日程:2023年11月23日(木)
山域:瑞牆山
参加者:林・江戸
・初冬の瑞牆に秋一番を求めて。今季11回目の瑞牆山行。
・核心たる5P目のルーフチムニーに歯が立たず、今回はA0で突破した。前烏帽子岩の晩秋荒野以来の手詰まり感。答えを見つけるまでの試行が大変そう。
・上部岩壁ではクレセントクラックに取り付いた。かなりの高度感の中、バチ効きのハンド&フットジャムを頼りに解放感を背中に感じて進む素晴らしいライン。リピーターになるかも。
・そろそろ、11前後のトラッドも触りたいところ。クレイジーバム、JECCルート、アストロドーム、春うらら1p、一刀など?修行は続く…
以下、ネタバレ有り。
※グレードやピッチ数等は瑞牆山クライミングガイド準拠で記述
11/23
植樹祭駐車場に7時着。
○十一面岩正面壁
・秋一番 5.10c(0850登攀開始/1530頂上/1620取付) ×(含A0)
奇数ピッチをリード。
1p(5.8 RP):山河1p目と共通で、燕返しのハング左のコーナーからスタート。このピッチはもう3回目になるが、最初のチムニーは未だに緊張する。
2p(5.10b ○):山河終了点の立木から正面壁側のフェースへ。ボルト2つを経て直上の樹林帯まで。
3p(5.8 OS):チムニーが2つ並んでおり、その内の右側を行く。プロテクションはちょこちょこセットできる。
4p(5.9 ○):3p終了点辺りから正面壁側を見ると、核心のルーフチムニー直下にある立木に向かって続くクラックがあり、これを登る。最初は樹林帯を20m程歩く。クラックはハンド~フィストサイズ。ルーフ直下の岩は浮いており立木も頼りないので、支点はカムで。
5p(5.10c A0):非情のルーフ(スクイズ?)チムニー。クラック内部は狭くて身体がねじ込めず、チムニー登りは無理そう。かといって、リップをアンダーレイバックで進むには手掛かり足掛かりが乏しいような。何度か頑張ったが手に負えず、ルーフの抜け口まではA0で進んだ。ルーフ通過後は気持ち良いハンドクラック。登りきると樹林帯に出る。(※A0も結構危なかった。C#6は絶対欲しい)
6p(5.8 ○):樹林帯を道なりに10m程歩き、目の前のカンテを奥へ回り込んだ先の凹角を登る。中盤が若干悪い。秋一番の正規ルートではこのクラックを登った後に右トラバースするが、今回はクレセントクラックを目指して直上へ。
7p(5.9 ×/RP):正面壁上部岩壁の西側に走る顕著なクラック(クレセントクラック)を登るピッチ。離陸直後に足が抜けてOSは逃してしまったが、メインのクラックはガバガバのハンドで、落ちる心配は少なく気持ちよさは別格。クラックはカンテの向こう側まで走っているが、今回はカンテ手前で直上に分岐するフィンガークラックを登った。とにかく充実感の強いピッチだった。
8p(3rd):岩の上を歩いて渡り、ピーク方面へ。
9p(5.8 OS):8p目から見えていた立木の右奥にある方のクラックを登る。5m程度のクラック×2と、頂上直下のスラブ。1段目のクラックは離陸がパワームーブ&抜けがオフィズス気味でちょいと辛い。2段目はやや被ったコーナー。ピーク直下のスラブを越えた先に終了点。風が強くて寒いので早々に下山開始。
下降:頂上からテラスまで懸垂で下り、そこからは正面壁奥壁のコル目指して歩き&クライムダウン。コル以降に出てくるフィックスロープはかなりくたびれているので懸垂使用の際は要点検。
(記:江戸)