那須苦土川井戸沢山行記録

日程: 2014年6月14日(土)前夜発
山域: 苦土川井戸沢(那須)
参加者:中村(L)・土井・五十島
行程:
22時東京駅集合、中村車で那須深山ダムへ、ダム駐車場で泊
林道のゲート手前20分で駐車し歩行開始(7:30) –  9:00 三斗温泉小屋跡経由井戸沢入渓(9:00) – 流石山(13:40) – 駐車場(17:00)

林道のゲートまで車で行けると聞いていたが、その手前の林道入口で6-7台の車が止まっており、ゲートまでいけないか駐車できないかと思い、念のためそこから歩く。

結果的にはゲートまで車で行けたし、駐車スペースは十分だった(1台しか止まっていなかった)。さらに三斗温泉小屋跡には7-8台の車が止まっていた。後から考えると、林道入口に駐車していた車は釣り師、三斗温泉小屋跡に駐車していたのは三斗温泉に泊まる客であろうと。

三斗温泉小屋跡から本流に降りてすぐ(100m)で井戸沢出会いだが、本流の水量が恐ろしく多く、中ノ沢を下降する計画であったが、これを下ってくるのはむつかしそうだと思った。(この10日間の大雨で大増水した)。

井戸沢は水量が多くところどころシャワーを浴びながらの遡行となったが、また水温も低かったが、楽しい遡行となった。入渓してすぐの15m滝が核心だが、右側のリッジを登り残置シュリンゲで強引に上がったところで、念のためザイルを出して投げおろした。

その後は、雨が降ったり太陽が出たりの繰り返しで天候は安定しなかったが、快適なナメ滝をいくつも超え、楽しい遡行が続いた。特に沢登りが初めての五十島君には良い初体験だったと思う。

上流部のところどころに雪渓が残っており、特に最後の詰めで100mほどの雪渓をさけるため高巻いて、本来の流れより一本右側の支沢を詰め、ほとんど藪こぎなしで草原状態の中を登山道にでた。今日出発してきた深山ダムから遡行してきた谷を振り返り、また那須連山全体を見渡せる気持ちの良いところだった。

下りは、地図にないがよく踏まれた道が峠沢すぎたあたりから派生していたので、三斗温泉経由の長い下りを省略できた。この踏み跡は峠沢左岸沿いに下っており、中ノ沢を渡渉して流れに沿ってさらに左岸のそばを下っていくが、最後の辺で踏み跡がなくなったため、本流に入りそのまま下って三斗温泉小屋跡にでた(本流の水量が多すぎて、渡渉するのも危険だったので、とにかく左岸沿の水線づたいに行くしかなかった)。

なお、大峠越えの登山道は昔会津にでる会津中街道だったそうで、三斗小屋跡のあたりには集落があり、幕末戊辰戦争で山岳戦の舞台となりその時の戦死者の墓があったのは意外だった。(中村記)

(記: 中村)

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