雪洞山行

日程: 2008年2月16日(土) – 17日(日)
山域: 天神峠(谷川岳)
参加者: 坂田(L)・塩足(SL)・飯田・志村・松林・中村・鈴木(泰)・佐藤
行程:
第1日目: 8:30(ロープウエイ乗り場) – 9:05(ロープウエイ降り場) – 11:30(天神峠) – 12:00(雪洞掘り開始) – 16:05(雪洞完成)
第2日目: 7:30(天神峠) – 8:52(ロープウエイ乗り場)

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昨年中は雪山山行に参加できず、会に入って今回初めて冬の山行となった。四半世紀前の登山靴を3週間前から皮革油を塗って生き返らせ、新たに装備を買うなど準備万端、雪洞もさることながら、天候に恵まれて頂上にいけたらと、少々わくわくして出発した。しかし、その期待もロープウェーから降りてすぐに始まった胸までのラッセルで、黄信号が点滅。これがずっと続くとしたら、明日天候が良くても頂上は難しいかなと。順番でラッセルの先頭をやり始めたが、これでは時間がかかると、坂田さんが空身になってまさにラッセル車のように進み始め、天神峠着。天候ははじめ雪が舞っていたが、視界は良好。ただし稜線に出ると風が強く、100mほど行った傾斜地で雪洞を掘ることにした。

2mほど離れて同時に2箇所から掘り始め、3mほど掘り進んでから雪洞をつなげて8人でも余裕の大きなものにした。完成まで4時間。手前側が奥より低くなったり壁と床の角をちゃんと直角にしてスペースを確保するなど、飯田さんのアドバイスもあって、快適な雪洞ができた。トイレは飯田さんが完成。おかげで夜中から朝にかけての吹雪の中でも何とか用が足せた。それにしても雪洞を掘るのは重労働ですね。。。

雪洞が完成するころには晴れ間が出てきて遠くの水上高原や武尊山なども見渡せるときもあり、冬型の気圧配置がゆるんできたのかなと、明日の天候を期待した。

しかし、朝起きてみたら吹雪といえるような悪天候で、昨日は少なくとも非難小屋の先くらいまでは行きたいと言っていたが、諦め、トレースのなくなったルートをまたラッセルしながら下山した。その後ビーコンの使い方の講習を行ったが、かなり使い方に慣れないと役に立たないのではと思われた。

今回は、スキー場からすぐのところまでしか行けなかったが、雪洞を掘るコツが習得できたこと、厳冬期の谷川を極めることの厳しさを垣間見たことが収穫でした。

(記: 中村)

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