2209 霞沢岳

日程: 2022年9月30日(金) – 10月1日(土)
山域: 霞沢岳(北アルプス)
参加者: 雨宮
行程:
第1日目: 上高地バスターミナル(5:30) – 徳本峠小屋(8:00/9:00) – k1ピーク – 霞沢岳(12:30) – 徳本峠小屋(15:30)
第2日目: 徳本峠小屋(7:30) – 河童橋(9:05)

リハビリ登山⑩

久しぶりの秋晴れ予報で週末の上高地は大遠足は間違いない。賑やかな山を避けて金曜日に入山。結果から言うと、みんながきつい!舐めてた!とか言っていた霞沢岳を歩いて思い知らされることになった。

上高地から徳本峠までは快調に2時間半くらい。
メイン道路を外れると恐ろしいほど静かで人がいない。テントを張って9時前に出発。冬に天気と雪にはばまれ、ジャンクションピーク手前あたりで撤退したことがあるので、この急登は承知の上。逆にこの先が見たくて霞沢岳に来た訳だ。秋の気配の風も冷たく心を元気にしてくれる。し、しかし、歩き始めて6時間も経つと疲労感満載。朝の元気も消滅してきて、チラホラ左手に見えているピークの頂はとおーい。林の中を登ったり降りたりで途中フヘェ〜と座り込んだりもした。山小屋に泊まった方が登頂して数人下山してきて励ましてくれる。「k1ピークは、もう直ぐだよ!全部見えるから頑張って」この時間登っているのは私だけ。とは言ってもまだ11時前。自分の計算では13時到着だったのでまだ時間に余裕はあるが気持ちがダウン。。。やっとこさk1ピークに到着した。最高の景色。穂高のピークの全貌。笠ヶ岳の稜線、蝶ヶ岳や常念、焼岳。その奥に乗鞍岳。岳沢小屋や西穂山荘まで丸見えでキャッホー。それもこの稜線上には私だけ。贅沢だーと鑑賞にも浸れない。なぜって?さー。
霞沢岳はここから1時間。しかも小ピークを5個くらい登ったり降りたりでメンタルやられ、時間を言い訳に引き返そうかと何度も頭をよぎる。天気がいい!時間も予定通り!なのに敗北感を味わいたくない一心で行くぞ行くぞと気合を入れてピークを踏んだ。この目にしっかり穂高の岩稜を焼き付け、余裕もなくさっさと来た道を引き返す。気をつけろー気をつけろーと呟きながら。3時半にテン場に到着。途中、足も痙攣し始めたが68番の秘薬を飲んで回復。

土曜日もお天気が良さそうで体力があればもう一座、前穂高と思いつつもお腹いっぱいである。明日は下山のみと思うと気持ちも緩み、久しぶりに夜は満天の星空をなんどか眺めて宇宙の頂にいることを想う。そんなことをしていたら疲れているはずなのに眠れなくなり、寝不足で温泉めがけてダッシュで下山。土曜日の徳本峠への登山道は流石に登ってくる人も多い。メイン道路には大遠足の人の波、楽しそうな人の波が押し寄せていた。土曜の夜は涸沢のテントがなんでも1000張りだとか。。。静かな徳本峠とは対照的だね。

9時半からは入れるアルペンホテルの温泉は独り占めでのんびり癒される。窓からも穂高の山々が見えていた。雪の頃の霞沢岳は、もうないな!と再確認した山行でした。

備忘録: 10月の登山の装備は、いつも悩む???夏用シュラフは少々肌寒い、シュラフカバーダウンパンツも着用したが足元がスウスウするのでダウンシューズはあったほうが良い。暖房着はマイクロパフのみ。フリースは持っていかなかった。

(記: 雨宮)

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