日時: 2013年3月23日(土) – 24日(日)
山域: 上高地周辺(北アルプス)
参加者: 国府谷(L)・久世・廣岡
上高地のアイスエリアの存在を昨年知り、時期も3月いっぱいまで楽しめるという事と、坂巻温泉に車を駐車出来る事も判り、是非行きたいと思っていた。私自身としては、本当に久しぶりのアイスで、バイルは完全に時代遅れの代物で、ピックは念の為ヤスリで磨いでおいたが、若干不安が残る山行となる。
今回、土曜日は上高地トレッキング(なぜか?)、日曜日にアイスという行程にて中千丈ノ沢に取り付くこととする。金曜日の夜、東京を出発し、沢渡にて幕営。翌土曜日の朝、坂巻温泉に移動し、駐車場代を支払い、いざ上高地へ、釜トン入り口にて計画書を提出し、真っ暗なトンネルを進む。3月末という時期だからか、工事のトラックがトンネルを行き来していて、そのたびに飛行機が来たような爆音が響き、結構緊張する。トンネルを抜けても、道はきれいに除雪してあり、アスファルトの上をしばらく歩く。工事車両が梓川の対岸へ道を離れていくと、雪道となる。しかしすぐに大正池前に出て、眼前に穂高連峰が姿を見せてくれる。この日は大正池・帝国ホテル・河童橋など、狐につままれたように思い切り普通の観光をして終了。私自身も冬の上高地は初めてであったので、それで良とする。
翌日曜日は待望の中千丈ノ沢でアイスとなる。初見ゆえにアプローチが心配であったが、思った以上に近くてビックリ。降雪直後を除けば、ラッセル等もそんなに問題ではないと感じられる。逆にこの土日は天候が良く、気温も高めであったので、結氷状態に不安があったが、「Z」や一角獣、ジョーズなどはしっかりしていた。(ミルキーウエイなどは、部分的に薄く感じた)
我々は一角獣に取りつくこととする。一角獣は2段の滝になっていて、下段はやさしく、上段が垂直に近い傾斜である。下段を久世トップで取り付くが、久しぶりだったせいか(言い訳がましくてすみません)何だかんだ必死で終了点まで辿り着く。上段は国府谷さんにトップを任せて登る。かなり苦闘し登りきり懸垂で下ると、他のパーティが軽々登っているのを見てテンションが下がった事と、他の滝には先行Pが取り付いていた事もあり、一角獣のみで下山となる。
最後に大正池からの雲ひとつ無い穂高連峰を堪能して、坂巻温泉に下りました。この中千丈ノ沢エリアはアプローチも良く、アイスゲレンデとしては易から難まで揃っていると思う。またそれぞれの滝が至近距離にあり、移動も本当に楽で、また来年も行きたいと思います。
(記: 久世)