日程:2025年3月29日(土)-30日(日)
山域:上越 シシゴヤノ頭・コマノカミノ頭
参加者:国府谷・大塚・酒入・加藤・齋木・谷井
行程
1日目:土樽駅付近駐車場(11:00)-シシゴヤの頭北側尾根取り付き(12:50)-幕営地1,400m(15:00)
2日目:幕営地(6:00)-シシゴヤの頭(6:30)-コマノカミの頭(7:15)-土樽駅付近駐車場(10:30)
久々の登山にワクワクしながら集合場所の錦糸町駅に集合。残念ながら都内は雨でしたが高速道路を北上して谷川岳パーキングにつく頃にはそこその雪に変わり、タイヤチェーンをつけて土樽駅付近の駐車場まで無事到着。
駐車場を出発して5分ほど歩くと車道と別れて、ワカン・スノーシューをつけての歩行がスタート。買ってから2年間四国で寝かしていたスノーシューを装着。四国との積雪量の差を感じました。初めてのスノーシューでの歩行を楽しみながら林道を1時間ほど歩くと北側尾根の取りつきに到着。先頭交代しながら徐々に登っていきます。パーティーの後方で登る分にはスノーシューは快適でしたが、先頭で急斜面や雪を乗り越えて登るような場所では苦戦…。ワカンの必要性を感じました。途中深い落とし穴に遭遇することもあり、緊張感がありました。そんな状況の中でもふと顔を上げて回りを見渡すと雪が多く残った山々が徐々に見えてきて、気持ちがリセットされました。

2時間ほど登ると、シシゴヤの頭につながる尾根に到着。当初尾根に広い場所があると考えておりましたが適当な場所がなく、尾根から少し下ったところをBC地としました。雪のブロックを切り出して整地していきます。これも初めての経験でした。ブロックを切り出す係、ブロックを運ぶ係を交代しながら30分ほどで立派なテント場ができました。

その後、今回のメインであるロープワークの訓練を実施。まずは滑落停止の訓練から始めました。しかし、なかなか滑りづらい雪質で自然に止まってしまいます。何度かトライしているうちに滑るようになり、アックスを利かして止まる感覚を学びました。次にスタンディングアックスビレイの手法を学びました。私自身ロープワークの経験が少なく、時間がかかってしまいましたが、パートナーをしっかりと確保することができました。最後にスノーボラードの作り方を学びました。雪自体を支点にするということで、不安感はありますが、支点として機能することを確認しました。


日も傾いてきたので訓練を終了し、テントで夕食。メニューはキムチ鍋。暖かい料理で暖まります。さらにレーズンクリームチーズやウィスキーまで頂き、山にいることを忘れてしまうような夕食でした。ありがとうございました。

寒くて眠れるのか心配でしたが、テントに4人いたこともあり、快適に眠ることができ迎えた翌日。3時半に起床しアイゼンを装着して6時にテント場を出発。天気は快晴でシシゴヤの頭までの稜線歩きはどこを切り取っても絵になる景色です。特に危険な箇所もなく、シシゴヤの頭に6時半ごろ到着。頂上から見える谷川岳、大源太山は雄大で、いつか登ってみたいと思う衝動を抑えきれません。
時間に余裕があったため、コマノカミの頭も目指します。
自分たちのトレースしか存在しない貸し切りの稜線は、ここまで登ってきたという感動を助長してくれました。
コマノカミの頭からの景色は谷川岳により近づいた景色が見えて圧倒されました。

景色を堪能した後は、BCに戻り撤収。天気が良かったので撤収も楽でした。名残惜しさを感じながら下山開始。下山はアイゼンを着けませんでしたが、疲れから強く足を踏み込むことができず、滑ってしまうことがしばしば。体力をつけなおさないとだめだと感じました。
往路と同じ林道を歩いて駐車場に着くころには雪が降りだしそうな曇天に。頂上では快晴の景色が見えたことを考えると、天気に恵まれていた登山でした。
今回の登山では、上越エリアの素晴らしい景色をたくさん見えることができた。訓練で学んだことに加え、登山に関する知識、経験を積んでもっといろんな素晴らしい景色が見えるよう努力していきたいと思いました。

(記:谷井)