2404 白馬主稜

日程: 2024年4月6日(土) – 7(日)
山域: 白馬岳主稜(北アルプス)
参加者: 国府谷(L)・林・雨宮
行程:
第1日目: 駐車場(7:30) – 猿倉(09:20) – 白馬尻(10:50) – 2200m幕営地(15:00)
第2日目: 幕営地(5:00) – 60m壁(8:00) – 順番待ち約1時間(9:00) – 白馬山頂(9:40) – 白馬尻(12:00) – 猿倉(12:45) – 駐車場(14:20)

高鳴る鼓動

色々あって😅白馬主稜は諦めていた。しかしリーダーが2回も誘ってくれ、この誘惑に乗ることにした。
肩の手術から筋トレを始めて1年、食べられなかったこの身体も少しづつ変化が出てきた。バーベル、プレート、ダンベルのおかげで体重は約4キロ増し、その分筋肉も大きくなった。 そして、スクワット65キロ、ベンチ45キロ、デットリフト90キロと、BIG3と言われるトレーニングで重さも持てるようになると身体も一回り大きくなりSサイズからLサイズへと変化して力もついてきた気がする。。。

世の女子たちはダイエットと呟いている方々が多い中、わたしは、貯筋貯筋とせっせと食トレ、筋トレに励んでいる毎日。
メンタルも育っているようで一月以降、冬山に行っていなかったがチャレンジしてみることにした。
冬の泊まり荷物は重くなるが60キロ担いでいるのでミョーな自信はあった。
誤算だったのは大量の汗が今回の思わぬ敵であった。猿倉までに滝汗をかいてしまい、ヤバイ!このままだと脱水症になるのではと心配するほど汗の量。衣類がビシャビシャに濡れた。
筋トレで代謝が上がり、この日の気温上昇で汗に拍車がかかって止まらない。
見かねたリーダーと仲間が共同装備を持ってくれた。少し汗の量は減ったか汗は次から次から出て出て心底たまらなかった。

1日目は2200mまで標高を上げる予定でいたが、白馬尻で幕営でも良いとリーダーのお言葉になだめられながら歩いて行った。
白馬尻からの取り付きは、急登となっていったがペースを崩さなければ脚は動いた。また水分も意識して摂取。雪がグズグスで小雪崩があちこちで発生していて怖くなる。これからの白馬主稜は雪もキレたりしてなかなかハードルが上がるだろうなーと思う。

途中主稜を下山してくるグループがいて、お話しを聞くと、この暑さでアイゼンアックスが効かないので壁まで行ったが諦めて下山とのこと。
ふーむ、明日は3時起きだな確信する。 実際は、2時でも良かったと思う。 予定の標高まで来たので細い尾根を削って雪のプロックを作り幕営地とした。
国府谷さんが豚シャブシャブを用意してくれたので3人で美味しくたらふく頂いた。 いつも感謝である。
夜中風が吹き上げていたが寒くもなかく、なんだか安心してうとうとしていた。

2日目は3時に起床したが、朝はわりかしのんびりな我々は5時頃の出発となった。
4時頃テントの脇をグループの方々が登って行った。 ここからはウネエネした主稜をひたすらWアックスを刺して登る行程となる。
明るくなるとこの稜線の本領発揮、美しい雪稜の稜線が白馬岳まで続いていた。
雪がグズル前に登りたいという皆の想いがわかるので、ペースが遅くなるのを避けるため自分の写真撮影は涙を飲んで極力しなかった。
その代わり先頭を行く若者が沢山撮ってくれたのは下山後の楽しみとなった。ありがとう。

なかなかの急登だったがダブルアックスとトレースがしっかりあったのでいいペースで楽しく登って行った。いよいよ最後の壁に到着。
予定より早くに到着して私は安堵した。5、6人が順番待ちをしていたので眺めていた。
ロープを出さずにこの急登を登っていく強者たち。私は絶対ロープ入りますと心の中で仲間に感謝するのであった。
先人はフリーで登っているのでなかなか時間もかかっていた。
我々は若者が重い荷物を背負ってロープも引いてくれたのですんなり登ってしまい、せっかくなら途中写真撮影をすれば良かったと後悔もした。
乗っ越しも記憶に残らないくらい脚も使えアックスも効き登れてしまい、ロープの安心感とは精神的に優位であり、命の補償でここでは必要だと考える。
下を見ると20人くらい順番待ちをしているのが見えた。。

一生来られないような、こんな鼓動の高鳴りを感じる素晴らしい所に来られるのは鵬翔山岳会のメンバーに出会え助けられ喜びを分かち合えたおかげです。
心から感謝して自分ができることを考え貢献したいと思う。

(記:雨宮)




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