2311 瑞牆山 「調和の幻想」「山賊’79s黄昏ルート」

日程: 2023年11月3日(金)-4日(土)
エリア: 瑞牆山
参加者: 林・江戸

・今季9回目の瑞牆山。一月来ない間に随分と秋色が深まったもの。既に冬の足音さえ聞こえるとは。
・今回やったのは十一面岩の調和の幻想(5.10a)と山賊’79s黄昏ルート(5.10d)。Joyfulmoment(5.9)に始まり、錦秋カナトコルート(5.10a)、山河微笑(5.10a)、一粒の麦(5.10c)、そして今回の2ルートと、十一面岩の初心者向けマルチの有名どころは大体触ったことになる。
・今後の目標は、ベルジュエール・黄金の風等。今年は雪が積もるまでは粘りたいところだけど、実際いつまで瑞牆に来れるかなあ

以下、備忘録

11月3日(金)

植樹祭駐車場に7時着。東京4時発で多少は早く出てきたつもりだったが既に駐車場は埋まり気味。みんな朝早いな。

○十一面岩末端壁
・調和の幻想 5.10a ○
末端壁には1番乗りだった。ジャンケンの結果奇数リード。
1p(5.9 OS):岩を1段登った後に、10m弱のワイド~ハンドクラック。ワイド部は右隣にあるフレークが使えるので殆ど無視できる。


2p(5.8 ○):3,4m程のオフィズス~フィンガークラックの後にスラブ。その後、垂壁にぶち当たる辺りで左手前側のフェイスに向きを変え、立木の元へ。


3p(5.9 OS):フェイスを左右に行ったり来たり。立木へ。


4p(5.10a ○):木登りからスラブのダイクに乗り移り、フレーク沿いに15m程登る。最後はハング下で左上してテラスへ。難しくはないが妙に緊張させられるピッチ。


5p(5.9 OS):頂上直下のスラブ右脇にあるワイドクラック沿いにひたすら直上。序盤からランナウトし、落ちればグラウンドという高さを過ぎてもそれが続く。ワイド慣れしてないと怖いかもしれない。

・T&T 5.10c ×
下部はコーナー、上部はハンド~フィンガー。
時間が余ったからと軽い気持ちで取り付いたが、上部のフィンガーが出てくる辺りでまったく歯が立たなくなった。ジャミングの決まりの悪さをカバー出来るような足の置場が見つけられらない。プロテクションも満足に決められない。

11月4日(土)

前夜は瑞牆山のキャンプ場にて幕営。夜はえらい寒かった。

○十一面岩左岩壁
・山賊’79s黄昏ルート(1p目のみ錦秋ルートから) 5.10d
山賊ルートの取付きは、錦秋カナトコルート手前にあるテラスにあるピナクル右裏手から。ジャンケンの結果奇数リード。
1p(5.9 →5.8):イヤなスラブを超え、脆い垂壁の下を右にトラバースし、ピナクルに登ると最初の残置ボルトに至るが、その直後がどうも悪い。ボルトを信頼して突っ込む気にもならず、安全そうな迂回路も見つからず、やむなく1p目は錦秋ルート側から行くことにした。これが正規ルートなら随分辛い気がするが、取付の場所を間違えているんだろうか?
それはそれとして、山賊ルートの取付に脱糞しトイレットペーパーを散らかした人間は猛省すべき。常軌を逸している。
2p(5.10d ×/○):乗り込み勝負のスラブ。残置ボルトは豊富。離陸直後が難しく、一度失敗した。改めてトライしてみると、微妙な凹凸が絶妙な間隔で散りばめられていて、粘り甲斐のある課題だった。
3p(5.8 OS):宴会テラスの右奥から、左上クラックを行く。クラックの縁はガバだが内部はフレアー気味で、プロテクションセットに少し困る。右側が開けたら右上。


4p(5.8 ○):山河側に移るピッチ。カンテを回り込んだ後のトラバースが怖い。
5p(5.10b OS):頂上直下のコーナーにあるワイド~ハンドクラックから直上へ。コーナーは5m程で終わり、その後頂上岩壁側に乗り移ることになる。ワイド部分は短く、フェイスのホールドを拾えるので、10bのオフィズスという印象よりも随分優しく感じる。

○十一面岩正面壁
・ベルジュエール 偵察だけ

(記: 江戸)

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