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2510 瑞牆山 十一面岩奥壁(Joyful Moment)

日程:2025.10.12
山域:瑞牆山
参加者:齋木 大塚 加藤

(記:加藤)

2回目のマルチは錫杖岳でクライミングの予定でしたが、連休は台風と前線の影響で天気が悪く中止に。 直前まで様子を見て日曜の瑞牆予報が好転したので日帰りで行ってきました。

[行程]
植樹祭駐車場8:30-東屋8:45〜9:25-十一面岩奥壁10:50-登攀開始11:25-登攀終了14:30-東屋16:40-(ボルダリング)-植樹祭駐車場17:45

登ったルート:十一面岩奥壁Joyful Moment
ルートグレード:5.9
全5ピッチ
アプローチ:約1時30分

5時半に新宿を出発し、インターを降りてから齋木さん推しのデイリーヤマザキで朝パンしてから植樹祭駐車場へ。予想よりも天気が良く青空が見えている。気温も丁度良くて気持ちがいい。
駐車場を出発して早々に齋木さん体調不良のため東屋でしばし休息。朝パンが原因かもと。アレルギー反応の可能性もあるので無理せず取り付きの近いショートルートへの変更を提案するも、齋木さんは青白い顔(いつも以上に)で「行けそう。」とリーダーの意地?を見せた。少しでも齋木さんの負担を減らそうとガチャ類、ロープを私と大塚さんで分担した。というか、それしかできることがない。リード変わりますとは口が裂けても言えない。ゆっくり歩きながら1時間半、取り付きへ着いた時にはタバコを吸えるくらいには回復した様子。予定通り登攀開始となった。

1〜2Pは繋いで登った。
1P目は左上するフレーク状のクラックを登る。フレークが掴みやすく花崗岩のフリクションも良い。途中からフェイスに体を出す所で少し勇気が必要だったけれど、ガバなので問題なく登れた。2P目は短いバンドのトラバース。四つん這いでクリア。

3P目
30〜40mくらいの直上するフレーク状のクラックで上部は右にトラバースする。ホールド・スタンス豊富で快適に登れた。

4P目
核心のワイドクラックで見事にハマった。予習したブログではクラックの奥でハンドとフィストが決まるとあったが、腕を突っ込んでもスカスカで全く手応えがない。上から齋木さんが「ワイドクラックで落ちることはないらしいですよー。落ちるのは本人が諦めた時だけー。」と軽やかな声でプレッシャーをかけてくる。必死に探ってるうちに左足のフットジャムが抜けなくなり激痛、そして抜けずにもがきまくって更に激痛!もがいてるうちに右足のパンツの裾が膝下くらいまで捲れ上がり、脹脛が花崗岩に擦れて大根おろし状態…消耗しすぎて後はよく覚えていないが、もがきながらずりずり何とか登った。ワイドクラックでの体の使い方がわからなすぎた。

5P目は登らず。このルートの面白いのところは4P目だから登らなくてもいいかーと。5P目の岩を右から巻いて5分程降りると取り付きに到着。荷物を撤収して下山した。
東屋を右に行くとボルダーエリアがあり、齋木さんが2段のボルダーを少しやってから(マットは心優しいお兄さんが貸してくれた)駐車場まで下山した。
この日は夕陽の赤色が濃くてとても綺麗だった。

帰りの車内で今まで行った中でまた登りたい岩はあるかと聞かれた時に、すぐには何も思い浮かばなかった。少し思い出してみると、リードで登れそうだったけどチキって登らなかったルートや、トップロープでも登れなかったけど楽しかったルートが次々と浮かんできた。でもそれらを明確な目標とは捉えていなくて、目標を持たずに何となくクライミングをしていたことに気がついた。クライミングを始めて1年、次の1年は目標を見据えてクライミングに取り組んでいこうと思う。

10月の連休という貴重な時間を割いて初心者の私たちにマルチの経験をさせてくださった齋木さんに感謝です。

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