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雲竜渓谷雲竜瀑アイス

日程: 2022年02月23日(水)
エリア: 雲竜渓谷 雲竜瀑
参加者: 江戸(L)・大江

19日にパートナーと日光の月山雌滝に行った流れで、今回は同じく日光の雲竜瀑を狙うことにした。冬型が数日続いており氷のコンディションは悪くない筈で、日光でのアイス自体が恐らく今季最後のチャンスかと思われた。アイスクライミングのトポを参照するとPグレードはV-で、自分にはちょうどいい難度かと考えていたのだが…

錦糸町で朝5時にパートナーと合流後、東北道日光道を経て2時間半ほどで稲荷川沿いの林道へ。ゲート手前は凍結がキツかったので、500mほど手前の駐車スペースに車を止め、行動開始。

林道を歩いてゲートを通過した後は稲荷川の左岸へ渡り、しばらくして巨大な堰堤の上に出てからは河原を歩いて右岸へと戻る。再び林道に入り、30分くらい歩くと雲竜渓谷の入口に着いた。

渓谷ではゴルジュの至る所から氷柱が掛かり中々に神秘的で、その奥に聳える雲竜瀑の威容も素晴らしく、これを見るために人が大勢訪れる理由が理解できた。

雲竜瀑を正面から見て、左寄りのラインは途中でほぼ垂直になりながらも凹角や足の置き場が比較的多かったが、ちょうど先行パーティーが取り付くタイミングだった。正面右寄りのラインを見ると、基部から15m程上がった辺りからは完全にバーティカルで、弱点が少なく難儀なルートに思えた。垂直部を10m程登ると若干角度が緩むがそれでもV-はあろうという傾斜が更に5m続いていた。その後は60-70度程の部分を進んでピッチを切り、2ピッチ目の滝に繋ぐものと思われた。

10時前に登攀の準備が完了したが、ここで氷瀑の右側のラインを行くか、先行パーティーの通過を待って左側を行くかで一瞬思案する。結局、左側が空くのを待っていると日当たりの問題も出てくるので、右側のラインに挑戦してみることに。
登り始めは特に問題なく、スクリュー2本程度で垂直部の直下まで到着した。しかし、そこから見上げた氷壁は今にも覆い被さってくるかのような威容で、一瞬私は気圧されてしまった。

これまでの経験で、氷が均質で締まっている限り、打ち込んだピックやアイゼンの角度を変化させなければそうそう外れたりはしないと分かっていたし、実際に垂直部に突入しても安定して登っていくことができた。しかし、この安定を保つためにかなり体力を使った。5mも登ると手足のレストを交互に繰り返す状態でペースが落ち、苦しい登攀が続いた。撤退の考えも浮かんだが、こまめにレストする限りは回復が追い付いていたので問題なかろうと登攀を継続した。

いつしか慰め程度に傾斜が緩むが、疲労感から厳しさは依然として変わらなかった。更に5mほど直上し、右脇に見てきた氷柱の上に出てしまえば核心部は終了…というところで、微妙に足の力が緩み両足が外れてしまう。この時は、アックスを離さなかったので事なきを得た。

核心を超え、後は傾斜が落ち着いた所をひたすら登るのみと思っていたが、上部は気泡だらけの氷とそれを覆い隠すように新雪が積もった斜面であまり気持ち良くない。何よりも、確保に使えそうな氷が全く見つけられず、右往左往する羽目になり焦りが募った。最終的に雪を払った下の氷にV字スレッドの支点を2つ作り、ピッチを切る。滝を登り始めてから一時間以上は経ってしまっていた。

セカンドも垂直部でかなり苦戦しているようで何度かテンションが掛かったが、V字スレッドの支点はビクともせず頼もしかった。30分程でパートナーが滝の上に姿を見せ、互いに喜びを分かちあった。既に正午を回り、日当たりが良くなり氷雪が緩んで行く中2ピッチ目をやる気にはならず、今回はここで登攀を終了した。

山行の反省
・今回の登攀は、今の自分の登攀力と道具の熟練度で登れる上限ギリギリになってしまったと思う。いずれかを向上させないと先がなさそう
・ピックやアイゼンの打ち直しが多い
・ピックを深く入れ過ぎて抜くまでに余計な体力を使った
・無駄な力を使い過ぎて結果的に両手足のレストに随分時間を使った。登攀が遅い
・満足に支点探しが出来ていない中安易にロープを伸ばした結果、最後に短い距離クライムダウンする羽目になってしまったので要反省。そもそも支点が取れるか疑わしい時はハーケンも持って登るべきだった

(記: 江戸)

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