水後山

  • 日時: 2006年1月22日(日)
  • 参加者: 鵬翔山岳会: 坂田・静岡山岳会: 小田(L)・桑原・鍋島・掛川(浩)
  • 山域: 水後山(奥飛騨)
  • 山行形態: バックカントリースキー
  • 行程: ウイングヒルズ白鳥スキー場(8:50) – 水後山頂上(9:10) – ウイングヒルズ白鳥スキー場(14:30)

今回は初のバックカントリースキーである。以前から取り付きたかったが、自分自身のスキーそのもののレベルが低いことや鵬翔でやる人も居なかったので延び延びになってしまっていた。スキーは未だに下手だし、今はもっとバリエーションに1つでも多く取り付かなければならないのだが、誘惑には勝てず。昨シーズン、ゲレンデ用装備を一新して大金を叩いてしまったこともあり、また新たに一式揃えることに躊躇していたが、小田さんから借りることが出来た。靴のサイズもバッチリだ。

前日は都心でも久々の大雪だったので、今回は極上のパウダーだろうと期待が膨らんだが、スキー場のリフトを降りて尾根に取り付いてみるとカチカチのクラスト。先週末の大雨以降、全く降っていないようだ。足元はともかく天気は最高!周りは山・山・山。

まずは板へのシール張りから。ゲレンデでの登りで大変なイメージが植え付けられているので、こんなシール1枚で快適になるのか半信半疑だったが、いざ歩いてみると感激の雨あられっ!マジ気持ちええ~と連呼してしまうほどなのだ。傾斜の大きくない斜面であればわかんなんかよりはるかにいい。今回の標高差は150m。1時間ほどで頂上だ。歩き慣れた人なら40分ほどで行けてしまうとのこと。たまにはのんびりムードもよし。登りでこんなに楽しいんやから下りはいかほど!?と期待は膨らむばかり。

これまた気持ちよく頂上でのんびり過ごし、シールを剥がしていざ下降!と気合いを入れたものの出だしから急斜面&林間&超ハード斜面。いきなり腰が引ける。尾根からは雪屁が張り出しいたため、少し下降点を探すがすぐにちょうどいい具合に切れたところが見付かって飛び出す。曲、曲がれへんっ!!もうひたすら斜滑降。凸凹ハード斜面に急に落ち込む沢。体が堅くてキックターンもままならず、度胸もなく、皆の足を引っ張りまくり。一度後傾になると荷物に引っ張られてリカバリー出来ず、ひたすら足で踏ん張る。もっとこぶ斜面練習しとけば良かった。まぁ超うまい鍋島さんですらコントロールを失うシーンがあるんだから斜面としては難しいんだろうということにしとこう。テレマークスキーの難しさがゲレンデで見るよりも伝わってきた。降りるまではカッコ良くシュプールを描くイケてる自分に酔いしれていたというのに、現実との落差にすっかり打ちのめされる。

急斜面が終わると長い林道が続く。途中、落ちた枝の絨毯を通過することもしばしばで、滑走面に優しくない。山スキーの板は安いのにしとこう。途中からの登りは板を外すが、兼用靴でのつぼ足は疲れる。想定していた林道から外れてしまったが、スキー場よりだったので結果として良かった。

車道に出てからスキー場までが最もだるく感じられた。午前中の快晴はどこへ行ったのやら雪が降り出した。低気圧が通過し、冬型へ。いつも天候変化のスピードには驚かされる。

スキー場近くの「満天の湯」へ寄るが、駐車場の混み方がスキー場以上だったので諦めてI.C.へ向かうが、途中で温泉の看板が目に入り立ち寄ってみる。やはり混んでいたが取りあえず入ってみると、思ったほどではなく快適。次回からもここがいいだろう。皆、水後山は二度と来ないと言ってたが…。とは言え、アクセスの良さや難易度、迷いにくい下降ルートなど、手軽に楽しめる条件は揃っている。東海圏からはアクセスも良好。

デビューにしては5月のような雪質はいただけなかったが、楽しい経験となった。海外のでかい山ではスキーを使うのは普通だし、これを機会に続けて行きたい。オールマイティを掲げる鵬翔だが、バリエーションもパラもスキーもフリーも沢も全部うまくなるのは大変だ。悩みがまた増えてしまった。

(記: 坂田)

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