風は微風。景色はよく遠くまで晴れ渡っていたが、周辺の低山には所々雲が掛かっていた。

少し積もったが、視界よし


一ノ倉岳に到着すると、朝焼けを背後に白毛門や笠ヶ岳が聳える素晴らしい眺望が広がっていた。立ち止まって写真を撮っていると、雲海が山肌を上ってきており、気付いた時には向かう先の谷川岳や周囲の稜線をあっという間に飲み込んでしまった。

日の出前に一瞬ガスが取れた
素晴らしい眺望


視界不良の中、谷川岳方面へ進む。ここからは雪庇が風下(東側)に大きく張り出し、その下は断崖となっているため、今まで以上に注意を払って進路を選ぶ。一ノ倉から下りきった辺りで岩場に当たったため、ワカンを外しアイゼンを装着。
雪庇を踏まぬよう若干風上に寄って進むが、ここでも藪付きのクラスト雪に苦しめられた。ただ、昨日と比べるとしっかりクラストしている所が多く、比較的歩きやすかった。
岩を巻き、藪を越え、しばらく進むとオキノ耳に到着。この辺りからトレースが見え始め、ふっと肩の力が抜けた。

完登!


そこからトマノ耳まではあっという間だった。相変わらず周囲はガスっていて視界は悪いが、何はともあれ3人で記念撮影。後は無事に降りるだけ…
西黒尾根 – 肩の小屋との分岐の標識に辿り着いてもまだ視界は悪い。尾根らしき所を注意深く降りていくと、にわかに周囲が晴れ渡る。我々の下りる尾根はしっかり土合へ続いており、その先からは今朝下界を出発したであろう人々が続々と登ってきていた。

西黒尾根を振り返る

-今回の山行の感想、備忘録-

<計画面>

今回の山行は、3人体制で挑んだことで日々の体力の消耗を軽減でき、また予備日(燃料・食料)に余裕があったために精神的にもポジティブな状態で縦走を続けることができた。
天候に恵まれたことも縦走成功の大きな要因だった。

<装備>

・内張り付きテント

収納が日を増す毎に難しくなる以外は特に不便を感じなかった。
年末の谷川の気温であれば、夜寒すぎるということも無かった。

・ガソリンストーブ

流石の火力で、テントの中があっという間に暖かくなる有難いストーブ。今回は主に湯沸かしに使用し、調理やテントの保温にはガスバーナーを使い分けた。3人以上の山行なら、また使いたいかも…

・ストック

初めて雪山で使用した。深いラッセルでは手掛かりにできるし、藪にハマった時の復帰にも役立つ。歩行の際に周囲の雪質を調べることにも使えるし、下りでは膝へのダメージを抑えられる。もう手放せない。

・ジェットボイル(買おうかな)

今回の山行での水作り、湯沸かしの所要時間が気になり、購入欲が湧いた。
食事を湯沸かしだけで済む簡素なものに揃えれば、大幅に時短・燃料軽量化できそう?

<食料>

ぺミカン(白菜1/4,ニラ1,人参1,しめじ1,舞茸1,豚肉600g,バター200g,ごま油いっぱい)
→ラーメン3袋投入で3人分+αくらいの量。体積は350缶6本分くらい。参考までに

(記: 江戸)

セカンド記録担当: 塩田

26日(土)

朝粉雪舞う中出発。先行パーティはおらず、登山口からラッセルが始まる。いきなり急登に差し掛かり、先頭は空荷でラッセルを一定区間行い、その後交代して自分の荷物を取りに道を戻る戦法を採ることにした。これを4 – 5サイクルしたところで、松ノ木沢ノ頭付近に到着。ちょうど幕営に最適な場所があり、今日はここまで。馬蹄形縦走装備を背負ってのラッセルは予想よりしんどく、また距離にしてあまり進むことが出来なかったことで、明日以降の道のりに不安を感じながら眠りについた。

天気イマイチ

27日(日)

前日の風雪は治まっていた。この日は天気が良く早朝に麓から登ってきた人のトレースが朝日岳まで伸びていた。このトレースを有難く踏みしめながら進む。天気は快晴となり、朝日岳につく頃には馬蹄形縦走路を見渡すことが出来た。この日どこまで行くか縦走路を眺めながら考えていた。朝日岳から清水峠へと下る道、見た目は近く感じたのだが、ここから先踏み抜きが続き時間と体力が奪われる。清水峠まで3時間弱かかり、清水峠避難小屋で泊まることにした。次の日少しでも遠くへ進めるように、七ツ小屋山手前まで空荷でトレースを付けてこの日は終了。避難小屋は暖かく、装備を乾かし、熟睡もできた。

トレースをつけてから小屋へ

28日(月)

この日も昼過ぎまで快晴であった。清水峠から先は馬蹄形縦走の折り返しとなりこれまで進んできた道のりの眺めながら、ゴールへと向かう行程となる。茂倉岳までアップダウンの連続、踏み抜きもあり、3日目で疲労した体には応える。茂倉岳までは天候に恵まれ、距離を稼ぐことができた。茂倉岳の頂付近に着くと天気が荒れ視界は見えなくなった。方角を確認しながら一ノ倉岳を目指す。一ノ倉山頂付近は風雪が強く、少し戻った広い稜線で幕営した。

茂倉岳を望む、先は長い

29日(火)

昨日の風雪は止んでいた。シュラフカバーを持ってきておらず、3泊目にしてシュラフは完全に湿っており、震えながら夜を過ごした。シュラフカバーの必要性を学んだ山行でもあった。朝空が明るんでくる頃一ノ倉岳山頂に立つと、一瞬霧が晴れた。目の前には谷川岳が神々しくそびえ立つ。これまでの長旅はこのためにあったと言わんばかりの美しさであった。息をのんで佇んでいると次第に霧に覆われていった。

霧の中江戸君を筆頭に谷川岳を超えて西黒尾根を降りていく。ガレ沢のコルに差し掛かる頃、霧が晴れ西黒尾根の全容を確認できた。すごい所を下っていた。足元は重たい雪で沈むため不安定である。慎重に足運びを行いながら切り立った雪陵を進む。昼前に土合駅へと戻った。快晴の下、晴れ晴れしい旅の終わりとなった。ここまで坂田さん、江戸君のサポートで無事戻って来れました。ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

オキノ耳、展望なし

(記: 塩田)

個人の感想: 坂田

ヘビークライマーズ第3弾、まずは完登出来て良かった。
事前の寒波による多めの積雪、年越し寒波の予報などに心配(期待?)しながらも、メンバーにも恵まれて、楽しい山行となったことは何よりである。
重い荷物とラッセルで体力を使い果たしながら、日数を掛けて進んでいくようなスタイルが相変わらず性に合っているようだ。

11月の三連休が槍から甲府幕へ転戦することになったとき、えど君が思い入れがあるという谷川馬蹄形を塩田君とやるということを聞き、乗っからせてもらうことにした。

谷川岳馬蹄形、条件としてはシンプルなルートだ。
とは言っても、それなりに心配や迷いなど持ちながら計画したので、何かが裏目に出るようなこともなく終えられて良かった。
無限にラッセルしたいと目を輝かせながら先陣を切るえど君、2泊以上の行程も深いラッセルも初めてづくしで伸びしろ無限の塩田君、有望若手2人のお陰である。

一方の自分は…1にも2にも3にも体力不足。
分かってはいたが、あまりの現実に落ち込んだ。
ラッセル自体なかなか奥深く、経験を積むことでよりラクにより速くより楽しくなってくる。
しかし今回、これは体力があってこそのことで、体力がないなりのラッセルなんて、いくら経験を積んだところでありえないことを思い知らされた。
単独でも楽しめるくらいの体力が欲しい。
なんとかしないと、という気にさせられたことが今回の大きな収穫かもしれない。
2021年はワークライフバランスを見直してでもトレーニング量を増やして、ヘビークライマーたちと張り合うぞ、と。

トレーニング次第で、15年くらいさかのぼれるはず(強気)。
次の長期山行が楽しみだ。
(やる気を出しただけにコロナ禍がかなり恨めしい)

<メモ>

  • ・初日の日程は大事。連休初日と悪天候が重なったところで出発できたことで、白毛門の深いラッセルを楽しめた。土合駅前の駐車も1台のみでラッキー。
  • ・こんなにもメジャーなルートなのに、1周するパーティは少ないことを実感。雪が豊富だたこともあり、期待していたよりも楽しめる良いルート。えど君・塩田君が自分たちの力で進めたことで、どこでも登れるぞと自信につながったのでは?
  • ・この時期なんで、雪庇などあまり気にしてなかったが、雪が多めなこともあり、ちょい注意した方が良いところもあった。
  • ・寒くなかった。前週にやたら寒い八ツを経験していたこともあるが、標高上のアドバンテージも大きい。結局インシュレーションジャケットの出番はなかった(テントの真ん中を譲られたこともあり)。
  • ・上越の雪の異様な重さは健在。初日は全身濡れた…。
  • ・キャンプ地点では、ドコモもしくはauのどちらかは圏内(電波は弱い)。
  • ・ピッケル、アイゼンに変えたのは一ノ倉-谷川のコル以降。それまではワカンにストックのみ。
  • ・1日目の塩田君、2日目のえど君の飯がうまかった(軽量化は伝えたつもり汗)。2人の飯レベルが上がり続けているが、どうやらバック○宮さんが糸を引いているとか…笑。自分が担当した予備食は手抜き…勘弁を。
  • ・ガソリンとガスで迷ったが、前週の八ツでガスが頼りなかったのでガソリンをメインに。やっぱり心強く、次回があれば同じくガソリンにする。
  • ・使用燃料合計は、ガソリン1.5L、ガス缶150g。毎晩水を10Lくらい生成。
  • ・ゴアライトと中エスパースでかなり迷ったが、中エスパースにして良かった。天候悪い時は不快だが、スペースの余裕の方がありがたい。ザックでかいし、5日分の共同装備は意外に場所を取る。
  • ・スノーソーは使わなかった。弱層や圧雪なく、新雪のみ。
  • ・なので長ペグのみのテント固定は心許なく、えど君の竹ペグが活躍。たわしも。
  • ・車が埋まっちゃってるかもと思ったが、戻ってみたら拍子抜け。麓の降雪は出発日だけだったようだ。土合駅は観光客でいっぱい。いつの間にこんな人気スポットに?!

(記: 坂田)

表妙義山縦走

表妙義山縦走

日程: 11月6日(水)
山域: 妙義山
参加者: 松林・平井・雨宮
行程:
道の駅みょうぎ – 妙義神社 – 大の字 – 奥の院 – 白雲山相馬岳 – 茨尾根 – 鷹戻し – 東岳 – 中ノ岳 – 石門広場 – 中間道 – 金鶏橋 – 道の駅みょうぎ駐車場

表妙義山は高校3年の春に登った時以来だから50年も昔でコースの記憶も曖昧だった。
昔はもっと楽に、短時間で、簡単に登れた。と、思っていたのだが・・
山と高原地図のコースタイムは9時間55分。登山口標高450m、最高峰相馬岳1100mだから、余裕を持って下山できると思っていた。が、小ピークの上り下りのくり返しが多く累積標高差は1600mほどになっていた。鎖場の数も30箇所以上あった。
結果、こまめな休憩や写真撮影時間を加えてコースタイムと同様10時間で駐車場に戻る。
道の駅みょうぎすぐ先に眺望の良い日帰り温泉「もみじの湯」があり、350円で入浴できた。

久々に平井さんとの山行を楽しむことができました。
天気は快晴で稜線からは榛名、赤城、浅間、秩父山塊の山々、足元の安中、前橋、高崎の町なみ、尾根筋の紅葉に色づいた木々は見ごろで、夏場から天候不順の山行が続いていたので爽快な気分で縦走することができました。
平井さん、雨宮さん、ありがとうございました。

このコースは会山行の新人向けのコースとして登ってみるのもいいかもしれないと思います。
ロープで確保しながら、なるべく鎖を持たないで上り下りするとか・・
アクセスも良いし、エスケープルートもいくつかあって、道の駅も快適です。駐車代も無料。温泉も直ぐ近くにあります。

平井さん、雨宮さん、また行きましょう。

(記: 松林)

琵琶湖を眺めながらの高島トレイル

日程:2017年11月23,24日
山域:滋賀県、京都 高島トレイル
参加者:雨宮、他2

 

京都までの深夜バスは寝ているうちに早朝到着。
遥か西と思っていたが以外と近いのね。
仲間と合流して京都駅から以下の計画 。

国境(くにさかい)のスキー場から登って
稜線にでると雪が30センチもあり想定外に天気も悪く
雹なども降って三国山近くの山中に1泊だけしてマキノ高原に下山
琵琶湖がどでかいことを再認識して 50kmの縦走予定でしたが撃沈。。。。

 

時間もあるので晩秋のメタセコイア並木や比叡山など観光して
またバスで東京に戻ってきた。

遠出の遠征でしたが楽しい仲間との良い旅だった☆☆☆☆☆

細かい計画を立ててくれた静岡山岳会のウランさんに感謝いたします。
(記:雨宮)

 

-3泊4日の計画-
11/23 7:00京都発 8:21マキノ着 JR湖西線 永原行 1,140円
(叉は、7:24/8:40 でも可)
8:46マキノ発 9:06国境着 バスにて 220円
9:30国境~11:00乗鞍岳北尾根分岐~11:40乗鞍岳~12:50芦原岳~13:40猿ヶ馬場~14:10黒河峠(水場&トレイあり)~15:10三国山~  16:50明王ノ禿
※初日はできればここまで行きたい。明王ノ禿の手前にも水場があるようです。11/24 5:00明王ノ禿~7:50大谷山~8:30抜土(水場あり)~9:30近江坂~10:20大御影山~13:00三重嶽~15:30武奈ヶ嶽~17:40水坂峠
※水坂峠まで頑張れれば水場あり。無理な場合は武奈ヶ嶽周辺にて幕営。その場合水は抜土から担ぐ。

11/25 6:00水坂峠~7:30二の谷山~10:30行者山~11:30横谷峠(水場あり)~13:30駒ヶ岳南尾根分岐~14:45駒ヶ岳~16:00木地山バス停へ下山~16:50バス~朽木学校前バス停~徒歩にてグリーンパーク想いでの森へ
※横谷峠~駒ヶ岳間で3カ所下山道あり。木地山バス停は始発ですが、その先にもバス停あり。横谷峠から下山しても乗車可能です。
※宿へは距離にして2キロほどだと思います。タクシーを利用しても良いです。
宿のTEL:0740-38-2770

以上は、地図にあるコースタイムどおりの時間です。ネットにある同様の縦走の記録を見てると、これよりも結構早く歩いてるようです。2日目が勝負となりそうです。水坂峠まで辿りつけなかった場合でも、3日目は余裕があるので、挽回は可能です。

11/26 グリーンパーク想いでの森から徒歩にて朽木学校前バス停へ
9:30朽木学校前バス停~10:47出町柳駅着 1,500円
14:09出町柳駅~14:27京阪藤森駅 330円 徒歩にて高速上にある京都草深バス停へ(約10分)
※上記出町柳発は遅くとも、の時間です。
15:06草深バス停発~19:32東名静岡~22:28東京駅日本橋口

 

 

谷川馬蹄形2泊3日

日時:2017年3月18日〜20日

参加者:中村(L)、土井、高橋、雨宮、魚瀬、林

行程:18日→土合駅(6:00)〜白毛門(10:20)〜笠ヶ岳(11:40)〜朝日岳(13:35)〜ジャンクションピーク(14:15)

   19日→吹雪のため停滞

   20日→幕営地(12:35)〜清水峠(13:40)〜清水村(18:30)

 

 

 

18日 曇り ちょっとだけ晴れ

白毛門岳から朝日岳
去年の12月24日の白毛門登山の時より積雪がさらに1M以上増していたが所々のクラックが春の兆し。

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ジャンクションピーク 幕営
雪壁など2時間かけて整地し中エスパースと小エスパースの2張り
小エスパースの方は雪壁を手抜きしたため
夜中に吹き荒れた風と雪に押しつぶされそうになったそうで、ゴメンなさい。
やっぱり整地は懇ろに!
2日目には荒く作った雪壁が美しくデコレーションされていた。。

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19日 吹雪
土曜の夜からの低気圧のため 暴風雪ホワイトアウトのフルコース(*゚▽゚*)
おまけに雷の音 前に進めず。。、!
1日中交代でテント周りの雪かき
風はテントが始終バタバタとゆがむほどに
止むことなく一晩中吹き荒れた
こんなの初めて  雪洞の作り方覚えなきゃ
この停滞は新人我々にはとても良い経験となった。
20日 午前中暴風雪

夜から続いて暴風
一息もつくことなく頑張りすぎ(−_−;)
ホワイトアウトで視界1〜3M
天気予報では高気圧に覆われるとのことで
お昼まで待って 風がゆるくなったので恐る恐る出発

視界5〜10M
6人の連携が大切だ
30分も歩くと一気にガスが取れ始め 青空「わ〜ぉ」

これが見たかったのよ !!!
あまりにも美しい谷川山系の光景に歓喜の声

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林さんに撮ってもらったお気に入りの1枚は仲間と嵐の番を共にした絆と谷川の光景
パソコンの待ち受け画面にしている☆次目指すであろう大源太山さんが神々しい。

 

なんと言うか
雪嵐の後の砂漠を歩いているようだった。

 

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馬蹄形一周は断念し エスケープルートの清水峠から下山
途中タクシーを予約したが到着に10分遅れ、
最終電車の時間ギリギリで石打駅から土合駅に戻ることができた。

温泉入ってほっくり帰京
終電になんとか間に合った〜

(記:雨宮)

大倉尾根〜丹沢三峰〜宮ヶ瀬湖縦走

 

日程:2017年4月16日(日)
参加者:雨宮
行程:大倉(07:35)~塔ノ岳(10:09)~丹沢山(11:40)〜西峰、中峰、東峰(13:20)〜宮ヶ瀬湖(15:30)
晴れ

5月の小窓尾根〜剱岳へのトレーニングを兼ね

前の晩思い立って丹沢に向かう。

夜遅く睡眠3時間で始発に乗るのは心が折れそうだったが

軟弱な足の筋肉を鍛えておかなければいけない山行だとわかっている。

早朝の朝の光は活力がモリモリ湧いてくる。

今回は前の夜に五十島さんから情報を得ていたので

トレランシューズで全行程20km、10時間を8時間で駆け抜ける計画。

 

大倉に着く頃には気合は十分やる気満々でストレッチしていざ出発。

爽やか空気に気分良く走り出したが、登りは相変わらずキツイ尾根。

走るのは無理なのでペースを落とさず塔ノ岳に3時間を目標に足を運んだ。

1000Mを越すと呼吸が乱れ筋肉もハリハリ。

ペースが落ちそうになったがトレーニングと言い聞かせ上に上にと気持ちを持って行く。

結果2時間30分で到着。これは自己ベストでヤッター感に満足した。

しかし軟弱化した筋肉はパンパン!すでに疲労感満載な身体。。。。

フルマラソンの35キロ地点でのキツイ気持ちの戦いと同じ。

ここまで7km、残り13kmの数字にここまででいいや〜と負けそうになる。

お天気も良く大勢のトレッカー達が仲間と楽しそうにしていたが

本日の目的がトレーニングだと言い聞かせ前に進む決心(大袈裟ですみません。。。)

気温は25度にあがり暑い。

普段飲まないがランナー達がカロリーあっていいよ〜と言っていたのを思い出し

ご褒美にコーラを購入(まだ終わってないけど笑)

¥500がビールと同じお値段だったのが微妙にユレル。

さー残り10kmだ!頑張れ自分!活!

丹沢山から北はまだ所々に雪があり慎重に下山。

ところが雪のないところで足元の木に引っかかりこける。

その衝撃で足が激しく痙攣。マズイ。。。

しばらくマッサージしたりと筋肉をほぐしたが

痙攣が収まるまで時間もかかった。

全体的には下りなのでまた走り出す。

春風が気持ちよくて気持ちよくって

そして
宮ヶ瀬湖までの道には誰もいなくて全てが私のものだった。

ほんとは陣馬高尾の桜にしようかと思ったが人混みを嫌い

丹沢コースにして充実した縦走ができた。

7時間で縦走でき劔域にまた一歩近づけたかな?

記:雨宮

丹沢主稜縦走

丹沢主稜縦走
(2015年5月30日)

メンバー:中村

5月30日 7:45 戸沢経由大倉尾根 9:40 塔が岳 12:30 蛭が岳 15:00 檜洞丸
     17:00 西丹沢自然教室バス停

秋から春にかけて、自宅のベランダから大山~丹沢全域とその後ろに富士山が良く見えるので、いつか大山~塔ノ岳~蛭が岳~檜洞丸の丹沢主稜を縦走したいと思っていた。
昨年ハイキングで大山に登り、天気が良かったのでそのまま塔ノ岳まで足を延ばす機会があった。(思ったより時間がかかり、大変バテたけど、なかなか充実感があったなあ。)
今回、日帰りで奥秩父の沢に行く計画を立てていたが、パートナーが都合悪くなったので、この機会に塔ノ岳―檜洞丸をやって、丹沢主稜縦走を完結するのも悪くないなあ、と思って、急遽行くことにした。
天気が良く気温が高いので、大汗かいて9時間ほどで何とか歩きとおせた。標準タイムであればまだ結構行けるなと、少々自信がついた。
あちこちでヤマツツジが咲いており、また新緑もきれいだった。特に丹沢山から蛭が岳の辺は植生がきれいだった。
檜洞丸から、塔ノ岳からの稜線を振り返り、結構来たなあと少々満足感に浸った。
途中、トレランで走り抜ける人が何人かおり、蛭が岳から檜洞丸の稜線では、トレランの恰好の若い男女7-8人に追い抜かれた。皆楽しそうで、大部昔と違うなと思った。若いことはいい。(中村記)

八ヶ岳縦走

日時: 2013年7月20日(土) – 21日(日)前夜発
山域: 八ヶ岳
参加者: 廣岡(L)・五十島
行程:
前夜発夜行バスにて白駒池6:20到着
第1日目: 白駒池登山口(7:00) – 中山展望台(9:00) – 黒百合ヒュッテ(10:40) – 東天狗岳(12:10) – 根石岳(13:00) – オーレン小屋(14:00)テント設営
第2日目: オーレン小屋(5:00) – 夏沢峠(5:20) – 硫黄岳(6:00) – 横岳(7:00) – 赤岳(9:00) – 行者小屋(10:00) – 赤岳鉱泉(10:30) – 美濃戸口(12:00)
ちょっと前の山行になりますが、五十島さんが初の山行報告を書いてくれましたので、下記にアップします。
「20130720.pdf」をダウンロード

中芝新道・谷川馬蹄形登山報告

日時: 2012年10月7日(日) – 8日(月) 前夜発
山域:谷川岳
参加者: 松林(単独)

行程:
前夜: 自宅(20:30) – 練馬IC – 水上IC – 土合橋駐車場(23:00/車中泊)
第1日目: 起床(4:00) – 土合橋駐車場(6:00) – 湯檜曽川新道 – JR見張り小屋(7:00/7:10) – 芝倉沢出合(7:50/8:00) – 中芝新道 – 一の倉岳(11:20/11:35) – 茂倉岳 – 笹平 – 武能岳(13:25) – 蓬峠(14:00) – 七ツ小屋山 – 清水峠幕営場(16:15/テント泊)
第2日目: 清水峠(6:30) – 朝日岳(8:50) – 笠ヶ岳(10:15) – 白毛門(11:40) – 土合橋駐車場(13:40) – 湯テルメ谷川 – 水上IC – 東京

写真はこちら

 前夜発で久しぶりの単独行でした。関越道から土合駅に着くまでどしゃぶりの雨。トイレのため立ち寄った土合駅には3連休で谷川に入る登山者で駅構内の改札の内も外もいっぱいだった。駐車中の車で駅前に駐車スペースはなく、こちらも車でいっぱいの土合橋駐車場の一番奥に入り車中泊。雨の中をかなり多くの登山者が入り込んでいる様子だ。

10月7日(日) 曇りのち雨

駐車場6:00出発。新道経由だと湯檜曽川沿いにまっすぐ見張り小屋まで入れ、芝倉沢出合まで40分ほどの登りですむ。念のため熊よけの鈴を2個ザックに結んでおいた。

8:00芝倉沢出合発。中芝新道に入るが芝倉沢の左岸は崩落している場所もあってルート不明瞭な高巻きも2ヵ所ある。芝倉沢が上流に向かって大きく左にカーブしたあと200mほど先に右岸から稜線への取り付き口がある。ペンキマークがたっぷりとあり、登山道の笹は刈り込まれていて迷うことはない。一般道と同じく整備されていた。

堅炭岩上部からは雲の中で眺望は無し。国境稜線に出てからは時折小雨に濡れながらガスの中を清水峠へと急いだ。(清水峠テント泊)水場は土合方面に5分ほど下りると有る。

10月8日(月) 快晴

以下説明なしです。紅葉もきれいでした。写真を見てください。

13:30に土合橋駐車場着。湯テルメ谷川で汗を流し帰途に着いた。

(記: 松林)

志賀高原

日時: 2012年6月5日(火) – 6日(水)
山域: 志賀高原
参加者: 飯田・掛川夫婦・静岡山岳会友人1名

201206siga1浩世と飯田さんの誕生日が30年離れているが奇しくも同じ6月9日なので始まったこのバースディ山行ももう10年近く続いているのではないかな。
今回は浩世と同じ静岡山岳会の友人1人を加え、4名で梅雨入前の志賀高原を訪ねた。
静岡を早朝出発し、信州中野のICで降りて、その日の夕食の材料やお酒を調達した。
201206siga2志賀高原について、静岡山岳会のHさんがまだ水ばしょうを見たことがないというので
水ばしょうを探しにまず、木戸池を目指した。
田の原湿原を歩いて、木戸池に行ったが、残念ながらあまりいい状態のものはなかった。
しかし、ムラサキヤシオツツジの花は見事だった。田の原湿原では、ヒメシャクナゲがちらほら咲いていたがほとんどがまだつぼみだった。それでも、ヒメシャクナゲは見たいと思っていた花だったのでうれしかった。
水ばしょうを探して、前山リフトを使ってひょうたん池に向かった。リフトを降りて30分程樹林帯の径を歩いて行くと、パッと視界が開けて小さな池の対岸に白い水芭蕉がたくさん咲いているのが目に飛び込んできて思わず歓声を挙げた。ここの水芭蕉は、20センチぐらいの高さで、小さくて品があるように感じた。
そこから四十八池に向かった。所々沢沿いには雪が残っていた。飯田さんは今年の初雪だとわざと踏みながら歩いていた。
四十八池は、まだ雪解け直後の様子で、所々ショウジョウバカマの薄ピンクの花が見えた。
ほんの標高は200-300メートル上がっただけだと思うが、ここではヒメシャクナゲはまだつぼみすらふくらんでいなかった。
リフトの最終には乗れなかったので、歩いて下山して、今日の宿泊予定地の野反湖に向かった。
かなり飛ばして、それでも湖畔についた時は既に暗くなっていた。
翌朝起きてみると、雨が降っていたので登山はやめて観光しながらのんびり帰ることにした。富士見峠から八間山に10分程登った所に、地元の中学生が植えたシラネアオイが何百株とあり、花が見頃だった。
201206siga3帰りに赤岩で温泉に入った。この赤岩地区は重要伝統的建造物保存地区に指定されていて
養蚕に適した古い家屋がたくさんあった。父の実家は小諸で幼い頃、二階に蚕だながあったのをうっすら覚えている。なんだか懐かしかった。
帰りは、下道を北軽井沢~佐久~須玉と行き、静岡には7時過ぎに着いて解散した。
来年もまた元気な飯田さんと山を歩いて酒を飲みたいですね。

(記: 掛川)

秋の深南部 前黒法師と大札山から蕎麦粒山紀行

日時: 2011年11月22日(火) – 23日(水)
山域: 前黒法師(寸又峡周辺)
参加者: 掛川(L)・URAN(会友)
行程: 本文参照

Photo
紅葉を楽しみに深南部の入口の山に行ってきた。朝静岡市内の家を出て、川根路をたどり順調ならば3時間かからないで登山口の山犬の段につく。静岡には「段」という地名が多い。「月夜の段」「平治の段」「木馬(きんま)の段」、木馬とは材木を山から切り出すときに地面に枕木のように並べて使った路のことだ。段とは平たいところを指す言葉らしい。

当初、山犬の段に車を停めて寸又三山の一つ沢口山を登り、翌日同じく山犬の段から蕎麦粒山を経由して高塚山という計画だった。
ところが林道が工事のため大札山までしか行けないことが当日わかり、急遽寸又の前黒法師を行けるところまで行こうという計画に変更した。事前にちゃんと調べておけばよかったなと後悔した。(今から考えてみると大札山の登り口から山犬の段までは林道を1時間程歩けば行けるので、退屈ささえ我慢すれば当初の計画通りやってもよかったのかもしれない。)

寸又峡温泉の駐車場に車を止め、歩き始める。駐車場の紅葉はまさに見頃を迎えていた。ここんところ寒さが厳しくなってきたため、紅葉がようやく進んできたと駐車場の方が言っていた。

観光客に混じりながら林道を歩き、大間ダムにかかる夢の吊り橋を渡る。長さ、高さとも畑薙の大吊り橋に比べるとかわいいものだ。吊り橋を渡り対岸にわたると急登になり林道に出た。林道をしばらく歩くと前黒法師の登山口があった。急な登りをしばらく行くと湯山の集落跡に出た。もともと寸又峡温泉の源泉はここにあった。当時の温泉は昭和13年の大間ダムの建設と共にダムの底に沈んでしまった。地元の方に聞いたところ、割と早いころに棄村したようだ。今では石組みの塀が尾根沿いに南に面して点々と残っているのみだ。

周囲はスギの植林に囲まれているのでおそらく林業を生業にしていた方が大部分だったと思われるが、険しい尾根沿いに残る石塀を眺めながら、どういう生活が営まれていたのだろうかと興味がわいた。

ここから少し上がったところが栗の木段で、時間的にももうこれ以上は無理なので食事をしてここから下山した。時間があれば、ここからさらに1時間程登った尾根がイワカガミの大群落と聞いたので、是非見てみたいと思ったが、またのお楽しみにした。

Photo_2
下山して、その日は中川根のウッドハウスおろくぼというペンションに泊まった。

以前は町営だったが現在は民間に委託されている。名前のとおり、大井川の材木をふんだんに使った作りで、天井も高く、広々としている。敷地内に天文台もあり、金土日は地元のボランティアの方が説明をして下さるそうだ。この日はたまたま役場の集まりがあり、運良く天体望遠鏡を覗かせていただけるように取り計らってもらった。木星を見た。小さかったが縞模様がわかった。それから赤いガーネット星というのを見せてもらった。この星は1000光年離れているそうで、今見ている姿は1000年前の姿だ。しかし星のスケールでは1000年もそれほど長い期間ではないらしい。年をとってきたせいもあると思うが、最近は色々後先のことを考えることが多くなってきた。

翌日は、天気も崩れてきたらしく西の空や高いところにも昨日は見られなかった雲が出ていた。おろくぼの方に見送られて、大札山の登山口に向かう。登山口の駐車場には10台ぐらい車があった。

Photo_3
大札山へはけっこう急な登りだが、登山道の脇の樹木には名札がついていて樹木観察にはいいところだ。点々と生えるヒメシャラの木を過ぎ、稜線近くなるとアセビが生えている。典型的な静岡の山の風景だ。大札山の頂上からは右に浜松市街、正面は御前崎、左は駿河湾から伊豆半島まで見渡すことができる。頂上から北に伸びる尾根にはアカヤシオというツツジの群落があり、4月が見頃らしい。5月になれば次にシロヤシオが咲き始める。その頃はずいぶん花見の客で賑わうことだろう。

蕎麦粒山への稜線はいくつかピークを越えけっこう長くて急だ。ブナの大木が出てくるようになると頂上は近い。蕎麦粒山の頂上からは広くて歩きやすい道を山犬の段まで下る。駐車場とトイレと立派な50人収容できる山小屋(無人)がある。

お昼を食べていると雨が降り出してきた。久しぶりに雨に濡れながら林道を下った。また、季節を変えて訪れてみたいなと思った。

(記: 掛川)