日時: 2009年3月28日(土)
山域: 阿弥陀岳南稜(八ヶ岳)
参加者: 久世(L)・松林
行程: 舟山十字路(6:00) – 旧旭小屋(6:35) – 立場山(9:00) – 無名峰 – 阿弥陀岳山頂(13:30/14:00) – 舟山十字路(17:00)
晴れ後快晴
02:00舟山十字路まで路面に積雪は無く、ゲート手前に凍結した雪が残っている程度だった。
駐車中の車は2台のみと意外に少ない。ゲート前の道路わき駐車スペースはそこそこの広さがあり、詰めれば20台以上止めれそうだ。車の中で仮眠。
日曜の天気が荒れそうなので、ビバークの準備はするのものの軽量で日帰りする事にし
06:00出発。ゲート手前50mの分岐を右折し立場川沿いの林道を進む。雪は少なくトレースはしかっりしている。30分ほどで立場川を渡ると南斜面に傾いた旧旭小屋に着く。小屋の左側から稜線に向かった登りに入る。
さすがに久世さんのピッチは早い。脚の長さも違うのにピッチも早いと私との差は開くばかり。私のほうは荷物もはるかに軽いのだが。
立場山中腹で2名の下山者に会う。聞けば立場山頂付近で幕営し登頂を試みたがP1上は凍結したうえ昨晩新雪30㎝ほど降り、危ないので断念したとのこと。とりあえずいけるところまで行ってみることにした。
このあたりから少しづつ新雪が増えてきた。所々新雪の下が凍りの層になっている。日中溶けた雪が流れながら凍結したようだが薄い新雪で見当がつかない。まるでワナを仕掛けているようだ。私だけ見事にこける。
アイゼンを付けバテバテ気味で立場山着9:00。青ヤギ手前で後発2名に抜かれる。抜かれることの嫌いな久世さんには申し訳ない気分。
無名峰を過ぎるとパノラマが東西に広がるハイライト部分に入る。P1、P2間は景色もよく手ごろな幕営地点が多い。幕営し写真を撮っている登山者が1名いた。
核心P3でロープを出し久世さんのリードで左側ルンゼに入る。コースとしては難しくはないがバテた身だと脚に力が入らない、ピッケルの打ち込みも弱くなってしまう。立ちこみにも腰くだけになる。足元を固めながらゆっくりゆっくり登ることになり、ますます時間が掛かるようになってしまった。
P5基部 でロープを解きバンドをトラバースする。残った体力を搾り出してはい上がるように 14:00阿弥陀岳山頂に倒れこんだ。
絶景である。何度も八ヶ岳には来たが今日が最高。気分爽快、疲労困憊。
快晴で風も弱い。登頂証拠に犬のようにあちこちにマーキングをしながら結局山頂でぶらぶらと30分ほど過ごす。
帰りはだらだらと長い御小屋尾根を疲れた体に鞭打ちただひたすら下る。17:00やっとゲート着。
春山とはいえ雪山の11時間山行は久しぶりだった。イヤー疲れました。
登山は体力が優先することを痛感した山行でした。
久世さんありがとうございました。
(記: 松林)