日程:2025年1月12日(日)-1月13日(月)
山域:谷川連峰 武能岳西尾根
参加者:国府谷、酒入、加藤
行程:
1日目:土樽駅(6:15)〜西尾根取り付き(9:30)〜1,350m BC設置(14:00)
2日目:BC(6:15)〜武能岳西尾根〜上越国境稜線(1,700m)に出た所で悪天候のため撤退(8:45)〜BC(10:20) 撤収後往路下降〜土樽駅(13:40)
0時に前泊する土樽駅に到着。車がなかったので貸切かと思ったら先着1名。彼はタカマタギへ行くとのこと。駅構内の自動販売機にホットがないのは衝撃だった。
朝5時起床、朝食をとって6時過ぎに土樽駅を出発した。土樽駅から15分程歩くと除雪された駐車スペースあり。そこから先は除雪されていないので早々にワカンをつけてラッセルスタート。深く重たい雪のラッセルは林道でもかなり消耗した。コーヤさんはデカザックを投げ捨て空身でトレースをつけに行った。西尾根の取り付きから急登が始まる。重荷のコーヤさんにばかり負担をかける訳にはいかない。若手じゃないけどこの中では一番若手の自分が一番頑張らなきゃだよね〜と覚悟を決める。積雪は膝から深い所は腰まで。足が上がらなくなったら膝で固めて前に進んだ。頭の中でJim YosefのDestinyを流しながら無心でラッセルした。こんなに出し切ったのははじめてかもしれない。インナーも髪も汗で相当濡らしてしまった。何とか14時前に予定のBC地点に到着。時間に余裕があったので整地してから荷物を置いて1,500mあたりまで明日のトレースをつけに行った。この日は午後になってもまだ青空が見えていて、上州、越後の美しい山々を一望することができた。7時間に及ぶ激ラッセルを乗り越えたご褒美だった。

2日目は予報よりかなり早く天気が崩れ始めた。1,600mより先の痩せ尾根には大きなクラックがいくつかあった。風が強まる中、アイゼンに履き替えクラックを避けて慎重に歩く。薮や空洞の落とし穴に気を張りながら、一歩一歩雪面に足を突っ込むのはまるでロシアンルーレットの様だ。1,650mからロープで繋ぎ急速に悪化していく天候の中、西尾根を越えて国境稜線まで出た。山頂まであと少しのはずだったがホワイトアウトで何も見えなかった。悪天候のためここで撤退した。下山は視界が悪く緊張する状況ではあったが、コーヤさんの姿が見えると不思議と落ち着いて降りることができた。トレースの消えた不明瞭な尾根はGPSで確認しながらBCまで戻り、少し休んでから撤収して下山した。西尾根取り付きまでのトレースも消えて積雪も増えていたので下山も結構疲れた。

登頂はできなかったけれど、自分たちだけでラッセルして悪天候の中国境稜線まで行けたので満足度は高かった。結果よりもそこに至るまでの過程が大事だなーと思えた山行だった。
重荷を背負ってラッセルできるように力をつけていきたい。
(記:加藤)