国府谷・坂田・ゲスト(鈴木夫妻)
良い天気に恵まれた。小川谷廊下は水量が多いため、暑いほどに楽しくなるので、期待通りであった。個人的にこの沢は2度目で、複数回同じところへ行くのは初めてである。しかも、鵬翔へ入って初めての山行がここであった。
9:00 新松田駅集合
鈴木夫妻に車で迎えに来ていただく
10:15 穴ノ平橋出発
まずは、コガイ平沢の堰堤を3つほど下る。長い梯子を恐々降りる。全体を通して、ここが一番怖かった。
10:47 小川谷出合い
すぐに2mの滝。トップで登ったが、久し振りの感覚で慎重になり、ノロノロ。初めての鈴木(妻)さんは難なくクリア。初っぱなから焦り始める。
すぐの大きなチョックストーンで先行パーティーに出会う。人数も多く、ウエットスーツをまとって本格的。リーダー格の人は慣れた手つきでセッティングをしていた。全身を滝に打ち付けられながら果敢に登っていたが、我々はこぢんまりと、右にある倒木と残置シュリンゲ(アブミ風)を利用。登りきったところで、大岩をややジャンプ気味にまたぐのだが、ここでトラウマのツルツル恐怖症が発症。
ここからのいくつかの滝は楽しかった。ようやく、感覚を取り戻せた感じである。調子に乗って泳ぎまくり、はしなかったが、積極的に水を浴びながら登った。やや寒い。
12:00 ワナバ沢出合い
しばらくすると、いくつかが連続していて迫力のある滝が見えた。ここは(上流を見て)右側を巻くことに。良い巻き道ではなく、特に下りが崩れていて、ロープにテンションを掛けながら下る。ドロドロになった。
でかいカエルを発見。昼寝中なのかつついても反応鈍し。
13:50 ツルツルの大岩
小川谷廊下名物の大岩。左から階段状の段差と残置ロープを利用して登った。
これ以降、いくつかの滝を釜に入りながら登る。ちょっとした小滝も面白い。鈴木(妻)さんが、3度も滝の勢いに押し戻されながらも果敢に挑戦していた。
20m2段は左の岩塔を巻く。やや高さはあったが、ホールドがしっかりしていそうだったのでトップで登った。一度膝をついてしまった。
またいくつかの滝を水浴びしながら越える。どうも、岩と岩をジャンプするのが苦手で、こーやさんのお助け紐に頼ってしまう。
5mトイ状の滝、突っ張って登ろうとしたが、ツルツルのため取り付きで断念。左を巻く。
15:07 遡行完了
16:05 穴ノ平橋到着
下山が短いのも小川谷の魅力だが、道の崩壊が進んでいた。崩壊したところをトラバースするのは好きではない(大抵ロープが整備されていたが)。途中、こーやさんと鈴木(夫)さんの記憶により、左へ折れたが、最初に出会ったパーティーとすれ違い、「なんでだろ~」と考えている内に間違いに気付き、引き返す。大したロスではなくて良かった。ひたすら道なりに行けば良かったらしい。とは言え、左に折れるのは間違いではなく、戻れていたかもしれない。
今回は、クライミングの感覚を取り戻すのに大いに役立ったし、楽しかった。うまい鈴木夫妻に触発されながら積極的に登れたのも良かった。こんなに濡れたのは初めてだったが、暑いときは釜がでかい沢に限るかも?反省は、これくらいの沢、こーやさんに頼らずとも登れるようにならねば、ということ…。