コース 上高地~西穂高岳~奥穂高岳~南岳~槍ヶ岳~上高地
期 間 2004年8月7日(土)~2004年8月11日(水)
メンバ- 清水(L)・飯田・安達・塩足・坂田
8月6日(金)
ムーンライト信州81号集合
8月7日(土)晴れ(午後に夕立)
7:30 上高地発
11:00 焼岳・西穂高岳分岐着(20分休憩) 11:45 西穂山荘着
8月8日(日) 晴れ時々曇り
2:00 起床 4:20 出発 4:40 丸山着 5:45 独標着 7:40 西穂高岳 10:40 天狗岳着 11:25 天狗のコル 15:15 奥穂高岳着 16:00 奥穂山荘着
8月9日(月) 曇り時々晴れ(午後に夕立)
2:00 起床 4:35 出発 5:00 涸沢岳着 6:50 最低コル 8;25 北穂高岳 10:40 A沢のコル 14:00 南岳着
8月10日(火) 晴れ時々曇り
2:00 起床 4:45 出発(清水・飯田は新穂高方面へ下山) 5:57 南岳着 8:10 槍ヶ岳山荘着 8:30 槍ヶ岳山荘発 8:53 槍ヶ岳着 9:20 槍ヶ岳山荘着 10:50 坊主岩下 12:25 曲沢 水沢で休憩 15:45 横尾着
8月11日(水) 快晴
5:00 起床 7:45 出発 徳沢で休憩 明神池で休憩 11:00 上高地アルペンホテル着 21:28 新宿着
(坂田感想)
初めての北アルプス縦走は想像以上に楽しかった。連日の猛暑続き(もちろん下界の話)の割には天気が不安定で、大抵夕立に会ったが、長時間に渡った10日に夕立がなかったのはラッキー。それにしても最終日に限って快晴なのが恨めしい。下山日には靴擦れに悩まされ、日程が一日短縮されてしまったことが悔いに残るが、安達さんと塩足さんがそんなに怒ってなかったのが救いである(すみませんでした)。今回のハイライトである西穂~奥穂が一番印象的であった。北穂~は落石の多いガレガレなルートで苦手だった。稜線から見る北尾根がカッコ良かったです。北鎌尾根・横尾尾根にも登ってみたいし北アルプス北部にも行きたくなりました。最後に、皆様大変お世話になりありがとうございました。
感想文提出者 塩足京子
憧れのジャンダルム!
“ジャンジャンジャーン、ジャンダルム!”長い間、私の心の中にあったフレーズである。
山を始めて間もなくのことであったが、前穂高奥又白で夏の集中登山が行われた。満員の夜行電車でよく眠れなかった身は重く、未だこの辺りの地形を良く分かっていない私は、兎に角その日、ベースの奥又白池まで辿り付いた時には、もう死にそうな状態であったことを思い出す。この山行が私の穂高の岩場デビューとなったわけであるが、先輩に引っ張り上げられたルートは四峰を何本かと記憶している。この集中登山で、別のルートから来た隊があった。概念が分かっていないその時の私には、先輩たちの『ジャンダルムがどうだらこうだら』しきりに出る初めて聞くこの言葉に、カッコ良い山ヤを感じた。いつか私もそのジャンダルムに行きたい!そう思ったものだ。
その時から優に20年は経ってしまった。いつかこのルートを行きたいとずっと思っていたが、当初、山小屋山行など考えもしなかった頃、まだまだ辿らねばならない縦走路は多く、又“夏は沢!”にハマッてしまって、いつしかこのジャンダルム越えは遠のいていた。
今日、やっと夢がかなった。それもテント山行で!それも西穂から槍までとは!!計画では槍からまだまだ先に、東か西にルートを延ばすことになっていたが、私にしたら上出来だ。後半残った私を含めて3人が3人、揃いも揃って脚を痛めてしまっていた。私たちは迷うことなく槍沢を下っていた。槍の肩から横尾まで通常4時間のこのルートに、何と6時間も掛けてのんびりと下って行った。下りながら3日前のジャンダルム越えを思い出していた。何だか、ずっと昔のことのような気がしてならなかった。長い間、宿題となっていたこのルートを成し遂げることが出来た安堵感につつまれ、このときの私は幸せであった。そして思った。又いつかこのルートを辿ることができるのだろうかと。この度、飯田さんと同行して強くそう感じるものがあった。飯田さんの、大きなザックを背負っているにもかかわらず力強い歩きは、すれ違う人々を驚かせるには十分なものがあった。私の場合その時は、山小屋使用で精一杯、となってしまっているだろうが、いつまでも現役の山ヤでありたい、そう思った。この度のこの山行のリーダ及び同行者にすべからく感謝するものであるが、再びこの山行が行われることがあれば、又皆さんよろしくお願い致します。その時、牧田さん、ご一緒しません?