2021年度冬富士耐寒トレ

日程: 2021年12月4日(土) – 5日(日)
エリア:富士山(吉田口側)
参加者:林・射場・江戸
行程:
第1日目: 錦糸町IC(6:00) – 河口湖IC(8:30) – (ガストでモーニング) – 馬返し(9:30) – 馬返し(10:00) – 五合目佐藤小屋(12:00) – 標高3000m付近(15:00) – 設営終わり(17:00) – トレーニング始まり(21:00) – トレーニング終わり(翌6:00)
第2日目: 標高3000m付近(8:00) – 馬返し(11:30)

日本一の贅沢な場所で寒い思いをしてきました

馬返し出発直後から霜柱が目立ち、4合目くらいから雪・氷が出てきてアイゼンを装着。ペースは悪くなく、5合目の佐藤小屋には2時間ほどで到着した。その後は何度か小休憩を挟み、15時頃に標高3000m付近の山小屋まで到着。近辺で適地を探しツェルトの設営に入る。


今回は、会の3人用のツェルトと林さんの1人用ツェルトで2張り設営した。ただ、会のツェルトを設営中、ペグで固定したツェルト端部が裂けてしまったため、ツェルトが飛ばされないよう射場さんに固定してもらいつつ作業する羽目に。場所を一度変更したこともあり、結果的に設営に2時間近く使ってしまった。
ロープを張って立たせたツェルトは炊事に支障のない程度の空間を確保できていたものの、端をザックで抑えているため全体の形が歪み、また強風ではためいたツェルトがガスコンロを倒しそうになるためどうも落ち着かない。
夕飯はアルファ米にレトルトカレー&ミートボール。うまい。

夕食後、林&射場と江戸でツェルトを別け、命のお湯と行動食を片手にビバークの体勢に入る。外では断続して強風が吹き、ツェルトが大きくはためいていた。
私は上半身に5枚、下半身に3枚着込み、膝を抱えるような体勢を取って寒さを凌いでいたが、1時間も経たない内に足先が痛みだしてしまった。必死になって足先を閉じ開きしたり丹田に力を入れたり、お湯を飲むなどして末端に熱を巡らせようとするが、その場凌ぎにしかならずとても辛い。カイロを靴の中に突っ込んでも、酸素が足りないのか全く発熱してくれず…。日を跨ぐくらいまでその状態で耐えた後、堪らずガスコンロを取り出して暖を取った。数分で身体が温まって足先の痛みも引いたため、火を消して少しでも仮眠を取ろうとする。が、20分もぼんやりしていると足先の痛みに叩き起こされてしまう。結局、この晩は足先の冷えへの対処に追われて殆ど眠ることができなかった。
5時半頃になって、隣の林さん射場さんと声を掛け合う。2人のツェルトに逃げ込み濃い目のココアを啜り、ようやく一息付くことができた。

テントの外は快晴。出発の時点で数パーティが頂上目指して通り過ぎて行ったが、我々は下界へ。馬返しまでの道中はあっという間だったが、とにかく眠くてしようがなかった。
帰りの温泉で30分程仮眠を取り、東京へ。今回はとにかく疲れた。

※今回思ったところ
・今回のトレーニングは、可能な限り実際のビバーク時に持ち得る物のみを使って行うつもりだったため、シュラフやマットの類は封印。何故かシュラフカバーも封印。そんなつもり微塵もなかったのに…
・カイロを使う際、足先ではなく首や腋、股下や太腿などを温めた方が良かったのかも?→カイロがしっかり発熱するし、血管の多く集まる部位を温めれば末端の血流も回復する?
・今回のような条件だとコンロが無い場合に足が無事では済まない気がする。さてどうしよう。

(記∶ 江戸)

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