日時: 2008年10月13日(月)
山域: 焼岳(北アルプス)
参加者: 志村
行程: 本文参照
焼岳に初めて行ったのは登山を始めた最初の冬。静岡山岳会の行事にウランさんに誘って頂いて、初めての山スキーで参加させて貰った。焼岳をカッコいい山と強烈に印象を残していた。その時は登頂しなかったので、いつかは。と思っていた。
12日登山予定日。寝坊したのがそもそもの失敗なのだけど、安房峠の狭いカーブに駐車した車に阻まれてトラックが立ち往生している。人力で移動させようとしているが、どうみても無理だろう…。一気にテンションが下がって、登る気持ちが無くなってしまった。引き返して安房トンネルを抜け、反対側から駐車場を目指したら小1時間はかかるだろうとざっと見積もる。寝坊した自分と、曲がりきれないような大型のトラックでこの峠をやってきた運転手と路肩に駐車している登山者に腹を立てつつ、翌日の登頂を誓う。
13日(月) 晴れ
予定通りに起床して6:00スタート。新中の湯ルートを進む。最初は水平に山の中に入っていくのが、いい感じ。さぁ、登山だ!という気持ちにさせてくれる。ひんやりとした朝日の中、すぐに汗ばんでくる。樹林帯を抜けると、最高に気持ち良い。緑のキャンバスに黄色や赤で彩られたような山肌が広がっている。紅葉は最高潮だ。彩りを抜けると、岩山へ。もくもくと煙が出て硫黄の臭いが漂う。短い時間ながらも変化に富んだ山で楽しい。
8:45北峰に登頂。360度の大パノラマ。昨日も来たという山岳ガイドの方曰く、昨日のこの時間は下の方は晴れていたけど、山頂は曇っていて、風もあり寒かったとの事。今日は快晴で澄み渡った青空の下で動くと暑い位だ。やったね!!新穂高ロープウェーや西穂山荘が見える。来年こそはあの稜線を縦走しようと、登りの苦労も白紙に戻して、想いを馳せる。我ながら単純である。
山頂を満喫して9:10下山開始。私が下り始める頃、登りのピークらしく数珠繋ぎで人が登ってくる。山頂は広くないから、ぎっしりになるだろう。やはり山は早い時間に越したことないなと思う。岩稜帯から色とりどりのカーペット地帯を抜け、緑のひんやりした樹林帯から、最後は黄色のトンネルを通過。11:10終了。
やっぱり秋は綺麗だなぁ~。写真でも文章でもあの光景は伝えられない。是非、行ってみて下さい。中の湯(新しくて快適!700円です)で温泉に入り帰京。
最後の渋滞さえなければ完璧なのに…。ま、3連休の最終日。これも想定内なのです。
(記: 志村)