日時: 2004年8月17日(火)~2004年8月21日(土)
場所: 南八幡平 葛根田川遡行
メンバー: 掛川 義孝、 掛川 浩世
8月17日(火)
07:00 静岡自宅発-17:00 東北自動車道 古川I.C.-19:00 新堤公園キャンプ場(幕営)
東北地方に迫りつつある台風15号を気にしながらも、東名、首都高、東北自動車道と進み、盛岡I.C.まで行く予定だったら、時間切れのため古川I.C.にて降り、スーパーにて買出し後、近くのキャンプ場を探し幕営とする。地図にて見つけたキャンプ場だったが、既に日没のためなかなか場所がわからず、やっとのことで辿りついたが、東北地方においては季節はずれなのか、平日だからか、誰もおらず貸し切り状態だった。(無料)
8月18日(水)
08:30 起床-10:00 撤収-12:00 盛岡I.C.-17:00 国見温泉にて宿泊
台風が接近しており、山岳地帯での雨は予想され、古川付近でも雨がぱらついていたため、早々と沢への入渓はあきらめムードで、それでも盛岡までは向うことにした。盛岡に着く頃には雨も本降りとなり、益々沢への意欲は薄れた。せっかく東北までやってきたので、みちのく温泉の旅に切替えることにして、今晩は乳頭温泉にでも向うこととした。が、途中、国見温泉という看板を通りかかり、幸い、キャンプ場もあり、まだ行ったことがない温泉地でもあったので、こちらに立ち寄ることにする。が、2件ある山小屋風の宿以外、キャンプ場らしきものが見つからなかったため、宿にて問い合わせたところ、少し下がったところにキャンプ場はあるが、今晩は台風の影響で大雨が予想される、素泊まりにてこちらに泊まったらどうか、とアドバイスを受ける。たんなる商魂だけで言っている風でなく、誠実そうなご主人だったため、素直に聞くこととした。素泊まり2800円。ここの温泉が思った以上によかった。湯の花が非常に多く、3時間も誰も入浴がないと、湯の表面が真っ白になるそうだ。時期はずれとあり、宿泊者も少なく、男女共に貸し切り状態だった。また、部屋はとてもシンプルなものだったが、湯治に来ている方々もおり、我々も1泊で帰るのは惜しくなった。この晩は言うまでもなく大雨となり、ご主人に感謝。
8月19日(木)
10:00 チェックアウト-14:30 葛根田川-16:00 滝ノ上温泉キャンプ場(幕営)
この宿には露天風呂もあると聞き、さっそく朝風呂を浴びた。混浴だが、かけ流しの天気がよければ、秋田駒ケ岳を望む素晴らしい展望が利くであろう、最高の温泉だった。昨晩の雨は上がり、時折青空も見え、本日の予報は曇りということだったので、せっかくここまで来たことだし、葛根田川の偵察に出かけることにした。が、国道46号線を走る道中睡魔に襲われ、道の駅“雫石あねっこ”にて仮眠する。つい長居してしまった。葛根田川到着時にも雨はなく、川も思った以上には増水してなく、行程を詰めてこのまま遡行したい気分にかられたが、今晩は秋田県への台風の上陸が予想されており、やはり諦めることとする。夕方、降り始める前に帰ってこられるくらいのところまで沢に入ってみた。それでも多少の増水はあり、徒渉は結構厳しかった。掛川は何度か竿を出してはみるものの、釣果なし。賞味1.5時間ほどの遡行を楽しみ、近くのキャンプ場にて幕営とする。計画では初日にこのキャンプ場まで入る予定だった。ここでも同じく貸し切り状態。幸い、テント場はぶな林の中にあり、心配だった夜の台風もあまり感じられなかった。(300円)近くには温泉宿がいくつかあり、これまた山小屋風の国民宿舎があり、ここで入浴する。非常に熱い温泉だったが、ひなびた雰囲気が気に入った。(入浴料300円)
8月20日(金)
10:00 撤収-15:00 鳥海山麓(幕営)
かれこれ3日間台風と共に滞在した東北地方だったが、どこにも登らず帰静するには悔しく、週末は台風一過の晴天が予想されていたため、これまで機会がなく登ることのなかった名峰、鳥海山を目指すことにした。道中、多少の雨に打たれたが、青空は時折広がり、明日の天気に期待が膨らんだ。鳥海山荘にて入浴し、(400円)近くにキャンプ場があると聞き、探すがこれまた見つからない。鳥海おこじょスキー場の脇に、ぶな林に囲まれてひっそりあった。(無料)
8月21日(土)
4:30 起床-6:00 撤収-6:50 矢島口-9:40-七高山-10:00 山頂小屋-11:30 山頂-12:00 七高山-14:20 矢島口-16:30 秋ノ宮温泉郷-22日 8:00 自宅着
待望の青空が広がった。台風一過とは言え、登山道からの遠方の景色は霞んでいて、あまり展望が効かなかった。以前から登りたいと思いつつ、なかなか機会のなかった山だったが、台風のおかげ登ることができた。土曜日ということもあり、もう少し人がいるかと思いきや、矢島口からのコースは人気がないのか、我々の他に2パーティほどしかいなかった。驚いたことに、この登山道はコースの半分以上と思われる部分が、石畳となっており、非常に歩きやすい。これも、信仰登山のおかげだろうか・・・。それにしても、あのように3列にぎっしりと整理整頓された形で敷き詰められている登山道は初めて見た。結構な急登で、のぼり応えのあるコースだった。やっとの思いで七高山に着いたが、本当の山頂は目の前に見えている岩稜のてっぺんだった。が、ここからも日本海がばっちりと望め、これを期待していた私は、ここまで来られれば充分満足で、登頂はどうでもよかったが、水を忘れたことにより昼食に用意していたラーメンが食べられなかったので、山頂小屋まで行き水を購入するハメとなった。ついでに、山頂まで登った。日本海はかろうじて望めたが、男鹿半島は雲に見え隠れしていた。さすがに、ここまで来ると狭い山頂は写真撮影の順番待ちで、我々が下山する頃には、行列ができていた。同じコースを下山する。思いがけない山行に満足した。
本日中に帰宅したく、下山後、すぐに家路に急いだが、やはり東北から静岡は遠かった。途中、立ち寄り湯が閉店となる時間ぎりぎりのところで、秋ノ宮郷温泉郷に立ち寄った。小さなひなびた感じの町だったが、いくつかの温泉宿があり、一つに立ち寄った。これまた非常に熱いお湯だったが、一汗流せてすっきり。一気に静岡まで帰る意気込みだったが、さすがに途中で二人とも睡魔に襲われ、SAにて仮眠し、家に着いた頃にはすっかり陽が昇っていた。
2年前、白神山地の追良瀬川を計画した時も、東北地方が大雨となり断念し、昨年実現させた。今年も長い休みが取れる夏休みを利用して、遠路はるばる東北まで行ってみたが、またして台風により断