日程:2025年12月28日(日)-12月29日(月)
山域:北アルプス
参加者:齋木・林・加藤
行程:
1日目:新穂高温泉(8:00)-2,400m幕営(15:15)
2日目:幕営地(6:30)-ジャンクションP(8:30)-第二岩峰(9:20)-西穂高岳(10:50/11:30)-西穂山荘(13:00)-西穂高口駅(14:10)-新穂高ロープウェイP(15:00)
(記:加藤)
2025年登り納め山行は西穂高岳西尾根へ。私にとっては記念すべき穂高デビューなのですが、ついに穂高に登れる日が来た!といった闘志メラメラ感はなく、大丈夫かな?という不安強め…。
いつも通り前夜22時に新宿西口駅に集合し、粉雪舞う道の駅奥飛騨温泉郷上宝に到着。仮眠の準備をしながら平地の寒さにびびっていると、林さんのシュラフはモンベル♯2…!!強すぎ〜
28日(日)
雪は止んで青空の下、新穂高温泉を出発した。長い林道歩き。穂高平小屋で同じく西尾根を登るというソロの男性。この日西尾根に入ったのはこの男性と我々3人パーティーだけのよう。

しばらくはうっすらトレースあり。雪が浅く薮が滑るので歩きづらい。徐々に雪が深くなり、先頭を交代しながら2,400mまで詰めて幕営。急登直前のコルは広々しており、正面に笠ヶ岳が見える素敵なテン場だった。

時間のかかる水作りは、齋木さんが持参した手動ポンプで効率的に鍋の水をプラティパスへ移せて時短に。デキる男は違う。しかも今回もご馳走キムチ鍋を盛り盛り準備して下さって有難い。クリスマスは仕事の会議で彼女の手作りディナーを食べる時間もなかったというくらい多忙だったのに、本当に感謝感激です。お陰様で体も心も温まりました。夜はモンベル♯2の林さんを真ん中に挟んで就寝。
29日(月)
夜中の強風は夢だったのかと思うくらいに穏やかで静かな朝。すぐに暑くなるだろうとベースにハードシェルでスタートした。

第一岩峰は左から登った。さらさら雪の急斜面で慎重にステップ刻んだり灌木掴んだり。

第一岩峰を抜ける辺りでソロの男性に追いつき、4人で交代ラッセルしながらジャンクションPへ。正面にはジャンダルムや奥穂高、槍まで続く真っ白な稜線。そして西尾根のいくつかピークを越えた先に西穂高岳山頂の道標が見えた。(遠いぃぃ…。)

リーゼントみたいに張り出した雪庇を避けて、稜線南側の斜面をトラバースしていく。急斜面な上に踏み抜きのある不安定な雪と、重い荷物でバランスを崩しそうになり緊急した。そしてずっと日の当たらない西尾根は寒い。第二岩峰手前のコルでインサレーションを着込んだ。流石の林さんもダウンを着ていた。

第二岩峰は右に回り込みルンゼを直上し、更に右斜めに岩稜帯を直上した。ここはアイゼンが入りづらくて嫌らしい。山頂直下の岩稜帯を抜けると道標は目前で西穂高岳山頂に着いた。山頂は日当たりが良くて暖かかった。集合写真を撮ってからのんびり休憩した。周りの山が全部見えた。

あんなに苦労して登ったのに下山はあっという間で1時間半で西穂山荘についた。西穂山荘から西穂高口駅までは30分。西穂高口駅は観光客で溢れていた。ロープウェイチケットは片道2,400円、荷物代500円で1人2,900円。歩かない選択にはお金がかかる。ロープウェイ最終便は16時半なのに新穂高温泉駐車場は観光客の車で長蛇の列。インバウンドすごい。
平湯温泉の内湯は熱かった。水風呂と交互に入り筋肉痛予防。松本のツルヤで買い物をしてからレストラン十字路へ。年末だし頑張ったし500円割引だし!と適当な理由で奮発してサーロインステーキ定食2,890円を食べて大満足。23時前に新宿西口駅に到着。人混みで現実に戻った。
この時期の不安定な雪質の岩稜帯はアックスアイゼンが効きづらく、足場となる雪も崩れるので難しいなと改めて感じた。ルーファイしながら先頭でガンガン突っ込んでいく林さん、齋木さんの偉大さ。山頂まで一緒に登ったソロの男性が「実は穂高平小屋で登るのやめて帰ろうかと思っていたんです。あなた達が来てくれてよかった。お会いできて本当に良かったです。」と話していて、私も心の中で(わかる〜)と共感していた。
今回も素晴らしい年末山行を経験させていただき、ありがとうございました!

(記:齋木)
元々は加藤さんから「馬蹄形縦走に行きたい」ということで計画し始めた山行でした。ただラッセルしまくった先に私自身笑顔になれているか・・・?とイメージしてみたら、ラッセルが趣味じゃない私はNOでした。ということで悩んでいたところ、国府谷さんから西穂高岳西尾根なんていかが?とご提案いただき飛びついた、というのがこのルートに行くことにした経緯です
案の定加藤さんもラッセルで汗だくになって満足げでしたし、何より眺望も素晴らしい上、ルートファインディングや不安定な雪の処理、岩稜歩きと飽きさせない内容でした。また、天気のおかげもあり、山頂まで計画時間ドンピシャ、下山で1時間の巻きだったのがなにより快感です。終わりよければすべてよし、2025年最高!
久しぶりに林さんと登山をしましたがテント生活技術などお互いの情報交換もできてとても有意義でした。某山岳会も推奨している「色々な人とパーティを組む(否、メンバーの固定化)」も大事だと思える山行だったので、ぜひ弊山岳会も色々な人とパーティを組んで欲しいな、と思うのでした
累積標高(上り): 2736 m
