三つ峠クライミング山行

2005年4月17日

場所:三つ峠山、毛無岩、屏風岩

山行:轟、平井、掛川(L)、久世、牧田、坂田、和内、後藤(記)

前夜東京発、裏三つ峠口に午前1:00頃入る。林道際で車中泊の車両多数。林道沿いにて幕営。牧田・掛川は現地で合流。轟さんのシュラフが年季が入っている。僕の持っている親父のお古とほとんど同じ。

翌朝6:00起床。この季節でも山の夜はかなり冷えた。横で坂田さんが寒くてあまり眠れなかったとつぶやいていたが、きっとシュラフが薄すぎたのだろう。僕のシュラフはあったかくてよく眠れた。

朝食後7:00発、久世・坂田・後藤で先行する。坂田さんと競争。三つ峠山毛無岩8:00着。

かなりハイペースだったが、久世さんはまったくペースが落ちない。1.5Hの行程を1Hで上ってしまった。

毛無岩にて昼前まで訓練。トップロープ、リードの他にあぶみも使用。登山靴でのクライミングはかえって慣れていないので大変だったが、山行で登攀技術が必要な状況では多分登山靴を履いているだろう。慣れておいたほうが良い。天気が良すぎてビレイしていると寝てしまいそうだ。久世さんのバンダナがかっこいい。

平井さん親子が来る。息子さんは犬みたいにザイルにつながれていたが、岩場なので仕方ないか。元気すぎて目を離すと本当に何処か行ってしまいそうである。

突然走り出したり、大声を出したり、見ていて飽きない。昼前になると中高年のハイカーで山頂は街中の雑踏のようになっている。毛無岩から眺めると、屏風岩にもクライマーが取り付いている。

屏風岩に移動。三つ峠山は山道脇の鎖がステンレスだったり、かなりオーバースペック。整備されすぎているのか。まるで檻の中を歩いている感じ。

一般ルート(右側)に取り付く。登攀開始13:00頃。平井さんは1ピッチのみ。轟さんは登らずに山頂へ先行。マルチピッチのルートなのでザックを背負ったり、フリーとかなり勝手が違う。小さめのクライミングシューズが痛い。

第1テラス直後の十字クラック(5級程度?)にて坂田さんと停滞15:00まで。他の人はザックを先に上げて空身で上っていたが、二人はあえてザックを背負ったまま登攀。先行した牧田さんと坂田さんのやり取りが面白いが結構うるさい。僕はずっとビレイしていたのでその間富士山と対峙していた。眺めがすばらしい。坂田さんと僕が核心を突破したところを轟さんのカメラに捕らえられてしまった。僕はちょっとズルしてたんだけど…

十字クラック後はあまり難しくなかったが、高度感がすごい。風が強いのとコミュニケーションの不成立(岩のため声が届かない)でかなり憔悴する。十八番クラックから十九番クラック→登攀完了16:00。岩稜の肩では他のメンバーが待ちくたびれていた。ここも絶景。

計画では2~3ルート登る予定だったが、今回はこれで時間切れ。日が傾くと気温の低下も早く岩稜は寒かった。僕は足をクライミングシューズから開放させてやれたのが何よりうれしかった。岩場から三つ峠山までのルートにいくつかのレリーフがある。心の中で手を合わせる。頂上直下でカモシカと遭遇。警戒する様子は無し。人の多い山域だからか。

下山後温泉経由、東京着22:00前後。

終日快晴。多くは登れなかったが、充実した山行だった。

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