2303 谷川岳東尾根

日程: 2023年3月11日(土)
山域: 谷川岳東尾根(上越)
参加者: 江戸(L)・大江
行程: 0400谷川岳ベースプラザ(4:00) – 一ノ倉沢出合(5:00) – シンセンのコル(7:10) – 第2岩峰(7:50) – 第2岩峰通過(9:40) – 第1岩峰(10:40) – 第1岩峰通過(11:30) – 谷川岳山頂(12:00) – 谷川岳ベースプラザ(14:00)

谷川岳のバリエーションは、昨年に一ノ沢左方ルンゼで撤退した時以来。先の週末を風邪でフイにしてしまい、この週末はジムトレも考えていたが、大江氏の予定が空いたようなので急遽東尾根を計画。天気は良さそうだが、暖かそうなのがやや気掛かり。

前日21時頃に東京発。谷川岳ベースプラザには日が変わるくらいに到着する。3時間ほど仮眠を取り、4時頃出発。
一ノ倉沢出合までの道はトレースが付いており、快速。雪は少なく、また妙に暖かい。明らかに氷点下はないとわかった。
一ノ倉沢出合を通過し、一ノ沢出合まで来ると、既に数パーティが一ノ沢を詰めているのが見える。また、一ノ倉沢の先の方からは1パーティ降りてきているようだった(3スラ取付きから引き返したパーティと思われる)。
一ノ沢の登りは足元が確かで歩きやすかったものの、下部のデブリ、上部からの落雪、沢の屈曲部に生じたシュルンドなど、気持ち悪い要素がチラホラ。
シンセンのコルの少し先で一服し、第2岩峰に近付くと、既に3パーティが順番待ちをしていた。岩壁を見ると、リッジには雪が残っていたものの、岩壁はほぼ露わになりまるで春山の様相。脇から巻くにも悪そうなので、潔く順番待ち。1時間半程待ったので、結局第2岩峰通過に2時間ほど要した。岩峰の核心は2,3m程度。


第2岩峰〜第1岩峰では、岩稜脇の急登(雪が酷い時は、この岩稜も直登?)を登った後に、雪庇の着いたリッジを通過。ここも雪の少なさ故に随分優しくなっている感じがした。雪庇傍のトレースが若干怪しく思えたので、そこだけ回避。
第1岩峰は5.8くらいの岩。雪は無し。垂直部は5m程度。巻くパーティもいたが、折角なので挑戦。ホールドがしっかりしており雪も無いため、手袋を着けていても不安感はなかった。
その後は、急な雪壁に刻まれたトレースを、オキの耳目掛けてひたすら踏んだ。日が登り、雪が腐って一部沈みやすくなっていたが、ラッセル免除のお陰でスイスイ進む。雪壁の所々に見えるシュルンドが不吉だが、昼近くになっても両脇の沢から雪崩の音は聞こえて来ない。ここ一週間の暖気で、落ちるものは全て落ちきったのだろうか。
オキの耳への到着は正午。山頂は驚く程の人集りだった。記念写真を早々に撮り、西黒尾根より下山する。歩んだ尾根を脇に見ながらの下降は、充実感があった。

・所感
谷川岳初のバリエーション。
周辺の傾斜感や雪の付き具合を観察しながらのびのび登れたが、今期の一ノ倉沢はこの週末で終わりのように思えた。
また渋滞に遭わない為の努力をするべきという教訓も得た。
帰りのお風呂は鈴森の湯で頂く。露天風呂傍に滝や関越道の高架橋が見え面白い。
ゴハンはカフェレストラン亜詩麻。エビとホタテの焼きカレーを食した。

(記: 江戸)

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