2302 上タケ沢

日程: 2023年2月11日(土) – 12日(日)
エリア: 上タケ沢(奥鬼怒)
参加者: 林(L)・江戸

1月末から2週間ぶりの上タケ沢。
またもや南岸低気圧明けの入山となり、今回は駐車場までの運転でもラッセルをする羽目に。
渡渉後の道のりは、真新しいトレースを辿っていく。先行パーティは上タケ・下タケ方面に一組ずつ入っていった様子。
途中で幕営した後に上タケ沢に入ったが、入り口付近には誰もいなかった。
以下、備忘録。

・神々の業(V+)
全長90m程度、4段。1段目の20mは傾斜が緩いが、その後の2段目は90°近い氷瀑が40m弱続き、一旦傾斜が緩んだ後に10m強の氷柱が奥に聳える。最上部まで行くなら、更に10m程の簡単な氷瀑が追加。
登る前のジャンケンで、下部の2段はリードを譲って貰った。
1段目の傾斜が緩い部分は雪が溜まりがちで、いざ強傾斜に入ろうという所で手足が冷え、指先の痛みに苦しんだ。2段目の強傾斜部分は全体的に油断できず、下部はラインによって結氷の具合が悪いようだった。強傾斜部分に入る時点でランニング用のスクリューを8本残していたが、それでも心許なく嫌なランナウトが続いた。無理に2段目終わりまで抜けようとせず、途中でピッチを切っても良かった。(2段目の傾斜が緩む辺りで右側に立木有り)
3段目の氷柱部分は林氏リード。氷柱の右側部分は若干痩せており尋常な難度では無さそうだったので、左側を攻める。中盤以降は多少は凹部の弱点を突きやすくなるものの、バーティカルな上に右半身が滝の下に放り出されるような感覚になり恐ろしい。リードはかなり怖そう。
最上部までの4ピッチ目は強傾斜が一瞬で終わり、後は60-70°ほど。懸垂支点は微妙な位置の立木か奥の滲み出しからのアバラコフになる。
懸垂下降の支点には、最上部向かって左の灌木、氷柱上部右側の灌木、氷瀑2段目の中程右側にある灌木を使った。
※3p終わりの灌木からの懸垂後、ロープ回収の際に末端の解き忘れが氷柱に引っ掛かり回収不能となる。結局、ロープを結合部で切り、片方を残置したまま残りの一本で下降し、翌日回収する羽目に。懸垂直後のロープを安易に手放してはいけないという教訓。

・SMILE(IV+)
2日目、神々の業のロープ回収後に挑戦。
80〜90°の氷瀑を30m弱ほど登り、滝の抜け口から抜けていくルート。
元々は最後に15m程度の氷柱を登るチャンピオン(V)をやるつもりだったが、スクリューの残弾や時間を鑑みてこちらに逃げた。抜け口の氷が薄く緊張。上部の立ち木はしっかりしていた。

・所感
上タケ沢2回目。
本チャン用のロープを切る羽目になって凹んだり翌日の回収作業で半日掛かったりと思うようにはいかなかったが、当初の目標の神々の業は何とか終えた。前回と異なり同エリアはスカスカで、悠々と登れた。
次回やるとしたら、ホワイトスペシャルだろうか。横から見た限り、かなり立っていて怖そうに見えた。
帰りのお風呂は鬼怒川公園岩風呂。露天風呂で谷川ももうそろそろかなーという話をチラリ。
ゴハンはまたまた一心亭。今度はカツカレー。食べ応えヨシ。

(記: 江戸)

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