聖岳登山

日時: 2009年8月14日(金) – 16日(日)
山域: 聖岳(南アルプス)
参加者: 飯田・平井・URAN(会友)・他1名
行程: 本文参照

8月14日(金) 晴れ

Img_0001 午後2時静岡山岳会のURANちゃん他1名と静岡駅にて待ち合わせ、必要な食料など買い求め、2時20分頃出発する。東名高速が地震のため一部崩壊があり、一般道を迂回しなければならなかったなどのため、予定よりかなり時間が掛かり、国道152号線(秋葉街道)を通り、本日の目的地の遠山川沿いの道にさしかかる頃には日も傾いていた。入口を探している内、たまたま反対方向の飯田方面から逆に国道152号線をこちらに向かってくる平井さんとばったり出会った。平井さんも遠山川沿いの入口が分からなく迷っているようであった。でも結果的には入口付近であり、あまり時間のロスなく目的地の聖光小屋駐車場に午後8時頃到着した。

私は全く予期していなかったことであるが、平井さんの計らいで平井さん私物のテントを駐車場の空いているところに張り、これも平井さんが持ってきたBBQセットおよび食料(肉・野菜など全て)を持ち込み、遅い夜のひとときを楽しんだ。終わって仮眠に入ったのはなんと午後11時であった。ここは駐車場の他、便ヶ島(タヨリガシマ)広場があり、テント場や炊事場、トイレなどが完備された快適な場所である。

8月15日(土) 晴れ

Img_0002 午前4時半頃起床し、駐車場を出発したのは6時55分であった。当初の予定としては本日の行程は長いが、聖岳を往復して聖平小屋泊まりとすれば翌日の行程が楽であると考えたが、出発が遅くなり余り無理行動は避け、本日は薊畑(アザミハタ)から聖平小屋へ向かうこととした。

便ヶ島から西沢渡までは遊歩道で水平であるが、側面の山々からの崩落が激しいと地図にあり、確かに所々落石が歩道にかなりあった。

西沢渡は沢を渡る場所で、そこにはロープウェイが架かっている。ロープウェイといっても簡単な物で我々4人が乗って手動でロープを引きながら進むという方法で渡るという物である。

ここからかなり急登である。縦走路の薊畑に出たのがちょうど12時であった。

我々と1日早く同じコースをたどった当会の牧田・後藤の2名に登りの途中で会うのではと思っていたが会うことがなかった。

ここで15分ほど休み、後は会員の掛川の待つ聖平小屋に向かい20分ほどで小屋に到着した。掛川さんは土曜日で登山客の接客に追われていた。しばらくして彼に再会できて感激した。この小屋は静岡県営で立派な小屋である。我々はまだ夕食まで時間があったので、小屋の前で周囲を観察したり歓談したりして時間を過ごした。しばらくして小屋の従業員から小屋泊やテント泊の人を含め周囲にいた全員にスイカを振る舞ってくれた。この思いも寄らないプレゼントに登山客達や我々は大喜びであった。

小屋の周囲にはいろいろな高山植物の花が咲き乱れていた。夕食は席の関係で、1回で全員できないので3回に別れての食事である。我々は掛川さんの計らいで最初の食事で4時半であった。次が待っているので1回の食事時間は20分と限られていて慌ただしかった。消灯は8時であった。今夜はかなりの雨が降っており、翌日の天気が心配であったが局地的な物らしく、翌日の行動には支障ないだろうと判断した。

翌日の行程は長いので、午後1時に駐車場へ到着するにはかなり早く出発する必要があると判断された。朝食はおにぎりを夜の内に作ってもらった。

8月16日(日) 晴れ

午前3時起床、4時10分掛川さんに見送られて小屋を後にした。まだ薄暗くヘッドランプをつけての出発であった。薊畑に4時40分到着した頃には薄明るくなってきてランプは不要になった。

私は2リットルの水の入ったペットボトル2本持参したが2本は不要と途中デポし、小聖岳に到着したとき全員ここでザックをデポし、空身で聖岳を往復することにした。苦しいが天気も良く心地よい登りであった。聖岳頂上には7時に到着した。この頂上は360度視界を遮る物がないので素晴らしい眺めを満喫することが出来た。富士山・中央アルプス、遠くにはかすかに北アルプスなどが遠望できた。この聖岳は南アルプスの3000メートル以上の山では最南端の山である。ここで雷鳥の歓迎を受ける。この鳥は保護色で、冬の雷鳥の方が純白で美しいように思われた。

ここで20分ほど山々の眺望を満喫した後下りに掛かる。薊畑には9時到着。10分の休憩の後下る。駐車場は予定通り午後1時ピッタリに到着した。

国道152号線に出た付近の公衆浴場にて入浴、休憩の後平井さんは飯田方面へ、私たちは反対の静岡方面にと別れて帰途についた。

(記: 飯田)

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