今季初の八ヶ岳

日程: 2021/12/18-19
エリア: 八ヶ岳(ジョウゴ沢・裏同心ルンゼ – 小同心クラック)
参加者: 林(L)・坂田・江戸
行程:
第1日目: 0730八ヶ岳山荘着 – 0820発 – 1100赤岳鉱泉着 – 1300発 – 1330F1 – 1430F3 – 1600赤岳鉱泉
第2日目: 0700鉱泉発 – 0750裏同心ルンゼF1 – 0830大同心基部 – 0850大同心稜合流 – 0930小同心基部 – 1200小同心クラック終了点 – 1400硫黄岳 – 1500赤岳鉱泉着 – 1530発 – 1730八ヶ岳山荘

12/18

新調したアイスの道具を携え八ヶ岳へ見参。
前夜の寒気が相当強かったのか、小淵沢ICを降りた直後から路面は凍結。八ヶ岳山荘手前の坂も凍りついていた。前夜着車中泊の坂田さんは相当に寒い思いをしたであろう。
赤岳鉱泉までの道程の時点でそこそこの積雪があり、去年の同時期にスケートリンクと化していた鉱泉手前の箇所も雪に覆われていた。
鉱泉に設営後、ジョウゴ沢へ。F1はそこそこ埋まっていたので右巻きし、F2へ。F2はそれなりに結氷していたが、中央付近の氷は薄く所々が陥没して流水が見えていた。ここはロープを出し、滝の右寄りを登る。F3は雪に埋まっておりちょっとした段差程度となっていた。この辺りで15時を回っていたため、この日はここで引き返す。F1で少し遊んでから鉱泉へ戻る。

12/19

前夜は晴れており満月が映えていたが、朝に赤岳鉱泉を発つ頃には空が曇り雪が舞っていた。
裏同心ルンゼではF1をフリーで登り、殆ど埋まった30mナメ氷もフリーで通過し…という調子で殆ど歩くようにしてF5まで通過。大同心の基部を抜けて大同心稜に入ったのが9時頃で、相変わらず風雪で視界は悪く、上部での強風が予想された。
小同心クラックの基部からは有り難くもトップで登らせて貰う。序盤はそれほど厳しい所は無かったが、育ち掛けのエビの尻尾を落としてホールドを確保したりボルトを探したりでペースは思うように上がらず、強風でビレイヤーとの意思疎通にも苦労する。2ピッチ目、クラック上部の核心では雪の付いたホールドを上手く掴めず手を焼くが、なんとか乗り越え無事に小同心の上部まで通過。
稜線に復帰後、大同心稜から降りるルートを探したが、視界の悪さから断念して最終的に硫黄岳経由で下降した。結局この日は4時間以上吹きっ晒しの所にいたためやや疲弊しており、赤岩の頭から樹林帯に入った時はホッとした。

(記∶ 江戸)

年末は八ヶ岳東面

日程: 2021年12月27日(月) – 30日(木)
山域: 八ヶ岳東面
参加者: 林(L)・江戸
行程:
第1日目: 入山 上ノ権現沢偵察
第2日目: 上ノ権現沢 夢幻沢大滝
第3日目: 権現岳東稜
第4日目: 出合小屋付近の滝にてアイスクライミング 下山

今年の年末は八ヶ岳東面で出合小屋をベースにして周辺でアイス・雪稜と色々登ることにした。雪が多く当初の計画とは変更があったものの行程は上記の通りに。

27日

この日は入山。
出合小屋に到着後、上ノ権現沢の偵察に向かう。当初の予定では上ノ権現沢の夢幻沢大滝登攀の予定だったが、雪が多く夢幻沢まで行くのは早々にあきらめる。F1だけ足慣らしで登り終了。この日出合小屋は貸し切りだった。薪ストーブを使わせてもらったがどうも上手く使えず煙で燻される。

28日: 夢幻沢大滝

当初は上ノ権現沢を稜線まで抜ける計画だったものの、前日の雪の量を見て江戸君と相談。場合によっては夢幻沢大滝で遊んで下降しようということになり結局そうなった。この時期でも雪で小さな滝はほとんど滝は埋まってしまっていたので、ラッセルでなくアイスをやろうとしたら正解だったと思う。谷の中に突然現れる夢幻沢大滝は迫力満点。2段になっており下部20~30mくらいの傾斜が強い。
中央の凹角部が傾斜がゆるく段状で登りやすそうなのでまずはここから。ちゃんとしたアイスは2年ぶりなので傾斜がゆるくても下手くそで腕パンパン。下部を上ったところでスクリュー支点でトップロープをかける。左は傾斜が少し強くなり結氷はよさそう。右は垂直のツララ状で水が垂れている状態。グレード感はよくわからないので自信はないけれど、右のラインは少なくてもⅤ級はあるかと。それぞれ中央・左・右と3本ずつ登り全身びしょびしょからカチカチに凍ってこの日は終了。帰りはあっという間。

29日: 権現岳東稜

谷沿いはラッセルが大変すぎるので次は尾根。旭岳東稜も検討していたが情報収集の結果、この日は少なくとも他に2パーティーが入るとのことだったので気合を入れて権現岳東稜へ。
権現沢を詰めるところから尾根上、上部の斜面まで雪が多く場所によっては腰程度のラッセルになり手間取る。時間切れも濃厚に脳裏をよぎっていたけれど、この日の権現ではマッスルが躍動する。後続に希望と雪をぶちまけつつ、マッスルがハッスルしてラッセルを続けたおかげで、何とかバットレス基部までたどり着いた。自分はただ後ろをついていっただけ。
この時点で12時を回っており、時間的にギリギリなので中止か継続か相談をしたが、天気の良さにも後押しされて登攀を継続することにした。
マッスルはバットレス正面に登攀ラインを見ていたけれど、私は無事に帰りたいので左のリッジに向かってもらう。「…自分…行ってもいいですか。」との彼の要望を断れる道理もなく江戸君リードでスタート。
最初は少し上ったところから左寄りにラインをとる。その先がたぶん核心でホールドが乏しい一か所を頑張って体をあげる感じ?その後直上。少し被った部分もあるけれどガバがあるので思い切って行ける。最後は草付き。途中2箇所ほどピッチを切れそうなペツルボルトがあったけれど、1ピッチで抜けてしまった。50mロープだと厳しいけど60mだったら屈折はするものの1ピッチで届くみたいだ。ここでも自分の出番はなし。
岩場を抜けて頂上までの雪稜を詰めているあたりから天気は急変してきて、権現岳頂上に着くころには完全に吹雪いてきた。一般道に出てほっとしたのも束の間で、疲れた体にはここからツルネ東稜下降点までが辛かった。ツルネ下降の途中からヘッデンを点けて小屋に戻るころには真っ暗になってしまった。マッスルの後ろをついていっただけの1日なのに疲れた。

30日: 出合小屋近くの滝

前日が十分に充実したことと帰りの時間を考慮して、この日は出合小屋近くの滝を登ってみることに決定。初日から気になっていたのだが、出合小屋から上流に5分くらい、赤岳沢との分岐を左にいった対岸にそこそこ立派な滝が凍っていた。近くで見ると3段10mくらいの滝で1段目の上には残置スリングもあり登られている形跡もあった。2段目正面は3mくらいだけど垂直に近い。
氷が結構固く、ぐだぐだな登りでトップロープをセット。最初3段目にスクリューで支点をセットしたけれど、滝を抜けた先の灌木でも支点がとれそうだったので、江戸君に抜けてもらい奥の灌木で支点を取り直す。別パーティーもいたので2本ずつ登って終了。アイスだと特にトップロープの時とリードのムーブが違い過ぎる。リードだとビビり過ぎ。アックス・アイゼン、何をどこまで信じれるのか。課題です。

雪が多く、当初の予定から変更は多々あったものの出来る範囲で出来ることをした4日間だった。あとは出合小屋が有難すぎる。管理してくれている高根山岳会さん感謝です。

(記: 林)

北鎌尾根 夏 -熊が出た-

日程: 2021年9月23日(土) – 25日(日)
山域: 槍ヶ岳北鎌尾根(北アルプス)
参加者: 林(L)・坂田
行程:
第1日目: 七倉 – 高瀬ダム – 湯俣 – 先天出合 – P2取付
第2日目: P2取付 – P2 – 北鎌のコル – 独標手前
第3日目: 独標 – 槍ヶ岳 – 槍沢 – 横尾 – 上高地

以前、ど敗退している冬の北鎌に向けて下見山行。
入山数日前に地震がありルート崩落の情報があったので不安ではあった。結果、崩落やガレ場は多くあったが,それがもとからなのか地震の影響なのかはわからなかった。

23日: 初日は沢登り

下山後のために沢渡に車を1台デポして、もう1台で七倉まで。七倉から高瀬ダムまではタクシーで楽をする。湯俣まではてくてく歩き。湯俣からは沢沿いに渡渉したり高巻きしたりと沢登り。ネオプレンソックスと足を固定できるサンダルが快適だった。水量がやや多くて渡渉も気を使う。水量が少なければこの時期は巻かずに沢通しに行けるのかもしれないけど、今回それは難しかった。巻きは踏み痕がほとんどなくて疲れる。

先天出合の手前で何度めかの渡渉をした時に、背後の対岸でドスンと何かが落ちてきた。
振り返ると熊がいた。
こっちがびっくりしていると、あっちも突然の人間の出現にびっくりしたようで、急いで逃げていく。初めて野生の熊に遭遇したけどこれっきりにしておきたい。

出来れば初日に尾根に上っておきたかったけれど、渡渉と巻きでそれなりに時間がかかってしまいこの日はP2取付で幕営。テン場は快適。
この日は渡渉を7~8回はしたと思うけど冬のことを考えるとこれは辛い。水量が減っていればもう少し上手いこと行けると信じたい。

24日: この日は藪漕ぎ

朝一で急登をこなし尾根上に出る。P3~4あたりで傾斜のあるザレた草付きがけっこう悪い。P5の天上沢側からの巻きで抜け口がわからず変なとこを登るも抜けられない。うろうろしたあげく、藪に埋もれた草付き先のルンぜから抜ける。
P2から北鎌のコルまではとにかく藪がひどかった。あまり人が入ってない様子。北鎌のコルから先は踏み痕もはっきりとして別世界だった。
独標基部まで進むも、ガスと夕暮れ時のためか、ガレのトラバースとその先がやたら悪く見えた。この先に良いテン場があるかもわからなかったので少し戻り立派な岩陰で幕営。
水に限りがあるから節約。

25日: イメージしてた北鎌

昨日悪そうに見えたガレ場も、朝見るとなんてことはなく通過。独標を千丈沢側から大きく巻いてからルンゼを詰めて尾根上に戻る。一か所ルンゼがガレガレで悪かった。変なところから登ってしまったのかもしれない。その後は岩場を上り下りしながら北鎌平まで。段々と槍が近づいてくる。これが冬だったらどんな感じなんだろう。天気が良くても楽しむ余裕があるかはわからないけど、天気が悪ければ辛いだろうことだけは想像出来た。
北鎌平からいよいよ槍の穂先へ登っていく。遠くからみると傾斜がきつそうに見えるが近づいて登ってみれば快適な岩場だった。記録等で見ていた頂上直下のチムニーも快適に登れる。念のため1ピッチだけロープを出したけれど、気が付けばあっという間に頂上だった。個人的には久しぶりに槍の穂先に立ったあとは、昨日から水を節約していた反動から山荘で贅沢してコーラを飲み干す。美味い。
あとは最終バスの時間との勝負で下山開始。下りが長くて疲れて・・・もう間に合わないかなと諦めかけていたけれど、小梨平手前から走り出した坂田さんに触発されてギリギリ最終に間に合った。

今回で北鎌尾根の概要をある程度把握出来た。冬に向けて色々とイメージしているけれど、考えれば考えるほど大変なことのように思えてくる。そりゃ前回敗退するわけだ。
体力と天候とルートファインディング。この3つが核心か。もちろんメンバーも。あと日数。あと渡渉。あと・・あと・・・
いつ決行出来るだろうか。来年こそは。

(記: 林)

赤岳天狗尾根の記録2本

冬山足慣らしⅡの天狗尾根

2021年12月25日(土)-26日(日)
山域:八ヶ岳赤岳天狗尾根
参加者:国府谷・坂田・雨宮・大江

行程:
第1日目: 美しの森駐車場(9:20) – 避難小屋(12:00) – C1(2256m)(15:00)
第2日目: 幕営地(6:30) – 稜線登山道2725m(10:30) – ツルネ東稜(13:00) – 避難小屋(15:50) – 駐車場(18:10)

雪山+チョイバリということで飽きもせず天狗尾根に行きます。
また寒波直撃。美しの森駐車場も10cmくらいの積雪。珍しい。
土曜朝発なので初日は2300mくらいまで。後半は結構なラッセルで、坂田・大江ペアにお任せする。
夜は狭いテントにきつきつなので案外寒くなかった。

2日目は予想以上のしんどい1日となった。
途中大天狗で1ピッチロープを出して縦走路に出たのが所要4時間で10時半着。強風と予想外のラッセルでツルネ下降地点まで3時間も
掛かった。ツルネ東稜の下降もラッセルが続く。出合小屋に戻ったのは16時過ぎで駐車場に着いたら真っ暗。18時半だった。
大晦日のいまでも手足の先が違和感残っているくらい寒かった。
無事行程を全う出来て良かった。

おわり

(記: 国府谷)

雪雪ラッセル寒波爆風

寒波は日曜日
ギリ行けるか?
稜線の風は風速20メータ気温マイナス20℃の予報。
体感温度マイナス40℃?
こんなの想像もつかないよ。。。

土曜日は2256m幕営。
ここまで雪が深く男性陣のラッセルはとても逞しかった。
風の影響を受けないナイスな場所にテントを張り、それぞれの役割で二人は岩稜帯まで足跡を付けに出発。

残りのメンバーは内張を張ったりアレコレテント周りを整える。

リーダーが用意してくれた美味しいご飯をお腹いっぱい頂いき幸せだ。
上空でゴーゴーと風が勢いをましていたが、テント場は静かで不安な夜を過ごさずに眠れた。

4時起き
西側は多分物凄い風だろうが東側は行けそうなので、基部まで行って様子を見ようと出発した。

富士山も、朝焼けも拝むことができた。

天狗尾根を抜けるまでは極寒ではあったが、仲間の助けを受けながらスムーズに行けたと思う。
ロープはカニのハサミ岩峰あたりの右手トラバースからの急登を雪に埋まりながら超えた所で一回出していただく。
仲間からのロープで繋がれている気持ちの安定感は200%でいつも心強く思い、前に前にと岩を越えていけるのだ。

天狗尾根の核心部の大天狗、少天狗の岩々は白と黒のコントラストが圧倒的で雄々しく、いよいよ来たなとシャッターを押す。

だが本当の核心部はキレット稜線の風だった。
予想通りの爆風で、身長156センチ、45キロの私は風には勝てずヨロヨロだ。
こんな所で止まっていたら確実に死んじゃうということは理解できるので必死に歩を進めるが進まん。
そんな時、リーダーが風当たりの強い私の西側に来て風から守ってくれて、リックの紐に捕まると、アラ?何と不思議なことでしょうか。
よろめきながらも歩ける進む→→キレット稜線。
おまけに左足のアイゼンが外れた。
素早くリーダーがはめてくれて助かりました。
自分は肩を痛めていてパフォーマンスが60%くらい。閉める力が弱かったのだろうと、下山後大きく反省した。稜線に上がった地点で装備や身なりの再点検をするべきであった。

こんな状況下でもありながら振り返って赤岳と登ってきた雄々しい天狗尾根を目に焼き付けた。
うっ、撮りたい。。。
カメラを出す余裕などない。
無理だから(悲)

ツルネ東稜から降りて長い下山道をテクテク無事に駐車場到着。

お風呂に入って顔を見ると、西側にあった右側サングラスとフェイスガードの隙間の肌が凍傷で赤黒くなっている。
女性の顔の皮膚は男性より薄い。
コレがいつ治るかわかりませんが、女性の皆さん気をつけましょう。

山の知人から
「顔の凍傷は、バラクラバが触れる頬骨と鼻の頭がなりやすく、わたしも厳冬の槍ヶ岳で風雪に合い、いとも簡単に黒くなってしまいました。赤→黒くなるので、ワセリンをたっぷり塗って保湿をしてくださいね。病院に行って、血行促進剤の軟膏をくれるところもあります。酷くなければ、そのうち綺麗に瘡蓋になって剥がれてくれます。余談ですが、こんな風雪の山登りでは自分の呼吸でバラクラバが凍りつく→風で凍傷になってしまうので、頬と鼻にテープを貼って肌が濡れるのを防ぐことが一番です。エアウォールと検索してみてくださいね。お大事にしてください。」
と教えてもらい参考になるので記載させて頂きました。

また暴風防寒の中で、自分の事が精一杯だけど、バディーのこともチェックしてあげましょうね。
寒爆風で顔を守るものがずれている可能性もあります。今回もリーダーの偉大さに大きく感謝した山行になりました。
そしてまた一つ冬山の美しさと厳しいさの経験を重ねることができありがとうございました。

(記: 雨宮)

冬山足慣らし槍ヶ岳

2本目の記録です。

1本目の記録はこちら↓

https://housyoalpineclub.net/%e9%9b%aa%e5%b1%b1%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%83%b3%e5%88%9d%e3%82%81/

2021年11月20日(土)-21日(日)
山域:北アルプス槍ヶ岳
参加者:(中崎尾根)国府谷・松林・雨宮・加藤・射場)
(大喰岳西尾根)林・坂田・江戸

冬山初めに槍ヶ岳でもということで、大所帯の山行でした。
初日は槍平までだが結構長くて疲れる。
幕場は10cmくらいの積雪で水場もまだ水が流れているので助かる。

翌日は暗いうちに中崎尾根へ出発。所々吹き溜まりがあるが、ワカンは不要なくらいの積雪。
千丈乗越まで行くがいきなりの強風の為、飛騨沢から下降した。
翌日は雨予報なので予定を切り上げてそのまま撤収して下山しました。
帰りに良いラーメン屋さんを見つけました。新穂高からの帰りはこれがルーチンになるかもしれない。

おわり

(記: 国府谷)

二年ぶりザイル祭

2021年11月27日(土) – 28日(日)
山域: 小川山 湯川
参加者: 国府谷班(国府谷・雨宮・大江・射場)

結構な寒波が来ているとのことで不安な立ち上がり。
とりあえず小川山へ行ってみるが雪がチラチラ降っている。
マルチでも、ということでガマルートに大江・射場Pが取り付こうとするが、スラブにはみるみるうちに雪が積もり始めて断念。おとなしく引き返すことにした。
お陰でゆっくりナナファテを見ることが出来て2名がお買い上げしていました。

ザイル祭の儀式もすんなり終えて早めに就寝しました。
2食付きのお宿は幸せでした。

翌日は坂田さんを加えて湯川へ行きました。
この日も天気は良かったのですが、気温は氷点下だったかもしれない。5.9のルートをみんなで登りました。

終わり

(記: 国府谷)

城ヶ崎シーサイドの記録

日程: 2021年12月11日(土) – 12日(日)
エリア: シーサイドロック(城ヶ崎海岸)
参加者:
第1日目: 国府谷・坂田・林・江戸
第2日目: 斎木・五十島・江戸

6時頃に新宿を出たが、渋滞にハマったこともあり岩場着は11時頃。気温は15℃程度だったが、日が照りつけるお陰でTシャツ1枚で過ごせる暖かさ。
城ヶ崎は初めてで、独特な岩質には慣れるまでは苦労すると聞き及んでおりやや緊張。

11日(土)

・海賊フック 5.10c
TPで挑戦。
序盤は城ヶ崎特有らしきお皿ホールドが連続する。中盤のスラブを抜けた後は優しめのフェイス。
序盤でホールドの保持加減が分からず、必要以上に力んでしまい消耗した。中盤のスラブもキツかったが、何とか突破。
回収時にリードで再度トライ、無事RP

・ピーターパン 5.10b
リードで挑戦。
序盤はクラック沿いに登っていき、テラスに出た後に左上しハングを2つ超える長めの課題。最後はフェイス。
中盤で2つ目のハングを超えていく際、ガバに気付けず右往左往。また、その直後のクリップの際に手繰り落ちすると岩棚まで落ちる危険がありやや緊張。

・タイトボーイ 5.10d
TPにて挑戦。
序盤はピーターパンと共通で、テラスに出た後は直上してカンテ沿いにハングを越えていく。
ハング部分は見た目ほど良くなく、何度か落とされた。

自分には初の城ヶ崎だったが、ここの岩は序盤が微妙に悪い傾向があり、1ピン目の位置もやや高い所にあるため緊張する場面が多々あった。
国府谷さんや坂田さんは↑の課題に加えてNP課題(気分は最高)にも挑戦していた様子。
帰りに3人と別れ、民宿にて一泊。

自分には初の城ヶ崎だったが、ここの岩は序盤が微妙に悪い傾向があり、1ピン目の位置もやや高い所にあるため緊張する場面が多々あった。
国府谷さんや坂田さんは↑の課題に加えてNP課題(気分は最高)にも挑戦していた様子。
帰りに3人と別れ、民宿にて一泊。

12日(日)

朝9時過ぎに駅で斎木さん五十島さんと合流。再びシーサイドへ降り立つ。

・海賊フック
・タイトボーイ RP

リードトライ。ムーブは固まっていたが核心部分は緊張した。

・風に吹かれて 5.11a
若干寝た壁をクラック沿いに3-4m程登ってから右にトラバースしていき、ハングを超えていく課題。
ハングに差し掛かる2-3ピン間のラインは男or女登りの2通りあり、自分は右トラバースから入る後者でトライ。ここはトラバースとハング登りが複合するためか恐怖感が強く、余計な力みと躊躇から核心の2手前でテンションを掛けてしまった。反省…
日が傾いた頃、リードで再トライして無事RP。風に吹かれる中核心をクリアした時は気分がよかった。南無三。

シーサイドロックは全体的にグレードが辛く感じたが、全く歯が立たないことも無さそうで一安心。
五十島さんや斎木さんがやっていたホワイトシャークは出だしから怖く、核心も悪そうだった。次回は自分でも触ってみようかな。

(記: 江戸)

2021年度冬富士耐寒トレ

日程: 2021年12月4日(土) – 5日(日)
エリア:富士山(吉田口側)
参加者:林・射場・江戸
行程:
第1日目: 錦糸町IC(6:00) – 河口湖IC(8:30) – (ガストでモーニング) – 馬返し(9:30) – 馬返し(10:00) – 五合目佐藤小屋(12:00) – 標高3000m付近(15:00) – 設営終わり(17:00) – トレーニング始まり(21:00) – トレーニング終わり(翌6:00)
第2日目: 標高3000m付近(8:00) – 馬返し(11:30)

日本一の贅沢な場所で寒い思いをしてきました

馬返し出発直後から霜柱が目立ち、4合目くらいから雪・氷が出てきてアイゼンを装着。ペースは悪くなく、5合目の佐藤小屋には2時間ほどで到着した。その後は何度か小休憩を挟み、15時頃に標高3000m付近の山小屋まで到着。近辺で適地を探しツェルトの設営に入る。


今回は、会の3人用のツェルトと林さんの1人用ツェルトで2張り設営した。ただ、会のツェルトを設営中、ペグで固定したツェルト端部が裂けてしまったため、ツェルトが飛ばされないよう射場さんに固定してもらいつつ作業する羽目に。場所を一度変更したこともあり、結果的に設営に2時間近く使ってしまった。
ロープを張って立たせたツェルトは炊事に支障のない程度の空間を確保できていたものの、端をザックで抑えているため全体の形が歪み、また強風ではためいたツェルトがガスコンロを倒しそうになるためどうも落ち着かない。
夕飯はアルファ米にレトルトカレー&ミートボール。うまい。

夕食後、林&射場と江戸でツェルトを別け、命のお湯と行動食を片手にビバークの体勢に入る。外では断続して強風が吹き、ツェルトが大きくはためいていた。
私は上半身に5枚、下半身に3枚着込み、膝を抱えるような体勢を取って寒さを凌いでいたが、1時間も経たない内に足先が痛みだしてしまった。必死になって足先を閉じ開きしたり丹田に力を入れたり、お湯を飲むなどして末端に熱を巡らせようとするが、その場凌ぎにしかならずとても辛い。カイロを靴の中に突っ込んでも、酸素が足りないのか全く発熱してくれず…。日を跨ぐくらいまでその状態で耐えた後、堪らずガスコンロを取り出して暖を取った。数分で身体が温まって足先の痛みも引いたため、火を消して少しでも仮眠を取ろうとする。が、20分もぼんやりしていると足先の痛みに叩き起こされてしまう。結局、この晩は足先の冷えへの対処に追われて殆ど眠ることができなかった。
5時半頃になって、隣の林さん射場さんと声を掛け合う。2人のツェルトに逃げ込み濃い目のココアを啜り、ようやく一息付くことができた。

テントの外は快晴。出発の時点で数パーティが頂上目指して通り過ぎて行ったが、我々は下界へ。馬返しまでの道中はあっという間だったが、とにかく眠くてしようがなかった。
帰りの温泉で30分程仮眠を取り、東京へ。今回はとにかく疲れた。

※今回思ったところ
・今回のトレーニングは、可能な限り実際のビバーク時に持ち得る物のみを使って行うつもりだったため、シュラフやマットの類は封印。何故かシュラフカバーも封印。そんなつもり微塵もなかったのに…
・カイロを使う際、足先ではなく首や腋、股下や太腿などを温めた方が良かったのかも?→カイロがしっかり発熱するし、血管の多く集まる部位を温めれば末端の血流も回復する?
・今回のような条件だとコンロが無い場合に足が無事では済まない気がする。さてどうしよう。

(記∶ 江戸)

クラックに挑戦

日程: 2021年11月28日(日)
山域: 湯川
参加者: 国府谷・坂田・雨宮・大江・射場

前日は小川山にてガマスラブ挑戦のはずが突然の大雪に見舞われ、一歩が踏み出せずに敗退、、、

クラックで有名な湯川に初めて行くことに。

最近はコロナも少しずつ収束し会食もできるようになってしまい、、
せっかくの有笠山で鍛えられた体がちょっとずつ崩れ、、る中でのクラック挑戦。果たしてどうなるのか??

全てトップロープを張っていただきました。
早く自分でカムセットなど出来るようにならないと、、

・8×4に挑戦

最初から指の細かさに苦戦し、テンションを何度もかけながら完登。
レイバックやフィンガージャム、もっともっと上手くなりたい。

・ラプター

これはノーテンでトップアウト。クラックが太いとからよかったのかと。
カムセットの練習をしながら2回目を登り、こちらも順調な登りでした。

・コークスクリュー

ビレーヤーに何度も勇気付けながらテンション2度でなんとか完登。

・サイコキネシス

ちょっとずつ登りましたが、途中で手の握力の反発に合い敗退、、

本数は少なかったですが非常に充実した湯川山行でした。

帰りはいつもの学校で温泉に。
そして須玉インター付近の中華料理屋で唐揚げとラーメンの定食。
このルーティンが今日の練習を、、、

ただこの季節になると星が綺麗でした。

色々と反省しないと。

(記: 大江)

マルチピッチの激しい鼓動

日程: 2021年9月10日(金)
山域: 大面岩左稜線(瑞牆山)
参加者: 国府谷・雨宮・大江

この度、初めてのマルチピッチに参加させて頂きました。
大面岩左稜線、最初の取り付きから大苦戦。
本当に最後までいけるのか…
最初から不安が募り激しい鼓動がこの時から治まらなかったのを鮮明に覚えてます。

1P目、早くも濡れた岩に苦戦…これは無理では無いかと

しかし、2P目が少し安心できる

3P目途中から視界が開けて瑞牆の山々が徐々に顔を出し始め、同時に高度も感じるように。
高鳴っていた鼓動は更にスピードを増したのを覚えております。
挑戦と恐怖は表裏一体と思いつつ、しかしトップに立った時の喜びを考え何が何でも登りきるという気持ちで行きます。

4P目、高度感のあるトラバースということでしたが、ここはそんなには苦戦しなかったのを覚えてます。

5P目、右がかなり切れ落ちていて高度感がかなりありました。カンテをつかみながら必死で登攀。

そして核心と言われる6P目。
スラブのようなフェースのような壁を右側のカンテにしがみつきながらかなりの時間をかけて登った。すごい怖かったのを覚えております。
リードはこれ、とんでもないなと思いました。 しかし、瑞牆マルチのロケーションは素晴らしかった。異世界に足を踏み入れた気分です。

7P目ここが私にとってとんでもないところでした、、
最初少し下ってそこから登り、、なんですが何をしようとも全然登れない!A0の概念も無かったのでとうしていいかわからない。
10回くらいチャレンジし、もうダメだと何度も諦めかけました。これで最後と身体中の気を手に全集中しなんとかよじ登れました。
本当にこういう時どうするのかと後で反省しながら、フォローの人の登り方を研究しました。

8P目は歩き。

9P目は苦戦すると言われているオフィズス。今までのこともあり、正直意気消沈していたのを覚えてます。
しかし、私の体が太いこともあってか岩に身体をズリズリ擦って登ると意外とすんなり登れてしまった。

10P目はほぼ歩きで終了点に。

最後は50M近い懸垂下降で登山道に。

正直、マルチは怖すぎると思いましたが、なんとかもっと登れるようになっていつかはリードで行きたいと思いました。
いつ出来るようになるのやら、、そんなに残された時間はない。

(記: 大江)