2312 甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷左俣

日程:2023年12月23(土)-24日(日) 

エリア:甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷左俣

参加者:坂田・林・江戸

行程:

12月23日(土):0800大谷原駐車場〜1200-1400五合目(幕営)〜1430六丈ノ沢降り口〜1500五合目

12月24日(日):0330五合目発〜0350六丈ノ沢降り口〜0510坊主の滝下〜0630二俣(→左俣)〜0900大滝〜1130最後の滝〜1430黒戸尾根(8合目手前)〜1510-1650五合目〜1900大谷原駐車場

・初甲斐駒、初黒戸尾根、初黄蓮谷。初日に五合目テン場に幕営し、翌日アタック&下山の2日行程。

・六丈ノ沢の下降は基本的に右岸側の樹林帯を行く。当初は坊主の滝上へのトラバース路を行くつもりだったが、危なそうに見え断念し、結局坊主の滝下まで下降することになった。もし暗中でトラバース路を探す場合は、1850mくらいから左岸側の樹林帯を目印に探そう。

・坊主の滝は水が滴りながらもしっかり氷結していた。そして大滝付近まで雪無し、ラッセルは一切無し。近年稀に見る好コンディションという話は正しかったよう。

・黄蓮谷左俣は、坊主の滝・二俣の三段滝・チムニー滝・大滝・最後の滝と、それなりのボリュームの氷瀑をいくつもこなす、結構歯ごたえのあるルートだった。また、それらの間にも大小様々なナメ滝を通過したが、簡単とはいえ滑り落ちたら死ぬような所がチラホラ。長丁場ゆえ全部の滝でロープを出していたら日が暮れてしまうので、上記5つの滝以外は基本フリーで通過。人によっては、大滝と最後の滝以外はフリーだろうな。

・最後の氷瀑を超えたら渓谷内を左寄りに進み、標高2500mくらいで東側のハイ松の茂る尾根に向かってトラバースした。尾根に乗った後もトラバース気味に進めば、登山道に合流できる。

・テン場に戻ったのは、出発から約12時間後。早め早めに行動して渋滞は回避したが、今回は3人パーティ&ロープを5箇所+@で出してるので、そこそこ時間が掛かってしまった。ラッセルになっていたら下山は日を跨いでいたかもしれない。

・ロープは60mを持参。大滝を1pで抜けるには数m足りないが、最後はナメなので、上がってきたフォローにそのまま歩いてもらえば多少の時短は出来る(トップ写真)。大滝を2ピッチで登る前提なら、ロープ長は40mで十分かも。

・アックスは先週に引き続きヴェノムLTテックを持参。ノミックのようにアックス1本を持ち替えてのレストやスクリューセットが難しかったり、ハンドルが無いため氷に手を打ち付けたりと欠点は浮かんだが、今回の滝の内容なら支障はなかった。アックスを使い分ける基準が自分の中で定まってきたことが今回の一番の収穫。

・シューズはG5を使用。累計4回目の山行になるが、移動距離が嵩むと漏れなく靴擦れしてる気がする(先々週の鹿島槍も)。試し履きでは気付けなかったが、BOAで締められない足首~踵の固定が弱いのか、登りでは踵が浮いて擦れ、下りでは足が滑り足首や爪先に負荷が掛かる。これには参った。

↑六丈ノ沢降り口(初日の偵察時)

↑坊主の滝後のナメ滝をフリー登攀中

↑チムニー滝

↑大滝↓登攀中

↑最後の氷瀑↓抜け口

(記:江戸)

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