日時: 2008年11月29日(土) – 30日(日)
山域: 甲武信ヶ岳(奥秩父)
形式: 登山(小屋泊)
参加者: 志村(L)・他
行程:
第1日目: 駐車場(8:30) – 徳チャン新道登山口(9:00) – 甲武信小屋(15:05)
第2日目: 山頂へ往復(7:10/7:50) – 下山開始(8:00) – 登山口(11:00) – 駐車場(11:30)
久~しぶりの山小屋泊まり(2食付7500円)である。
小屋に予約の電話をかけると、「雪あるよ。5センチ位」と言われた。「アイゼン要りますか?」
「軽アイゼン位はあった方がいいんじゃない」との事。インターネットでこの時期の甲武信ヶ岳の記録を読むと、紅葉が見られたりしている。
最後の秋山かな。と思っていた。
天気は曇り。東京は晴れているのに、西沢渓谷に近づくにしたがって厚い雲が垂れ込めている。日差しがないから日焼けの心配は要らないし、涼しくて登るのには丁度いい。
落ち葉の上をカサカサ歩く。遠くの峰峯は白く雪に覆われていた。
ふぅふぅ言いながら、登る。
段々雪が増え雲に近づき、完全なるグレーな雪山になっていた。
「ここどこ?」「今、まだ11月だよね…」「雪山じゃん!」「話が違う~」「あれ~おかしいね~こんなハズでは…」と凍えながら話す。2組の登山者と数人の下山者に会う。
雪が深く傾斜がきつくなった頃、やむなくアイゼンを取り出した。
視界は明るいけれど、周りの景色は真っ白で何も見えない。樹林帯の中を延々と歩く。いつ終わるともしれない樹林帯をひたすら登るのがかなりしんどい。いや、平坦であってもしんどい。
結局、樹林帯のまま小屋まで着いてしまった。
多い所で40センチ位の積雪だった。木々は凍りつき、樹氷のようになっている。雪の中の山小屋がとても良い感じだ。
私たちが3組目位だったろうか。薪ストーブの前に陣取り、陽気な小屋のご主人の徳さんと共に宴会モードに入る。次々に登山者が到着するので徳さんの代わりに登山者の方々が入れ替わり立ち代りストーブを囲み、しばし山談議。小屋泊りもいいものだなー。と思う。面倒くさがりなので、何もしないのは楽チンである。飲んで喋るだけだ。徳さんに「5年に1度位、こんな大雪が降るんだよ。ラッキーだったねー」と言われる。この週、東京では大雨だったがこっちは雪が降ったらしい。ラッキーだったの??
翌日が小屋仕舞い。秘蔵(?)の梅酒をたんと振舞われた。これはラッキー!!!
寒そうに思われた夜も暖かく、しかし、人が多すぎて眠れない…。
次の日は完璧な快晴!!空身で甲武信ヶ岳に往復。濃いブルーの空に緑の木々が白い雪に覆われて見事な色彩で楽しませてくれる。クリスマスツリーにしたいなぁ~
木々がなくなると、強風が吹きつけて凍えそうになるのだけど、景色が抜群だった。眺望あるじゃない!真っ白な富士山までが一望出来る。「うわぁ~!」「おぉ!綺麗!!」とか嬉しくてはしゃいでしまう。しかし寒過ぎて長居はできない。携帯で写真を撮ろうと思っていたが、寒さで電源が入らない…。暖めたが、バッテリーがなくなってしまった。
小屋に戻り、徳さんに御礼をして下山。
長い…。いつも思うけど、よくこんな行程をへたれな私が登れたなー。と思う。最後は暑いとか足が痛いとかぶーぶー言いながら、下りた。
「笛吹きの湯(500円)」で温まって、干し柿を買って帰京。
小屋泊りもいいものですね。また来たいな。次は沢登がいい!来夏、どなたか行きませんか?
(記: 志村)