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2512 甲斐駒ヶ岳(黄蓮谷右俣)

日程:2025年12月19日(金)-12月21日(日)
山域:南アルプス
参加者:齋木・加藤

行程:
Day1:(9:00) 尾白川渓谷駐車場 – (15:00) 五号目
Day2:(3:45) 五合目幕営地 – (4:10) 六丈沢下降点 – (5:20) 坊主の滝 – (7:00) 二俣 – (8:00) 奥千丈の滝 – (10:30) 10m滝 – (13:50) 稜線 – (15:00-15:40)七丈小屋 – (16:30) 五合目幕営地
Day3:(6:45) 五合目幕営地 – (11:00) 尾白川渓谷駐車場

(記:齋木)

私が鵬翔に入った時に会員の皆さんがこぞって行っていた黄蓮谷。当時はフリーに夢中だったこともありあまり関心を向けていませんでしたが、昨年から冬期アルパインに本腰入れ始めたこともあり、例に漏れず私も興味を持つようになりました。

パートナーは昨年入会してから毎週山に入っているのでは?!と思うほど前のめりに山に通っている加藤さん。

「黄蓮谷っていうアイスが楽しいルートがあるんですが・・・」と詳細は言わずに誘ったらOKとのことで、半分騙したような感じではあるものの計画・実行することができました

ただし、直前に調べた感じ雪が多そうなコンディションで、その上天気も雪予報(2100m以下では雨)とのことで「坊主の滝を見て帰ってくるかー」くらいの気持ちで向かいました

2日目の朝、坊主の滝に到着するとそこにはめっちゃ雪を被った坊主の滝があり、上部はラッセルの苦労が予想されましたが先行パーティもいることだし、前日の黒戸尾根ですれ違った強そうな女性3人パーティが右俣に入っていたらしくトレースはありそうなので上まで抜けることにしました

雪をかぶった坊主の滝

想定外は奥千丈の滝あたりでぱらついていた雪が雨に変わり、稜線を抜けるまで続いたこと。ロープは重く、雪は重い上アイゼンにダマとなってこびり付き、ビチョ濡れになりつつ稜線にでると吹雪いており、やれやれという感じで山頂に向かわずそそくさ下山。テントに転がりこみました

シングルウォールのテントということもあり乾いているものがない一夜はシュラフに加えツェルトにくるまった所で寒いのは変わらず、とても長く感じました。一方の加藤さんはシュラフの中にエマージェンシーシートを羽織って爆睡。強すぎ。

下山は天気は良いものの、前日に水分を吸収した装備オールスターズを担ぐことになるため登りより重かった・・・

そんな感じで「氷の廊下!」みたいな映えたルートではなかったものの、坊主の滝以外はフリーで登りつつ後続をロープで確保を迅速にできたこと含め、長いルートをマネジメントできたのは良い経験だったのではないでしょうか

奥千丈の滝
奥千丈の滝上部。氷の廊下…!!!はありません
ところどころ雪が薄く、氷にアックスアイゼンを効かせながら登る

p.s.黒戸尾根が長い長いと誰もが言っているので、今回秘密兵器としてダウンロードしておいた「霜降り明星のオールナイトニッポン」を流しながら歩いたら、体感1時間でした。霜降り明星エグすぎ!(※霜降り明星はエグがられたいらしいです)

合計距離: 30757 m
累積標高(上り): 3538 m

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