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2603 城山マルチ

日程: 2026/3/14
山域: 城山
参加者: 斎木・石川・石井

(記録:石井)

行程: 城山登山口(8:00)-南壁(8:15)-西南カンテ取付(10:30)-最終ピッチ終了点(12:30)-登山口(17:00)

ずっとやりたかったマルチピッチデビュー戦は城山の西南カンテへ。時間に余裕があったらバトルランナーも行こうとしたがそんな余裕はありませんでした。

土日なので絶対混むと思って5:30出発。7:30着。ヘルメットを忘れたことに途中で気づき、絶望していたが、なんと城山近くにワークマンがあるし7:00からやっていて助けられた。ワークマンに超感謝!ありえないミスだけどそれを笑ってワークマン提案してくれた斎木さんにも超感謝です!せっかくなら黄色ヘルメット土木作業員スタイルで。駐車場は空いていて、他に5~6台くらいでした。

登山道進んで看板の分岐でロッククライミングの方へ。他1パーティー。ほぼ貸切のため人が来る前にそそくさ準備してロープ結んで出発。3人なのでダブルロープを1人ずつと繋いで。

初めてのマルチだけど、練習と勉強はやってきたので、リードでやらせてもらった。それでもなかなか初めての人にやらせるのは怖いと思うので本当にありがたい限りです。

1P目 

5.9+のルートから斜上バントまで。。本来は右側からみたい。なんかここ行けそうって感じで選んだ。1.2ピンまではなんなく。スラブで足滑って3~4ピン目あたりで1フォール。悔やまれる…。なかなか悪かった。このルートの終了点で切らず、斜上バント入り口の支点でピッチを切った。その時は気づかなかったけど、すぐ隣にもっと足場の安定した終了点があった…。支点構築に関しては240のスリングでクワッドアンカーを作ってきてたからまずは楽で慣れてるクワッドで作った。ロープアップは重くて重くて三頭筋が発達しそう。そっちに集中してたらロープの振り分けが酷くて、次のピッチがコンテで良かったです笑。 

(2P目) 斜上バンド

斜上バントは基本コンティニュアンスで。1箇所ロープが貼ってある箇所は怖かったので簡単にビレイして進んだ。

 

3P目 5.5 西南カンテ取付き地点~

カンテ沿いに左から入る。1ピン目が遠いし、太陽が眩しくてプロテクションが見えにくく不安になった。ワークマンで便座みたいな日除を買っておけば良かったのか…。カンテ右面に(南)ボルトが続いてるが、ロープを交互に掛けていくとロープの流れが悪い。左面に弱いがリングがあるのでそっちに左のロープを掛けていけば流れは良くなった。ただ離れてるのでかけなくても良いかも。カンテ沿いを高度感を感じながら気持ちよく登った。手も足も普段なら良い手足なんだけど、高度感で感じ方が違う。ピンより進むと次のピンまで常に緊張した。ルートとロープの流れと終了点を探して考えて登る感じが大袈裟かもしれないけれど少しずつ自分の力で山に登っている面白さになっていった。ヒリヒリはしてるけど。

終了点は2箇所くらいあって迷ったけど、自分がリードで進むことを考えて右上に進むから、左にスペースができるように右側の終了点で支点構築した。3点から支点が取れたので、クワッドにスリングでバックアップした。後続は隣の支点でセルフを取った。

4P目 5.5

5.8のルートで行こうと思ってたので右側から抜けようと思ってたが、それは自分が思ってたより右側だった。そのため5.5のルートを進んでいた。ピンの間隔が長め。ルートとしては難しくないが怖さはある。あまりに間隔が空いていたor見つけられなかったため、途中立木にスリング通して中間支点とした。結果これもアルパインだとこうやって中間支点を作るから良い経験になった。終了点は立木2つに240のスリングを掛けて支点を作った。教えてもらった通りBDのインフィニティコードだから、クワッドをすぐ解いて使えて使い勝手の良さを実感した。木は揺すったり、葉がしっかり生えてるか生きてるか確認して。

5P目 5.6 

4P目にトポ通りにピッチを切らなかった。そもそもトポをこの時しっかり確認してから登らなかったのもある。トポ的には立木での終了点ではないため、ロープの流れは悪い。右上に進み、軽くハングしてるところを越える。ガバと足がしっかりあるので問題なく乗越せる。アルヌンでロープの流れは意識できた。そこから右にスラブトラバース。落ちたらまーまー振られるのとなかなかな高度感でヒリヒリしたけど楽しかった。手は探せばとても効く手がある。それが故の5.6って感じ。怖かったけど。楽しい。終了点で振り返るとロープの流れが明らかに悪い。これも経験か。そして乗越すところの下にしっかりとしたボルトが打たれている。俺が通ったところはなんか信用ならん古いプロテクションだったから恐らく乗越す必要はなかったんだろう。ルーファイ力…。でも楽しいルートだった!!心の中で良しとした。斎木さん石川さんは当たり前に下から来た笑。 

(6P目) 二間バンド

コンテに切り替えて進む。落石注意箇所。ショートルートのクライマーもいるので注意して登った。こーゆー配慮も教えてくれないと気づかずに落石を誘発してしまうんだろうなと思った。トライしてる時は落石を誘発させないように留まっておく。左に進むと終了点。

7P目 5.7

最終ピッチ。軽くハングしてる。トポではハングを左に抜けと書いてあるが、ハングを抜けるのでも手があるので気持ち良く登れた。少し苦労したから気持ちよかった。乗越すところは手があって良かった。乗越すところで良い手を探せるくらいに落ち着きも出て成長を感じて個人的に嬉しい。ハング越えると樹林帯に入る。手前の立木スリング終了点より奥の方が安定してるのでそっちでスリング掛けて支点構築。終了点着いて振り返るとあっ、ロープ掛かってるし、あっちにロープかければ良かったとか、ヌンチャク長くすれば良かったとか気づく。最後も問題なくフォローのビレイで終了。途中から2人目が登ってる途中に3人目が登ってくるから忙しかった笑。でも良いトレーニングになった。日陰のため急に寒くなって、防寒着はいるなと思った。レイン持ってきて良かったー。山頂は行かず、人も少ないので懸垂で降りることに。ちょうどお昼時だったのもあるけど登りきって食うパン美味かった~。やっぱ歩くよりも登るのが個人的に好きかもしれない。 

下降

帰りは人も少なかったので懸垂で下降。7P目はそのまま懸垂。二間バンドはショートルートをトライしている人がいたので落石に注意し、頃合いを見てコンテで移動。5P目終了点から懸垂するもすぐ灌木帯に突入。少しトラバースでかわして行ってもロープ回収が微妙。なので、5mくらい懸垂で降った場所にこれを嫌って設置したであろう立木スリングがあったので、そこから懸垂とした。2.30mくらい降ったところに終了点。狭いところに3人で乗り、次の懸垂準備。狭いので支点に荷重すると楽になるが3人だからできるだけ荷重抜いてと。1人目を斎木さんがやってくれてるからか安心しきっていて、不思議と支点に対して安全と思いきっていた。自分がリーダーじゃない時でも考えられるリスクを想像して気を張っておくことが長くアルパインやマルチをするためには大切だと感じた。4回目の懸垂は4~50mくらい。長くて楽しかった~。めちゃくちゃ下手くそで時間はかかるけど、途中から慣れてスピードも出せるようになってきた。こんな断崖絶壁絶景をスルスルっと降る。爽快で気持ちいい!!ロープを一回一回捌かないといけないのと、ミスったら死ぬので気をつけなくてはならないですが。斜上バンドに着き、最初のピッチの終了点で最後の懸垂。ロープダウンでスラブだから下まで落ちるように投げたら木に引っかかってしまった。回収しようと強く引きすぎて完全に枝を縛ってしまった。なんとかパワーで木の枝を、折ることはできたけど、これがそうはいかない木なら終了。今経験しといて良かった笑。おかげでロープダウンしやすくなり、見た目土木作業員なので完全に林業の仕事としても役目を果たしました。最後は60mロープ一本で降った。降ってきて安心感よりもとにかく楽しかった気持ちの方が強かった。人が少なかったおかげで懸垂も経験できて嬉しい限り。でも懸垂下降の戦略を考えるのは経験していかないと怖いなと思った。 

全ピッチリード、西南カンテに関してはオンサイトでいけたのとても嬉しかったです。基本ボルトルートではあるけれど、所々ボルトの間隔広くて途中で支点を自分で作ったり立木でピッチ切ったりするところはアルパイン的で勉強になりました。ルートに関してもトポと地形見て、ピッチ切れそうな支点を探しながら模索するのもリードだったから緊張感あって、それも楽しかった。1人目が1人の状態でどうすれば安全に登れるかを考えながら自分の力と知識と経験値から判断して発揮して登っていく感じが自分の山を登る能力の成長を感じて楽しくて楽しくてたまらなかった。やってる時は怖いけど笑。

懸垂に関しては斎木さんがしてくれたから安全と思っちゃってたけど、斎木さんが言うように自分でどんどんやっていかないと身につかないとリードと懸垂下降を通して感じた。リスクの想像力って何回か今日言われて、自分がリーダーでやっていくと養われるのは実感した。なのでもちろん危ない遊びだから今回でいう斎木さんのような安心にすがりたくなるけど、自分で出来るようになりたいし、その方が楽しいし、つるべでやれるようになるし、より安全になると思った。一石四鳥!

忘れそうだし、忘れたくないので月1でマルチorアルパインしていきたいです!

夏には北岳バットレス、錫杖の注文の多い料理店、剱の源次郎か南壁A2目標!

自分の登山の可能性がどんどん広がってとても楽しいし、とても嬉しいです。ありがとうございました!

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