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2018キリマンジャロ レモショルート

2018824日〜29

参加者:林

 

行程

8/24(1日目) REMOSHO GATE(2100m) – Big Tree CAMP(2780m)

8/25(2日目) Big Tree CAMP(2780m) – SHIRA2 CAMP(3900m)

8/26(3日目) SHIRA2 CAMP(3900m) – LAVA Tower(4640m) – BARRANCO CAMP(3960m)

8/27(4日目) BARRANCO CAMP(3960m) – BARAFU CAMP(4640m)

8/28(5日目) BARAFU CAMP(4640m) – STELLA Point(5730m) – UHURU Peak(5895m)

BARAFU CAMP(4640m) – MWEKA CAMP(3080m)

8/29(6日目) MWEKA CAMP(3080m) – MWEKA GATE

 

 

 

 

2018年夏、アフリカに行ったのでせっかくだからアフリカ大陸最高峰キリマンジャロに登って来ました。

 

 

8/23(0日目)

 登山開始前日にタンザニアに入り、キリマンジャロ登山の起点となるモシという町に向かう。モシの町で登山に必要な手続きを諸々済ませる。日本から現地ガイドには連絡をしてあったので問題なく手続きは進んだのだが、ある程度の金額をキャッシュで払わなければならなかった。USドルで払うつもりだったのだが、タンザニアに来る前に手持ちのUSドルをほとんど使ってしまっており現地のATMで現地通貨を引き出すことに。その時のレートが1USドル=約2300タンザニアシリング。500ドルほどキャッシュで払う必要があったので約120万タンザニアシリングが必要になる。1万シリング札で120枚。物価の違いからなかなか手にする機会がないであろう量の札束をATMから引き出しリッチになった気分に。

 

 

8/24(1日目)

 9時出発って聞いてたのに8時過ぎにはガイドさんがご丁寧にホテルの部屋まで迎えに来てくれる。ここでは約束の時間は当てにしてはいけない。急いで朝食をとり準備。

キリマンジャロは現在ガイドを付けないと登ることが出来ない。それに加えポーターやコックもパーティーに加わる。私のパーティーはガイド1名、コック1名、ポーター4人に私を加えて計7人。たかだか1人登るのになかなかの大所帯だ。

 

 

 モシの街から登山口までは車で向かう。キリマンジャロには登山ルートが何本かあるが今回私が選んだのはレモショルート。距離は長いが比較的入山者が少な(いっぱいいた。。)、キリマンジャロを西からぐるっと回り込んでいくため景観が良いとのこと。そして場所によってはシマウマやバッファローが出てくることもあるらしいのだ(これが決め手。出なかったけど)

 

 

 道中、入山の手続きやポーターの荷物チェックが入る。ポーターの荷物は1人あたり上限が20kgとのこと。過酷な仕事ゆえ荷物が重すぎると体を壊してしまうのだろう。ただ上限の20kgに加え自分用の荷物も多少あるので結局30kgくらいになっているように見える。

 

 

 なんだかんだしているうちに時間も経ち歩き出したのは13時頃。最初は熱帯雨林の中を歩いていく。ガイドのバルタザァリはとてもゆっくりゆっくり歩くので息も上がらずのんびりと。2時間半ほどで初日のキャンプサイトに着いてしまった。先に登っていたポーターさん達がすでにテントを立ててくれている。しかも中に入ってびっくり仰天。テーブルにお茶セットとポップコーンが用意されていた。至れり尽くせりである。夕食に魚のフライと山盛りのポテトが出てくる。揚げ物をするために油も担ぎ上げて来ていたようだ。おかげさまでボリーム満点で大変美味しゅうございました。

 

 

8/25(2日目)

昨夜の夕食に続き山盛りの朝食をいただく。見せてもらった食材のかごにはアボガドだのパパイヤだの生卵だのetc…まだまだ多くの食材が今か今かと出番を待っている。どうやら太ってキリマンジャロから帰ることになりそうだ。

 

 

この日はシラ2キャンプまで15kmほどの行程。昨日よりバルタザァリの歩くペースが早くなっている。ちょっとは歩ける奴って認めてもらえたのだろうか。ポーター達とも抜きつ抜かれつ。標高3600m程までくるとただっ広いサバンナが広がっていた。富士山頂に近い標高にこれだけの平原が広がっていることにアフリカのスケールの大きさを感じさせられる。

 

 

ここから先は傾斜の緩い道を登っていく。バルタザァリはしきりにポレポレ(スワヒリ語でゆっくりの意味)行こうと言ってくる。ポレポレ歩く。

 

 

キャンプサイトに着くとまたお茶を飲み山盛りのご飯だ。ここまで来ればキリマンジャロが目の前に見えるはずなのだが曇っており見えない。タンザニアに入ってから山には雲がかかっておりまだ1度もキリマンジャロを見れていなかった。

 

 

周りを見ると自分たち専用の持ち運べるトイレを持って来ているパーティーがちらほらといる。キャンプサイトには共用のトイレもあるのだがそれを使いたくないらしい。そんなに汚いわけでもないのに。トイレを持ってくるにはそれを担ぎ上げるポーターが必要になる。それによってポーター1人分の仕事が出来る。もちろん共用のトイレも誰かが掃除して管理してくれているから使うことが出来ているのだけれども。理屈はそうなのだけれども、私はどうも自分の使うトイレを人に担がせるという行為には抵抗を感じてしまう。何かそれは違うような気がする。

 

 

夜、目が覚めてテントから顔を出すと雲が切れており、目の前には月明かりに照らされたキリマンジャロが広大な裾野を広げていた。

 

 

8/26(3日目)

今日は高所順応のため一度標高4640mのLAVAタワーまで標高を上げた後、3900mのバランコキャンプに向かう。今まで登った最高点が富士山頂の自分にとってはここからは初めての標高になる。キャンプを出てからゆっくり歩いて3~4時間でLAVAタワーに着く。高山病の兆候もなく体調も問題ないようでホッとした。

 

 

ここまで問題なく歩けているのはほぼ空身でいる影響が大きいと思う。荷物は全てポーターが持ってくれるので自分で持つのはカメラと雨具と水と行動食くらいだ。片やポーター達は大きな荷物をズタ袋に入れて頭の上に乗っけたりオンボロのザックに入れて運んでいる。中にはジーンズ姿であったりボロボロのスニーカーを履いている人もいる。海パンの人もいたような。。我々の考える登山の装備やウェアなんて彼らには御構い無しだ。もっとも貧しい人が多くそんな装備を買う余裕なんてあるはずもない。生活のためにここで仕事をしているのだ。日本から来て言ってしまえば遊びのために山に登っている自分に比べて、生きるためにあり合わせの装備とも言えない格好で山に登る彼らはとても強い存在だと感じさせられた。

 

 

そして3日目になって確信したことがある。どうもこのパーティーの皆さんはトイレの近くにテントを張る傾向があるようだ。便利なようにと気を使ってくれているのかもしれないけれど、ぼっとん便所の風下ともなるとさすがにちょっと。。。

 

 

/27(4日目)

 本日は最終キャンプであるバラフキャンプに向かう。朝からガスがかかっており出発してすこしするとあられが降りだした。結構な降り方でしばらくするとあたり一面うっすらとあられが積もってしまった。

 

 

 途中にあったキャンプサイトで昼食をとる。昼食をとるためにテントを立てて、調理した暖かい昼食を用意してくれた。これ食べている間に最終キャンプまで行っちゃってそこでしっかり休んだ方が良いんでないかい、とか思ったり思わなかったり。しっかりお昼を食べて最終キャンプに向かう。

 

 

 最終キャンプの標高は4600m。ここにきて多少の頭痛を感じるようになった。急激に動くと息切れもする。空気が薄いことを実感させられてしまう。さて、明日はいよいよ頂上アタック。夜の1時に出発するとのこと。順調にいけば明るくなる頃にはピークに着くだろう。食事をとりさっさと寝て体を休めることにする。18時ごろには就寝。

 

 

8/28(5日目)

 予定通り深夜1時にバラフキャンプを出発。睡眠をとったことで出発時には頭痛は収まっていたものの歩きだしてしばらくするとやはり軽い頭痛がする。何度もキリマンジャロに登っているバルタザァリでも頭痛がすることはあるとのこと。しかし5000mを過ぎたあたりから呼吸が苦しくなってくる。呼吸を意識して深く息を吸う。急激に動かないようにする。それなのにバルタザァリは前の人を抜きたがる。頂上に向けて人が多く行列になっている箇所もあるから気持ちもわからないではないのだけれど。「よしっ行くぞ」って行列の脇を小走りに抜いていく。やめてくれっていうのも悔しいからわたしもそれについていく。苦しいんだよ。

 

 

 この日は満月。月明かりでヘッドライトなしでも歩ける。時折冷たい風が吹き上げる。

何だかとても気持ちが良い。

 出発から4~5時間でステラポイントと呼ばれる場所に着く。キリマンジャロの最高点はウフルピークという場所なのだが、ステラポイントまででも一応登頂として認められるらしい。富士山でいうとステラポイントが頂上浅間大社でウフルピークが剣ヶ峰といったイメージだろうか。

 

 

 この辺りから、どうも意識がふわふわした感じになってきた。これは結局テントに戻るまで治らなかった。後から気がついたが高度からくる眠気だったように思う。本当に眠かった。

 

 

 ここからウフルピークまでさらに1時間ほど。氷河が現れて場所によっては氷の上を歩いていく。ウフルピークに着くタイミングでちょうど雲が切れて眺めが良くなった。いいタイミングだ。ピークは写真をとる登頂者でごった返しており当然私もその中の一人に加わる。バルタザァリと一緒にピークの看板前で写真をとり登頂を喜び合う。やっぱり頂上は嬉しいものだ。

 

 

 あとは下るだけ。眠気と格闘しつつ今来た道を下りキャンプへ。待っていたポーターさん達に登頂成功したことを伝えると、彼らも喜んでくれた。ありがとう。キャンプでしばらく休憩したあとは、さらに標高を下げたところにあるムウェカキャンプまで一気に下り、頂上アタック日の行程を終える。

 

 

8/29(6日目)

 キリマンジャロ登山も今日が最終日。最終日と言っても昨日登頂しているので今日は下山するのみ。出発の準備も終わりいざ出発というところでパーティーのみんなが歌を歌ってくれた。キリマンジャロの歌。彼らにしたら仕事の一部かもしれないのだけれども、私のために歌ってくれるその行為は、少し気恥ずかしくもあったがとても嬉しかった。

 

 

 最後にみんなに感謝を込めてチップを渡す。仲介しているオフィスからもらう給与は十分とは言えない金額らしく、このチップが貴重な収入になるとのこと。そういうことならケチらずに払おう。良い仕事に対してはそれなりの対価を支払うべきだ。良いチームだった。おかげさまで無事キリマンジャロに登ることが出来ました。みんなありがとうございます

 

 

 車の入れるムウェカゲートまであっという間に下りキリマンジャロ登山はこれにて終了。モシの町のホテルに戻り数日ぶりのシャワーとタンザニア産の「キリマンジャロビール」というイカしたビールを味わいつつ、この日の夜はしみじみとキリマンジャロ登山の幸せな余韻を味わった。

 

 

 個人的にはもう少しシンプルに登ってみたかった気もするが、現状を考えるとこのような形の登山になるのだろう。

 キリマンジャロはどこか富士山に似ているなと思う。

富士山を2回りくらい大きくしたイメージ。確かに大きく1回りではなく2回り分くらい大きい。

 

 

特にクライミング要素はなく歩けば登れるところ。ルートが何本かあり好きなところから登れるところ。ステラポイントとウフルピークという2つの頂上ポイントがあるところ。人の多さ。山頂前の渋滞。やはり富士山に似ていると思う。

 

 

 ただアフリカの広大なスケールの中を歩くことはとても気持ちが良かった。そして山で働き生きるガイドやポーターの人々はとても強くカッコよかった。

(記:林)

 

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