剱岳長次郎雪渓〜劔岳〜内蔵助平

13日 1030室堂出発~1110雷鳥平キャンプ場~1310剱御前山1330発~1410剱澤小屋1430~1605真砂沢到着

14日  雨レストデー

15日  5時スタート 長次郎雪渓から熊の岩の右側~長次郎のコル~剱岳~剣山荘~真砂沢1530着

16日  3時起床  撤収  0517出発~ハシゴ谷乗越展望台0720着~内蔵助平0850~破壊地帯1030~内蔵助平出合1140~1240黒部ダム橋~1340トロリーバス乗り場~1405発~扇沢~大町温泉郷~信濃町1630発東京~2147東京着(歩き8時間30分)

 

2015年夏 鵬翔山岳会の洗礼(2016年5月の剱北方稜線を終えての回想録

 

約1年前、鵬翔山岳会に入って初めての山行が2015年8/13,14.15.16の剱岳でした。
12日夜、神保町で久世さんと合流。扇沢2時着  仮眠   6時起床

 

いくつか乗り継ぎ室堂へ上がったが黒部のトンネルには驚くばかり。
雨で景観はなかったが、なんといっても憧れの室堂ですから気持ちはドキドキ、ワクワクしながら久世さんの大きなリックの後ろをひょこひょこ追う。

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雷鳥平キャンプ場に下る途中、突然「あっ!剥がれた、やばい、赤い光が見えた」と久世さんが発する。
一体何が起こったのか!!!しばしわからぬままでしたが。。。
網膜剥離というものが久世さんの御身におこったらしい。

 

お気楽な私は、
では東京に戻りましょう!と再び登り返し室堂へ。
せっかく室堂まで戻ったのに五十島さんの待つ真砂沢まで食料を運べとの指令が出たのです。
えーー。マジですか!!!一人で?
そうらしい(汗)
久世さんのリックからはキャベツが丸ごと1個、玉ねぎ、じゃがいもにんじんお肉にキムチ、ミョウガにお酢の小瓶、出るわ出るわ食料の山。
ひぃーーーこれ全部持っていくんですか(雄叫び)
おまけに御丁寧に書かれたメニュー表を見たとき観念覚悟。
(大げさかもしれないがこのときはそう思った)
渋々、本当に仕方がなく仕分けしてリックに詰め込み久世さんと涙の別れ。

 

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再び雷鳥沢に降った頃には、雨も益々激しくなって剱御前小舎までの道のりの辛かったこと。
荷物をおろすと再び背負えないので、岩の上に置きながら休み、休みヒィーヒィ登る。
先の距離感もわからず、前に上にと進むしかなかった。
剱御前小舎に到着するとものすごい風と横から吹き付ける雨に益々不安になる。
急ぎ剱澤へ向かうが、途中家族連れの子供たちの明るい声に元気をもらい、剱澤キャンプ場が目下になるころ天候も回復。
見えたり見えなっかったりする大迫力の剱の岩の造形に心奪われる。
ここに泊まりたいと本気で思った頃には時計は14時を回っていた。。。

 

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仕方がなく真砂沢に下るが、雪渓に入るとガスで視界が悪く人もいない。
これが山岳会の洗礼なんだ!と涙ながらにアイゼンもつけずに滑り走る。。。><。。。
赤いマーカくらいあるだろうと思っていたがなにもないではないか!一人不安が募る。
そんな所に下からお兄様が登ってくるのでインフォをもらうが
ガスが出たらまるでわからないので引くのを待ちながら登ってきたとのこと。
えー赤いマーカは?無いとのこと。。。
考えてみたら日本で雪渓を歩くのは初めて。
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益々不安に喘ぎながらも前に進む選択肢しかなかったのです。
荷物の重さより、早く真砂沢に着かねばの一心不乱。
テントが見え人の気配を感じたときは本当に安堵しました。16:05真砂沢ロッジ到着。
鵬翔さんのテントを見つけたが五十島さんの姿がない。
アイゼン、ピッケル、カメラなどはあったのでその辺を散歩しているのかと思って主人に尋ねたが、朝から姿を見てないとのお返事にえーーマジで。。。汗
どうしたことか?。。。ようやくたどり着いたテン場に主役がいないとは。。。
いよいよ18時になっても帰ってこない。
よし!親父さんに相談する前にトイレに行って落ち着いた後
ひょっこりそこにいるではないか!五十島くんが!
あ~よっかた。あえて。ほんとに。ほんとに。
彼は、我々を探しにハシゴ谷乗越方面に16時ジャストにテントを出て走っていた。
たった5分のすれ違い。。。
なぜそんなことにとその夜2人の話は尽きなかった。
久世さんとの別れのシーンのちょっと前の黒部ダムに戻る。
当初の山行計画では、黒部ダムから内蔵助平を歩いて真砂沢に上がるルートでしたが
雨が降っていたので室堂経由に変えていた。
そして携帯がつながらなっかったこと。
久世さんがいて16時にテン場に着かないのは何かあったに違いないとの五十島さんの判断。
確かに、、、ハプニング、、、、
雨宮は雨宮で真砂沢の主人には電話でこの胸伝えたので、当然五十島くんは雪渓を迎えに来てくれるものとわずかな期待をしながらテン場到着。
こうして書いていると、すれ違いがとてもややっこしくなるので、まあとにかく会えたことに安堵。
14日

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雨だったので私一人美味しくワイン(持ってきてよかった〜)
五十島くんは一日中お腹減ったと言いながらレストデイ。
久世さんが用意してくれた、みょうがと玉ねぎのマリネ、ポトフなどメニュー表を見ながら久世さんの愛情を感じておいしー。ありがとうございます。

 

P8140156P8140164山でミョウガのマリネとはお洒落〜

 

15日

晴れ。

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爽やかな気持ちで長次郎雪渓から、八峰を楽しみながら剱岳、剱山荘から真砂沢。
有名な岩場も想像してたよりは怖くもなく結構楽しめた。
五十島さんはこの時もチンネ、チンネと熱い想いを口にしていたが、
残念なことに2016年5月も叶わず、
山とはそううゆうもの、恋焦がれてるうちがいい。

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ミーハーな雨宮は剱山頂でポーズ☆
下山道は混んでいた。ここが有名なカニの横ばい?

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16日

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荷物は軽くなっているはずなのに、黒部ダムまでの下り登りはこの山行で一番きつく、山中での充実感とはウラハラに2人ともヘロヘロになりながらの下山だった。
長い行程も仲間と歩けば楽しい思い出、単独だと辛さが残るだろうなぁ〜。
まさか2016年5月の残雪期に再び剱岳に再来しようとは思っていなかったが
やっぱり剱は最高だった、ありがとう☆

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来年チンネに登るぜーさようなら〜
(回想記:雨宮)

真砂沢BC剱岳

日程2015年8月8日-16日
山域:立山連邦
参加者:久世,中村,五十島,雨宮

 

行程
1日目:室堂-剱御前-長次郎谷-真砂沢-BC1
2日目:BC-長次郎谷-Ⅰ・Ⅱルンゼ-八ツ峰主稜線-Ⅴ・Ⅵのコル-長次郎谷-BC1
3日目:BC-仙人新道-仙人池-BC1
4日目:BC-長次郎谷-長次郎のコル-剱本峰-剣山荘-BC1
5日目:BC-内蔵助平-黒部ダム-下山(中村)
6日目:室堂-剱御前-長次郎谷-真砂沢(久世,雨宮)
7日目:停滞
8日目:BC-長次郎谷-長次郎のコル-剱本峰-剣山荘-BC1
9日目:真砂沢-内蔵助平-黒部ダム-下山

 

1日目:開業したての北陸新幹線で富山まで。
そこから在来線,ロープウェイ,バスと乗り換えて快晴の室堂到着。
今回は剱岳も初めてであれば、室堂も初めてだった。後にするのが惜しいような景観。
記念撮影をしてから歩き出した。
満載のザックは想像以上に肩に食い込むが、なんとか中村さんに付いて行った。

 

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2日目:晴れ。テントを出ると既に長次郎谷を登る登山者の明かりが見えた。
列の後ろの方に混ざり、まずは八ツ峰の取付きを目指す。
隊列はずっと上の方まで伸びている。私達の登る八ツ峰下半部は無雪期に登るPTが少なく、取付きから稜線までが若干不明瞭な点が不安材料だったが想像通り?ルンゼの登攀で苦しんだ。

 

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結局ルンゼを詰める事4時間、想像より左にトラバースしていたのかⅡ・Ⅲ峰間のコルに出た。
随分と疲労してしまった。快適な筈だった稜線歩きも余裕がない。
遮るものなく日差しで照らされ続けていたからか、想像以上に消耗している。
やっとの事でⅤ・Ⅵのコルに下降してから、上半部を諦め長次郎を下った。
残りの7日間に不安がつのる。。。

 

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3日目:八ツ峰下半部の疲労はとれず、”休養日”として仙人池を往復する事に。
今思えば8時間歩いて果たして休養になるのかと疑問だが、裏剱の迫力とスパゲッティを満喫した。

 

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4日目:この日も予定大幅変更。長次郎谷から本峰を目指した。
雪渓は上部が多少悪かったが、問題なく通過して本峰へ到着。
随分と行程は変わってしまったが、紛れもなく山頂だった。素直に嬉しかった。
下降は別山尾根を降りる。途中剣山荘で昼食をとった。私達のBCとは文明の隔たりを感じる綺麗な小屋だった。

 

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5日目:下山する中村さんと内蔵助平の手前まで歩いた。道の崩壊が進んでいて歩きづらく、気を使いながらの下山した。
テン場に戻っても時間がたっぷりとあるので、撮った写真を見返したりして過ごす。中エスパースに1人ではさすがの僕も持て余して、しんみりとした夜だった。

 

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6日目:終日撮影できる貴重な1日。とはいえ天候が不安定なのでテン場のまわりを徘徊していた。
長い間いたせいかこのテン場の雰囲気も肌に馴染んできた。山岳部の上下関係や山岳会のおじさんの自慢話にさえ愛おしさを感じる。
そんな事を考えながら写真を撮っていたが、いい時間になっても久世さん達は現れず徐々に不安に。。。
雨足も強くなりさすがに焦りハシゴ谷乗越まで走って2人を探した。土砂降りで視界はきかず茫然とするほかない。
諦めてテントに帰ると入り口の横に見慣れたヘルメットが。。。
何はともあれ無事?合流できて本当に良かった。

 

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7日目:雨はやむことなく停滞。久世さんが用意してくれて、雨宮さんが届けてくれた食事を有りがたく頂いた。明日の好天を祈って就寝。

 

8日目:晴れ。山行を通してできすぎな位天気には恵まれたように思う。この日も長次郎谷を登る事にした。気がついたらリーダー(暫定)になってしまっていたが、数日前と同じルートを辿ればいいので助かった。無事山頂を踏んで真砂沢に下降した。

 

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9日目:下山日。自己最高に重い荷物を背負って黒部ダムまで歩く。中村さんに付いて行って道の悪さは覚悟していたが、私が折り返した先に崩壊部の核心があった。
ロープを出すか迷う位の箇所もあり気が抜けない。ダム手前の登り返しは聞いた以上に厳しく何度も心を折りながら黒部ダムに到着。観光客の匂いが新鮮だった。

 

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濃厚な9日間でした。体臭とかも含めて。。。
それから1年近く経ち回想しながら記録を書いていると、リードの必要性を感じるようになった閾値のような山だったと思っています。そんな意味も含めて、大切な山行でした。皆様ありがとうございました。
(記:五十島)

すこし前進

 

日程:2016年2月6日(土)-7日(日)

山域:伊豆

参加者:国府谷

 

 

今年2回目の城ヶ崎。メンバはKWSM講師、OWD先生、坂田さん。

初日はシーサイド。

チェシャネコの為に1週間禁酒してきた(1週間は案外長い)。

まずは、海賊フック、トムボーイでアップ。

まあまあ調子よい。

 

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いよいよチェシャネコ。

マスターで登るつもりでいたけど知り合いがヌン掛けしてもいいよ、

とのことなので甘えさせてもらう。

まずは様子見の積りでビデオも撮らずにやってみたらなぜか1便目でRP出来た。

恥ずかしげもなく途中でレスとしまくったけど。

最後のヒールフックのムーブが上手くハマった。 嬉しい

今度はマスターで登って撮影してもらおう。

あとはタイトボーイ、ルーズガール、ペパーミントをやって早めにおしまい。

いつもルーズガールはワンテンしてしまう。ダサいな。

今日は大賑わいなので早めに撤収した。

お宿で大満足の夕食あんど再新年会。

19時半に就寝

 

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翌日は、昨夜の雨でシーサイドはよくなかろうということで

あかねの浜へ移動。

いがいがね駐車場から15分。ばったりという標識の南側の浜。

浜に降りる前に予めトップロープをセットしておく。

良く知ってる人とくると効率が良い。

降りてみるとすでに結構な人出だった。

だいぶ前に1回来ただけなので初めての気分。

トポでもはっきりしないルート(たぶん5.8とか)を登ってから

ライトレイン、カームフライデイなど。

ちゃんとリードしたのは1本だけだったけど十分楽しめた。

今度はリードしてみよう。

帰りは渋滞なしで20時半頃には送り届けてもらってしまった。

みなさん、お世話になりました。

八ヶ岳 編笠山-北横岳縦走

日時:2015年12月29日-2016年1月2日

山域:八ヶ岳

参加者:国府谷(L),五十島,高橋,雨宮

 

行程:

1日目:小淵沢駅(9:00)-観音平冬季ゲート-観音平-編笠山(14:30)-青年小屋(15:20)-C1

2日目:C1(6:50)-権現岳-ツルネ-ツルネ東陵を下降(国府谷,雨宮)-キレット小屋-C2(五十島,高橋)

3日目:C2(6:30)-赤岳-横岳-硫黄岳(12:30)-天狗岳-黒百合ヒュッテ(16:00)-C3 

4日目:C3-麦草峠(10:00)-雨池-双子池-C4

5日目:C4(6:30)-北横岳(9:30)-北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅(10:30)

 

 

2015年の最後の山行

 

 

12月29日

ほのぼのしたお天気の中

それぞれ荷物を背負って観音平から登り始める

 

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雪は編笠山南斜面にはほとんど無くアイゼン不使用

編笠山の頂上は風も強く気温はマイナス20度

 

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足早に青年小屋のテン場へ下る

 

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雪の感じは北側斜面にふきだまりもあり20〜30cm

東斜面も同様。

テン場の気温はマイナス20〜25度

雨宮にとっては初体験の温度でもあり、手袋を外そうものならしびれた。。。

 

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毎回思うのですが、今まで軽食だった私は

生野菜にお肉といったスタミナがつきそうで重量のある食料を

運んでくださる山男のたくましさに驚くばかり。

国府谷さんが作ってくださた鶏団子鍋に舌鼓

 

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20151230の朝 お天気晴れ  富士山見えてま〜す。

 

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権現岳稜線を目指して楽しく歩きます♪

 

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キレット小屋への縦走路

垂直なハシゴに雪がかぶっていなかったので

ロープを出すことなくあっさり通過

 

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国府谷さん、雨宮はツルネ東稜を下るため

赤岳に想いを残しながら縦走する若者2人、五十島さん高橋さんとお別れ涙

 

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途端

雨宮は引っかかってこける><

 

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今回は冬山足慣らしですが
アルパインクライミングの挑戦が始まりワクワクドキドキ☆

ロープワークなど覚えなくてはいけないことも多々ありますが
手始めとしては先輩についていく。。。です。

藪漕ぎ、凍った滝の懸垂下降を幾つかして下山

 

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なかなかアドベンチャールートの下り。
一泊で物足りないと思っていた雨宮はかなり満足しての山行であった☆

国府谷さんありがとうございました。

 

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初めての青春18切符を使ってのんびりお話しながら帰京。乾杯、乾杯。

(記:雨宮)

 

 

初めての八ヶ岳縦走

 

 

12月29日10時頃、権現平から登り始めた。天気は快晴で、日が心地よく、雪はほとんどない状態だった。私の荷物には、4日分の食料が積んであり、背中と肩に結構な重量感が、のしかかる。国府谷さん先導、いいペースで登っていく。私が後半バテテしまった所為もあり、編笠山の頂上に着いたのは、3時を過ぎていた。頂上は、風が強く、火照った体を、すぐに冷やした。こんななか、先頭を行った国府谷さんと雨宮さんを待たせてしまった。時間も時間なので、青年小屋に急いで向かう。ごつごつした石の上に薄っすらと雪が乗り、滑ってバランスを崩す物ならば、深いところで1メートルほどある、石と石の間の溝に落っこちそうになった。それがとても怖く、さらに、遅れをとってしまった。。。

 

小屋に着いたときには、日が沈みかけていて、辺りはもう薄暗かった。小屋の中は、人がいっぱいだったそうで、テントを立てる。疲労と寒さで何もできない私。。。本当にごめんなさい。。。

 

夕食は、国府谷さんが作ってくださった、鶏団子鍋。今回の縦走で最初で最後の贅沢なご飯。

スタミナたっぷりで、お腹いっぱい食べられ、お野菜も摂れて幸せ。2日目以降頑張れる気がした。

 

朝4時起床。6時半に出発。朝焼けが綺麗で、今日も天気がいいのかなと、ふと思った。相変わらず、ペースは一番遅いのだが、できるだけ離されないように、必死についていった。足の置ける幅が20cmほどしかない場所や、長い梯子、鎖場がものすごく怖かったことを覚えている。経験を積んで、体力も精神もついてくるようになったら、もっと楽しめるようになるのかな。そんなことを考えつつ、10時頃ツルネに到着。

 

 

ここで、雨宮さん、国府谷さんとは、お別れ。ここからは、五十島くんと蓼科岳目指して、行動。冬季登山も数えるぐらいしか経験していなく、元より体力もそんなにない私は、ここまでやっとの思いでたどり着く。この日の行程は、キレット小屋まで行くだけ、30分程度歩いて、午前11時頃到着。3日目のために、この日は休憩日。外にシュラフを干して、テントの中で山陰に日が隠れるまで、お昼寝をした。日が点々と降り注いで、暖かく、とても気持ちがよかった。そしてこの日の夕飯はというと、レトルトカレーとナン。山でナンを作るのは、大変だったが(笑)チーズナン!美味しかった〜。食事後、いい時間にもなってきたので、写真を撮ろうと外に出てみる。すると綺麗に空がクラデーションされていて、遠くの方に夜景も見える。しばらく写真を撮って眺めていたが、次の日は、もっともっと頑張らなきゃいけない日なので、早めにシュラフの中に入ることにした。

 

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朝6時半、キレットを出発する。天気も相変わらずいい。まず至は、赤岳。がれ場をアイゼンで登らなきゃいけない、経験はないに等しい。そびえ立つ赤岳を目の前にして、こんなところ本当に登れるのかと弱気になっている自分がいた。目指すは、黒百合ヒュッテだ。これまでの行程と比べると結構長い。私は、最後まで体力がもつのか、不安でいっぱいだった。

 

 

赤岳頂上までの道は、内心びくびくしながら、慎重に慎重に登った。頂上が近くなるにつれて、風も強くなる。ふと隣見れば、体が竦むような高度感で、なんとも言えない恐怖が襲う。コースタイムより若干遅いぐらいのペース進み、時分頃、赤岳登頂。ここに立つのは、3回目である。私は結構もう、達成感に満ち溢れていたが、まだほんの序盤、先は長い。

 

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すぐさま降りて、横岳、硫黄岳に向かう。だんだんアイゼンで岩を登るコツが掴めてきて、調子づいてくる。ペースを落とさないようにと、頑張って歩き続けた。横岳まででの過程も十分長く感じ、疲労が結構蓄積していた体に、容赦なく硫黄岳の横殴りの風が吹き付ける。こんな風に負けてたまるか〜〜〜!って心の中で叫びながら、なんとか乗り越えたが、とうとう力尽きてしまった。に着いた時点で午後1時、通りすがりの登山客に「明るいうちには着けるでしょう」と励ましの言葉をもらうが、心のうちは相当弱気になっていて、それどころではなかった。午後3時頃、雪が散らついてきて、すこし吹雪いてくる。根石岳の頂上で後1時間ぐらいで着くよとおじさんから飴玉を頂く。足がガクガクして力が入らず、うまく前に進めない。ひたすら無心で歩いた。そして午後4時ようやく黒百合ヒュッテに着くことができた。12月31日、今日は大晦日、ヒュッテには、たくさん人が集まっていて、小屋の中はとてもにぎやかだった。相変わらず、4、5人用のテントに2人は、寒かったが、疲れもあったせいかすぐに寝てしまった。ナルゲン湯たんぽがあたたかった。

 

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1月1日、元旦、早朝、空と雪を被った木々が朝日で赤く染まり、とても美しい景色が見れた。撮影をしながらぐだぐだ準備をしていたら、出発できたのは7時すぎだった。この日は、北横岳を登って、双子池でキャンプという行程だ。出発してすぐに稜線に出ると、朝の光が辺りを照らし、素晴らしい景色を作り出していた。

 

 

時間も時間だったので、ペースを早めて登る。10時頃麦草ヒュッテに着き、そこで休憩をとることにした。お蕎麦とホットミルクを頂きながら、今後の行程の相談をした結果、登山道と一般道を通って双子池に行くことになった。

 

 

麦草峠

 

 

残念ながら、白駒池は見れなかったのだが、途中、雨池を見てきた。道は人があまり入っていないせいか、雪に足をとられ、どんどん体力が奪われていく。平坦で単純な道だからかもしれない、道のりは長く感じ、登るよりも精神的にきつかった。午後2時過ぎ、双子池に到着。1、2、3日目と風はほとんどない夜だったが、この日は、風が強かったことを覚えている。夕食後に、水で戻す乾燥あんこ餅を食べたが、う〜ん、いまいちだった。

 

私の足は、靴が慣れていないせいもあるのか、かかとと小指の状態が良くなかったので、蓼科は、諦め、今回八ヶ岳縦走最後のピークは、北横岳になった。6時半に出発をした。淡々とした雪道が続く、登りの後半、急に傾斜が強くなった。標高を稼いでいるのかなと思い、ペースを上げてみたが、予想以上に頂上までの道のりは長かった。頂上直下で、見事に息が上がってしまったが、最後の力を振り絞って、頑張って登った。3時間で、ようやく登頂すると、編笠山から歩いてきた道筋が見えて、とても感動した。縦走を初めて経験して、この距離を歩いて来れたんだと思うと、ちょっと嬉しかった。ちょうど居合わせたおじさんに写真を撮ってもらう。残念ながら、届かなかった蓼科山をバックにして。

 

北横岳

 

 

この後は、写真を撮りながら、ロープウェイまでゆっくり歩いた。帰り時に温泉によって、汗を流した。5日ぶりのお風呂はとても気持ちがよかった。

 

 

初めての八ヶ岳縦走、端から端までとは、いかなかったけど、自分の力量が分かり、とてもよいトレーニングになりました。寒くて、痛くて、辛かったけど、5日間天気は、よすぎるぐらいで、何度も美しい景色に心打たれ、山で素敵な時間を過ごせました。また機会があったら、リベンジで八ヶ岳縦走したいです!一緒に行ったメンバーのみなさん、お世話になりました。ありがとうございました。

(記・高橋 撮・高橋,五十島)

赤岳主稜

反省と課題、、、初めてのリードを振り返って。

 

僕にとってバリエーションルートでのリードデビュー戦となった今回の赤岳主稜。

結果としてはなんとか登る事ができたものの、時間の大幅な遅れ等今度の課題を残す事になった山行でした。

 

日時:2015年12月05-06日

山域:八ヶ岳

メンバー:国府谷(L),五十島,高橋

工程:

1日目:美濃戸口-赤岳鉱泉-C1

2日目:C1-行者小屋-主稜取り付き-赤岳-C1-美濃戸口

 

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1日目:この日の写真はカメラに沢山残っていた。

美濃戸から鉱泉まで、いつもの道をいつも通りに。

共用装備にロープを加えた荷物は冬に担いだ事がなかったが、道がしっかりしているせいか思った以上に歩けた。

 

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幕営後も時間があったので、高橋さんと空荷で赤岩の頭を登る。

終始穏やかだったこの日も稜線が近づいてくるとさすがの風。

時間切れで硫黄岳は諦めて復路を下ることにした。

4時前に国府谷さんの待っているテントに到着、夕飯を食べた後は早いうちに就寝。

この日の写真はカメラにたくさん残っていた。

 

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2日目:向かえた登攀当日

 

覚悟していた寒さもそれほどではなく、思っていた以上に寝れた。

テントを出るとさすがに冷気が堪える。心配していた天気はいい意味で予想を裏切ってくれている。

 

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まずは行者経由で取り付きまで。

途中で同じ行き先と思われるPTとすれ違いながら、取り付きに到着。

この時点で既に順番待ちができていた。

結構な時間を待っていただろうか。10時を回る頃に僕達のPTへ順番がやってくる。

そもそもこの山行の目的は、僕のリード練習と高橋さんのフォロー練習だった。

その為、トップ五十島でセカンド高橋、万が一を考えて国府谷さんが高橋さんに並走しながらサードという編成になった。

 

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いよいよ自分が登ると思うと、色々とどうしようもないifが頭によぎる。

そんな雑念を他所にビレイの準備は終わり、1P目が始まる。

しかし登り出せば不思議とムーブに集中できるもので、核心らしい核心も感じないま気が付くとチムニーの上に立っていた。

ここで再度の順番待ちがあった後に右上してピッチを切る。

初めての支点作成に戸惑いつつもやっとの事でセカンドにコール。

程なくして高橋さんと国府谷さんが上がってきた。

2人ともセルフをとって解除のコール。

初めてのリードで1P目が無事終わり内心ほっとしていた。

風もなければ気温も高い。核心の出だしを越えたのだからと、楽観視していた。

 

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しかしここから2P目の登り始めまでに時間がかかり、ついた先のビレイ点構築にも手間取ってしまう。

気が付くと先行PTが見えなくなっていた。

登攀の遅れを気にし始めたのはこの頃だったが、今考えればもっと早く気づけたと思う。

その先もペースはあがらず、3P目4P目と遅れつつもロープを伸ばしていく。

前半比べて登攀要素の少ない後半部だったが、脆い岩の上に薄く雪がのっていて慣れないせいか慎重になってしまう。

ビレイしながらフォローを待っていると、国府谷さんは不安定な岩を気にもせずに高橋さんを庇いながら登っていた。この辺りに経験の差を痛感する。

あと2-3ピッチという所で風が強くなり、時間も既に3時近くを回っていた。

残念ながらここでタイムアップ。ビレイを国府谷さんに変わって貰い頂上を目指した。

 

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満身創痍で頂上についたのは4時を過ぎていた。

刺すような風の吹く中、3人で握手をした。悲しい握手だった。

そこからひたすら下る事4時間以上。

悔しさと申し訳なさでいっぱいだった。。。。

 

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連れてきて頂いた国府谷さんには面目ないです。

ビレイしてもらった高橋さんにも、力不足でした。

でももう一度やりたいと思ってます。

必ずリベンジしなくては、、、!

(記:五十島)

今年最後のシーサイド

日程:2015年12月26日(土)
山域:伊豆 城ヶ崎
参加者:国府谷 他

 

26日に日帰りクライミング。
久しぶりにS木さんと。

 

10時くらいに降りると先週よりは人出少な目。
ワタシは相変わらず、
海賊フック
ピーターパン
ティンカーベル
トムボーイ
ルーズガールなど。
ニューミウラーのお陰か特に苦労しなくなった。

 

S木さんは、ホワイトシャーク2撃。ビデオ撮りたかった。
帰りは渋滞なし
年明けのシーサイドで爆発したい。

 

日程:2016年1月9日(土)-11日(月)
山域:伊豆 城ヶ崎
参加者:国府谷 坂田 他3

 

頑張りたいシーサイド。
3日間、お宿泊まりであとは登るだけ。 (新年会付)
メンバはKWSM講師、OWD先生、S木さん、(10日から)坂田さん。

 

9日は、(たぶん)
ティンカーベル
ピーターパン
海賊フック
トムボーイ
タイトボーイ
ルーズガールなど。
S木さんはピスタチオお試し。
シーサイドは大賑わい。

 

夜は訳あって静かな新年会。

 

10日は、(たぶん)
ティンカーベル
海賊フック
タイトボーイ
ルーズガール
アーリタイムスなど。
S木さんは、ピスタチオRP態勢。
今日もシーサイドは大賑わい。

 

夜はS田さんも加わって再新年会。

 

11日は、
ティンカーベル
ピーターパン
ルーズガール


のあとにとうとうチェシャネコにトライ。

 

2回やってワンテンが限度でした。
でも次回は出来るでしょう。体重減らさないと。
S木さんはしっかりピスタチオお持ち帰り。

皆様お世話になりました。
次回は2月です。

(記:国府谷)

シーズンツー

日程:2015年12月19日(土)-20日(日)
山域:伊豆 城ヶ崎
参加者:国府谷 他2名

とうとうやってきました。城ヶ崎の季節です。
今年はもう少し何とかしたいです。
最初の城ヶ崎はKWSM講師とOWD先生同伴。
12月19日自宅を6時に出て無事9時ころに大重丸着。
シーサイドに降りてみると盛況である。でもサンライズには人影なし。

 

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まずは手始めに
海賊フック
ティンカーベル
ルーズガール
ペパーミントキャンディを再MRP。
調子いいかも、なんて思ったら人生楽ありゃのあとに
トップロープでやってみたチェシャネコはボロボロでした。
リードだったらグランドしてたかも。
一日の最後にやるルートではなかった。

 

夜はスパークリングワインとか飲んでプチ忘年会。
お料理も去年よりもさらにグレードアープッ!(料金据置き)
20時前から6時半まで熟睡。

 

20日 8時にシーサイドに一番乗り。
ピーターパンで案外手こずる。
トムボーイ。1p目で落ちて登り直し。
あれ、調子いいんじゃなかったけ?
タイトボーイは初めて?のMRP。

 

これだけでも疲れたので、赤道ルーフをカムセットされた状態で練習。
やはり最後の被りは厳しい。
つぎにやった海賊フックはワンテンでなんとか。
気分は最高をトップロープで締め。
登り返しが混まないうちに撤収。

 

2日で身体中痛くなるでござる
来週は何をやろうかな。

 

(記・国府谷)

これがほんとに今年最後の有笠

日程:2015年11月21日(土)-22日(日)
山域:有笠山
参加者:国府谷 五十島 高橋

 

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山に雪がない、ということにしてちょっと無理やり 有笠ウィーク。(スマン)
21、22日のお泊りクラ。
関越が事故渋滞で到着が1時間ほど遅れる。

 

初日はアドベンチャー。
ワタシは疾風と力王のどちらか、あわよくば両方、 と思ったけど
疾風をマスターで失敗したあとの2回目で出来たところで力王は断念。
動画はコレ。

 


若者はいろいろ(詳しくはめんどいから言わない)。

二日目は南国。
旅館有笠、とうりゃんせ、足をひらいていけいけを代わりばんこに登る。
ワタシは秘密の鍵穴をやってみるけど2ピン目で敗退。
今考えれば、もっとやりようがある気もするが、ボルダームーブの後が
続かなかった。
まあ若者がそこそこ楽しんでくれたようなのでヨシとする。

 

帰りはさほど渋滞もなく無事帰宅したのでした。

 

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(記・国府谷)

フェースの練習③

日程:2015年11月7日(土)
山域:群馬有笠山
参加者:国府谷(L) 五十島 他1名

 

7日に早くも最後の日帰り有笠。
メンバは五十島さんS木さん。
アドベンチャーは、他に5人。
クルマはいっぱいだったけど皆さんやはりフェアリーとかなのかな、南国も人いないし。
みんなでおいらの人生でアップして、ワタシはたぶんまだ登れてない無人島。
なんとか3回目でできた。

 

 

S木さんは探検隊。
苦労するかと思ったら2撃だった。
五十島さんも宝捜しオンサイト、やもめの日々マスタオンサイト。
上手になったのね。
思ったより寒くなくてよかった。
天気良ければ11月中旬までは出来そう。
でも来週は城ヶ崎なのだ。

(記・国府谷)

フェースの練習②

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日程:2015年10月11日(日)-12日(月)
山域:群馬有笠山
参加者:国府谷(L) 五十島 髙橋 他3名

 

今度はみんなで有笠。クルマが満員。
土曜日はおうちでまったり。
しかし日曜日は朝からけっこうな雨ではないですか。
でも北関東はそれほどでもないはず、と信じて決行。
渋川のガストでゆっくり朝食してから岩場に着いたらやんでた。
ダメ元でアプローチが近い偏屈岩にしたら2階はなんとかできた。
有笠初めてのゲストがいるのでほっと一安心。
4、5本登って今日は満足。(たぶん皆さんも)
いつものお宿は日曜夕食なしなので外食(残念)。
戻ってからけっこう遅くまで呑んでしまった。

 

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月曜日は快晴
早めにアドベンチャーランドに到着。
いっぷくエリアでアップ。しぶ茶だけ難しい。
ワタシは、いかだ下りを3回でやっと再RP。
S木さんはイレブンを再登しまくり。
若者も満足そうでよかったす。
いつもお世話様です。

(記・国府谷)

 

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3年目になりリードという言葉が現実味を帯びてきたこの頃ですが、
何をするにもまずは登れなくてはという事で、有笠山に行ってきた記録です。

 

初めての有笠山で右も左もわからない状態ですが、初日は偏屈岩から。
優しいグレードも幾つかあるが、それに限って濡れているので信頼と安全のトップロープをかけてもらう。。。

 

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そのうちに簡単に登れそうなものもなくなってきて、10cやら10bに挑戦することに。
これがなかなか手強く、四苦八苦している内に日が暮れてきてしまった。
慣れないヌレ壁で消耗してしまいあまり登れなかったが、周りの人の動きを見ているととても勉強になる。

 

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2日目はアドベンチャーランドへ。
まずはアップにという事で隣のいっぷくエリアから登り始める。
岩はほとんど乾いていて快適なクライミングだった。

 

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高橋さんと星野さんと、しお豆(10a)をやっていると、隣でこうやさん達がぼたもち(11a)でアップしていた。
イレブンなんて触ったことすらないが、アドベンチャーランドは登れそうもないので、今日はこれに挑戦する事に。
午前中でなんとか個々ムーブはできるようになり、昼を食べてからの一本でお互いRP!初イレブン!
自分にとっては初めてグレードを意識した課題で無事登ることができよかった。
豪華すぎる講師陣に感謝です。
(記・五十島  撮・五十島,高橋)