日時: 2008年10月25日(土) – 26日(日)
山域: 至仏山(尾瀬)
形態: 縦走
参加者: 志村(L)・佐藤
行程:
第1日目: 本文参照
第2日目: 山ノ鼻(6:40) – 至仏山(9:20/9:40) – 鳩待峠駐車場(11:50)
のんびり秋山を楽しむ為に出発した。佐藤さんが、しばらく休んでいた私の復帰山行に付き合ってくれると仰ってくれた。
曇り時折薄日。観光シーズンを終え、鳩待峠のマイカー規制は解かれている。戸倉の分岐から紅葉の素晴らしいアーチが迎えてくれる。本当に素晴らしい色彩だった。さらに行くと、木の葉は枯れ落ちて秋の終わりを感じさせる。鳩待峠の駐車場が2,500円もする事に驚くが、富士見峠(無料)の方はすっかり紅葉が終わっているとの事なので、こちら側からのアプローチがお勧め。
11:20山ノ鼻へ向かう。素晴らしく整備された木道だ。さすが尾瀬国立公園。途中、熊避けベル等を鳴らしながら歩いた。12:10至仏小屋に到着。沢山の人が居て驚く。好奇の視線を浴びながらテントを張ると、特にする事もなく、「秋もいいねぇ」なんて言いながら缶ウィスキーとつまみを手に尾瀬ヶ原をてくてく歩いた。初めての尾瀬ヶ原は、とても気に入った。木々や湿原の茶色がシックで哀愁を漂わせていて、その中の木道を歩くのは気持ちがいい。段々寒くなってテントに引き返すと、テントは他に4張 張られた。
尾瀬レンジャーの人が、これから熊避け弾(?正式名称は分かりません)の実地講習をやるので良かったらどうぞ。との事で、参加して尾瀬熊について話を聞く。熊避け弾は音がするだけだ。大きな音で熊に近づかないように警告するらしい。購入するには講習が必要との事。至近距離での轟音には驚いた。熊とはお互いの為に出会わないようにするしかない。レンジャーは熊スプレー(唐辛子濃縮エキス)も携帯している。これはかなり効果的らしいが高価なアイテム。風向きに気をつけて使ってくださいとの事。ま、私たちに出来る事といえば、熊鈴位かな…。
戻って夕食にする。レトルトカレー。なんの芸もありません。佐藤さんが差し入れてくれたウィンナーも一緒に暖め、お酒とつまみと共に食べる。ゆったりの一日だ。
隣の山岳会のテントから大きな歌声が響き渡る。知っている歌を全て歌うつもりなのか、「泳げたいやきくん」が始まった時は不満に思いながら就寝。そして夜中には子供の夜泣きという、絶対に熊も近寄らないだろう賑やかなテントサイトであった。寒いかと防寒グッズを揃えていたが、暑い!!!何故か気温は下がらず、夜中も10度位あったらしい。
翌朝も曇り。夜中に一時的に満天の星空が広がったので期待していたが残念だ。
湿原から怪しい森の入り口にアドベンチャーゲームの主人公になった気分で入っていく。森林限界を越え、立派なベンチを見つける度に休憩する。燧ヶ岳は正面だし、尾瀬ヶ原から周りの山々まで一望できる。上部は岩がゴツゴツしていて、ディズニーランドの岩山のようになっていた。下から見ると、お椀を逆さにしたような、ふくよかな丘のようだと思っていたら、上から見ると全く違うのが面白い。
山頂は寒かった…。しかし、奈良俣ダム等群馬県側の山々も福島県側も新潟県側も一気に見られる面白い場所。群馬県側は真っ赤に染まっている。
寒いので、とっとと下山。
至仏山から山ノ鼻への下りは禁止になったそうだ。ここらは本当に滑りやすく危険だ。つるつる岩やら木の階段やらが急斜面になっている。雨でも降ろうもんなら身動きとれなくなりそうだ。
とは言え、小至仏山-鳩待峠に続く登山道も滑りやすい。転んで膝に大痣を作ってしまった。急ぐのはやめて、慎重に下る。こんなに整備された登山道で何を間違ったか藪漕ぎも交えつつ(後ろをついてきた単独女性に悪いことをしてしまった)、予定通りに下山。
佐藤さんお勧めの「しゃくなげの湯」(550円)で暖まって、帰京。
またも秋の山々を満喫出来たのでした。感謝です。次は雪山でお願いしま~す!
(記: 志村)