北アルプス表銀座縦走(前半)

4月29日(金)~5月2日(月)(燕岳~蝶ヶ岳~横尾)

L掛川、安達、坂田(食料、装備)、後藤(新人)

記 安達

29日(金) 前夜新宿発、穂高駅~中房温泉~燕山荘

予約していたタクシーにて、中房温泉に着く、天気は予想に反して悪化の兆しだ。

合戦小屋の登りで両足がつり、荷物を減らしてもらい小屋まで何とか上がりました。

小屋泊りの登山者は、何が何でも小屋まで行かねばならないので、もっと天気が悪くなったら

かなり厳しいものと思われました。

みぞれ強風の燕山荘にたどり着き、強風の中ブロックを積み何とかテントを張りましたが、

一晩中の雨で、すべてが濡れました。

30日(土) 燕岳(往復)~大天井岳

天候が回復、大天井岳まで槍穂高、笠が岳から烏帽子、鹿島槍、針の木などなどを見ながらの稜線歩き。燕岳を往復し、テントを撤収、大天井岳に向かう。昨日とはうって変わって快調に歩く、大天井岳直下、槍ヶ岳への分岐で、掛川達はテント設営の為先に登る。

私はゆっくりと楽しみながら登らせてもらう。頂上に列を成していた登山者は、頂上に私が着いた時は、一人もいなくなっていた。今回の縦走で一番高い頂上は正に360度の絶景、小屋の近くには、テントを張っている皆が見える。

登山者は我々以外誰もいない、小屋が営業していないので、一般登山者がいないのである。

幕営地は土の上にテントを張り、装備の全てを天日干し、思いっきり広げていたら、暫くして2パーテー登山者が来て、避難小屋と、小屋の近くにテントを張っていた。

冬季小屋は、なかなか快適そうである。

すっかり乾いた装備のお陰で快適なテント生活を味わいました。

夜中、夜空は満点の星、足下は穂高の町の明かりが見える。

穂高町に住んでいた、親しい友人が今年の4月に亡くなり、この間訪れたばかりである。

彼のアパートの窓から、大滝山から、蝶、常念、大天井、燕岳が見えるのが、彼の自慢であった。私達も良く眺めたものである。何年も前、鵬翔の合宿で今回と逆コースで中房温泉に下山し、彼に迎えに来てもらい、ぎゅうぎゅう積めで彼の車に乗り、彼の家に行き皆で無事の祝杯を挙げ、平栗さんは、泊まっていったことが、思い出されました。彼の冥福を星に祈りました。

1日(日) 大天井岳~常念岳~蝶槍ヶ岳~蝶ヶ岳の肩~横尾

天候悪化とのにらみ合いでした。常念の小屋まで、コースタイムの半分くらいの速さで歩きましたが常念の登り、蝶ヶ岳の登りと意外と時間がかかり、蝶のコルに着く頃には風が強くなり、雨になりそうなので、蝶での幕営はやめて、一気に横尾までの下山と相成りました。

すでに9時間近くの行動に、足が言うことを聞かず、横尾への急な林の中の雪道を転びながら、すっかり雨になった中、2時間かけて全くいやになった頃横尾に着き、寒い中横尾小屋で生ビールで乾杯、うまかったです。

2日(月)横尾~上高地=新島々=松本=中山

  天候が回復する中、昨日、蝶槍ヶ岳だけで天候悪化のため、蝶が岳に登っていない掛川、坂田、後藤が蝶ヶ岳に再度登りに向かう、彼達は、明日は槍に向かう、好天気を祈り

3人を横尾で見送り、私は予定より1日早いが、上高地に下山する。

 途中、同じく上高地に向かう2人組の若者とあい前後しながら、山の話などしながら下山する。

とても感じの良い若者で、そろそろ山登りの会に入りたいと思っているというので、当会の紹介をしながら、入会をやんわり勧める。丹沢山の小屋で荷揚げのアルバイトをよくして山にいく費用を稼いでいるという。私も昔戸沢の作治小屋から、行者が岳の小屋まで、何回かジュースなどぼっかしたことがあるので、そんな話などする。

彼らは、山岳マラソンなどもやっているようで、また岩登りなどにも興味を持っているので、

体力といい、性格といい、是非当会に入会させたくて、とうとう上高地で、一緒に風呂まで誘い、また話を続けてしまいました。平塚在住との事で、集会場まで遠いので、どうかなと思いますが、

連絡があることを期待して、車で帰る彼らと別れ、松本からスーパーあずさで帰宅しました。

5日からアメリカに行くので、一日早い帰宅は、道具の整理や出発に向けての準備が大変楽で

した。

記 安達

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