楢俣川前深沢遡行(狩小屋沢下降)

メンバー:国府谷(L), 中村
日程:2016年6月17日 22:00新宿駅西口集合、国府谷車にて楢俣林道ゲートまで
       6月18日 7:00発 9:30狩小屋沢出会 11:00前深沢出会 
            14:00大滝上(1600m付近)にて泊
       6月19日 5:45発 8:00至仏山 8:30狩小屋沢下降点 12:30林道
            15:30ゲート

 

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今回の二つの沢については、何年も前に2-3の記録を見て是非行きたいと思っていたが、片道3時間の林道歩きがいかにも長く、それも往復となると。。。しかし、今回、国府谷さんがのってくれたので、思い切って行くことにしました。
前深沢だけでなく、狩小屋沢についてもなかなかナメのきれいな沢ということで期待は大きく、欲張ってその二つを繋げたのですが。。。

 

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林道はゲートからしばらく上り、それから楢俣湖畔に至るまで下り。結構なアルバイトで、特に帰路では湖畔からのこの上りが結構きつい。途中まで舗装道路だったが徐々に荒れてきて最後は登山道のようになる。楢俣湖はおそろしく水位が低く、ニュースでやっていた八木沢ダム同様10%と感じ。やはり今年は積雪が少なかったためか。

 

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狩小屋沢出会から楢俣川本流にくだり、すぐに右岸の踏み跡をいく。矢種沢から本流に戻った。今回は、私がフェルト、国府谷さんはゴム底の沢靴だったが、私のフェルトがかなりすり減っていたからかどうか、どうもフリクションがききにくく、足元に自信がもてなかった。前週の東黒沢―ウツボギ沢ではゴム底でやはりすべったので今回はフェルトにしたのだが。ケチらないで新しい沢靴を買わなければ。
前深沢は、下流部はちょっと荒れた感じだったが、中流部から良くなり、期待通りの沢だった。シャワーを浴びながら登らなければならない12m滝は、濡れるのはまだ寒そうだったので右から高巻き。意外と早く大滝に到着したが、面倒ならこれも高巻くといっていた国府谷さんは、乾いた岩の状態をみて、これは登らなければと早速ザイルを出し右壁を登り始める。途中ビレイを一度も取らずにさっさと滝上へ。セカンドで行った私は、フェルトのフリクションが不安で大分緊張したが、何とか終了。途中残置ハーケンは一つだけしかなかったようだ。

 

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大滝上の1600m付近で適当なテン場を見つけ、まだ14:00と早かったが本日はそこで終了。この沢は途中にテン場の適当なところがほとんどなく、この場所も地面が石その他で平らでなく、二人並んで寝ることができない。天気も良いと言うことで、二人別々にツエルトなしで野宿スタイルで寝ることにした。まだ日は高く、西日がカンカンの中でしばらく横になって休んだが、暑くてたまらない。しかし、景色は最高。登ってきた西方向には巻機山や奥利根の大水上山が、反対のこれから登る東方向には至仏山とその稜線がくっきり見えた。
それにしても、尾瀬側からみる至仏山は優しいなだらかな山容なのに、我々のいる反対側からは岩壁の急峻な様子が対照的だった。

 

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夜は寒くて震えて寝た。やはりツエルトでも、あると無しでは大違い。
翌日は2時間で至仏山頂へ。まだ8:00頃だったため誰にも会わず。尾瀬ヶ原が美しかった。これだけ山に行っている国府谷さんは、何とこれが初めての尾瀬・至仏山だそうだ。私にとっては初めての山行が尾瀬であり、それに魅せられて山に行くようになったのだが。

 

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風が強かったため、そそくさと狩小屋沢の下降点を探しながら下りて行き、適当なところで登山道をはずれ、源流の水流のあるところまでたどり着き、ちょっと一息。その後もどんどんくだっていったが、上部の2段20mの滝ともう一か所懸垂で降りた。それ以外はちょっといやらしい草付きの巻き下りが1-2か所あったくらいで問題なし。しかし、失望したのは、期待した狩小屋沢の渓相で、上流から下流まで全体にかなり荒れており、倒木や岩が多く、期待したきれいなナメなど一部しかみられなかった。

 

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足元も変わらず不安だったし。長い下りだった。やっと狩小屋沢を横切る立派なコンクリートの橋から林道を歩いて下ったが、林道とは名ばかりで、踏み跡程度の登山道と同じ。2-30分ほどで出発した狩小屋沢出会に着いた。そこからまた3時間の林道歩きでゲートまで。長かった。
(記:中村)

 

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