屏風岩・雲稜ルート

日程: 2008年10月12日(日) – 13日(月)
参加者: Y(L)・他1名
行程:
第1日目: 沢渡駐車場(6:45) – 上高地(7:10) – 横尾(9:20) – T4尾根取り付き(10:40/11:00)- T4(12:30/13:00) – 扇岩テラス(15:00)泊
第2日目: 出発(6:45) – 終了(10:20/10:50) – 屏風の頭(12:00) – 上高地(14:50)

10月12日

駐車場はかなりの混雑で、パラパラとしか空きが無い。3連休初日の昨日は、さぞかしごった返していたのだろう。

人を抜き抜き上高地から横尾へ。横尾から10分、河原の土手を超え渡渉し対岸へ渡るのだが、石飛びしていたら、滑ってドボン・・・なんて情けない!

T4尾根の2Pを経てT4に着くと、東稜ルートはテラスごとに人が溜まり、東壁ルンゼも詰まっているのが見える。この時期アルパインルートにこれほどの人がいると思うと、嬉しくなってくる。でもなぜか雲稜にはいないので、自分たちのペースで登れそうで安心した。矛盾しているが、正直な気持ちだから仕方が無い。さて1P目、小ハングの乗越しに手間取り、技術の低下を思い知らされる。人巾ほどの小ピナクルでは、挟まれたまま動けなくなって、笑いながら難儀する。フェースから逆くの字で扇岩テラスへ上がって本日は終了。

ツエルト内を整え温かい紅茶で寛ぎながら、ラジオから流れる渋滞情報に、明日が思いやられる。17時頃まで懸垂の声が響いていた。彼らは登れたのだろうか。

10月13日

さほど寒くなく朝を迎えられた。かなりいい天気なので、緊張もあるが穏やかにスタートする。古くて切れそうな残置シュリンゲにお祈りしながら1Pのアブミを終え、頭を抑えられる右トラバースでパックリ切れているところにかなりビビり、右方向の壁側テラスにて小休止。暑くなってきたので防寒着を脱ぐ。水がおいしい。濡れたフェースを2P(イヤらしかった)、泥のルンゼからボロボロのIII級で終了の大テラス。「お疲れ様」と握手を交わすと、笑みがこぼれる瞬間だ。

屏風の頭から見える涸沢の広がりの中に、紅葉があざやかだ。人がいたのでしばし談笑すると、「昨夜の涸沢はテント500張り」「小屋では1畳に4人だったらしい」話し半分に聞いても・・とにかく凄い人だったのは間違いないようだ。

また人を抜き抜き上高地に着くと、バス待ちの長蛇の列。でも1時間あまりで乗れたのでヨシとするか。汗を流してお腹も満たして、帰路に着く。

(記録: Y)

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