日程:2019年2月9日(土)-11日(月)
山域:南アルプス甲斐駒ケ岳周辺
参加者:国府谷(L)・雨宮・魚瀬
9日は戸台から駒津沢出合に置くBCまでの予定。
丹渓山荘までは雪のない道を淡々と歩く。丹渓山荘からの戸台川沿いも雪は少なく
ラッセルというほどのこともない。うっすらとトレースもある。
五丈の滝も特に問題ない程度には凍っている。
14時半ころに駒津沢出合着。BC設営。
駒津沢、奥駒津沢共に例年ほどではないようだが、結氷は問題ない。
10日は出来れば両方登っておくことにした。
まずは奥駒津沢。スタートは8時前くらい。
F1は50mロープではぎりぎり足りない。抜け口手前でビレイ。
F2、F3も問題なし。F4は割愛して11時半頃下降開始。
支点は灌木にスリングが掛かっているものを利用した。
次に駒津沢。F1の1ピッチ目は30mくらい登って右岸寄りでスクリューでビレイ。
2ピッチ目は20mほど登り落口。さらに20mほど引っ張って左岸寄りでビレイ。
F2まで50mほど歩く。F2は真ん中を登る。20m。
F1の最後の懸垂支点は右岸の太い木を使用した。
17時半終了。
11日に下山した。
(記:国府谷)
写真は順番に
五丈の滝F1、F2、奥駒津沢F2上、駒津沢F2、駒津沢F1、BCから見た奥駒津沢、駒津沢F1,七丈の滝沢
アイスは金で登るの!?クォークからノミック
9日 曇り後雪
道具や衣類を、衣類といっても山専ですが新調すると嬉しい。
今回クォークを買って人生二度目のマルチアイスクライミングへゴー。
2017年元旦登山の鋸岳のギザギザしたデザインの稜線を懐かしく見ながらら戸台から歩きはじめる。
渡渉は嫌だなー、鈍臭く滑ってドボンは嫌だなあ〜と思って河原を歩るいていると
オレンジテームがわかりやすく、ゴツゴツした河原をあっちこっち歩きまわらず、
道は所々凍ってはいたがスムーズに丹渓山荘。
ここからは河原で石ゴロゴロのラッセルは荷物持って大変だと聞いていたが
雪がなくてその苦労知らず。
そして今季初めての氷は五丈滝を前に大迫力に見えた。
荷物を背負ってのアイスクライミングは初めて。国府谷さんは軽快で楽しそうにリード。
ロープを出してもらってアタフタクリア。
F2もアタフタクリアしながら逞しく引っ張ってくれる国府谷さんの姿を見て
「かっこえなぁー、写真撮りたいなぁー」と思ってしまうのがフォトグラファーの習性か笑
1430には駒津沢の下に幕営。
14時なら駒津沢を登りにいけたか?
雪も天からフワフワ降っていたのでくつろぐことに。
それにしても空から降ってきている大きく長い滝。
それに加えて凍ったアイスの美しさかな〜
ゴーゴー流れ落ちていた水量の上?を登れるなんて楽しく心踊っちゃって、
イメトレの中では新品の二つのクォークと縦爪アイゼンで美しく登っている自分がいた。
現実は明日おもいしらされる。。。
10日 曇り、晴れ
5時起、奥駒津沢へ
高さというより横に広い滝
1Pの取り付きは垂直で氷も硬くなかなか刺さらず苦労して、もう一歩のところで左足がずるっと滑ってテンションかかり左に5メータほどふられ
ラインから外れてしまったが冷静にラインに戻ることができた。
あれ〜?イメトレとだいぶ違うぞと思いつつも気を取り直して一手づつ。
去年の荒川の氷より締まりが良く硬い!
左の力が弱わくて中々決まらない。
アイゼンを蹴り込むがやっぱり左が弱い。
アイススクリューを回収している間は国府谷さんのロープが逞しく引かれている。
お互い姿は見えないがロープのテンション具合を手繰ってくれる。
それに比べると私のビレーは反省することばかり。
ロープが絡む前に中々声かけができず
リード様にご迷惑を幾たびかかけてしまう。
繰り出せないのはロープが凍って硬くなってると言い訳しながら
スムーズに繰り出すのはテクニックか。
F2.F3はアックスの使い方も慣れてガッツと決まり前よりマシか。
F4には行かず懸垂でおりて
駒津沢をもう一本登りに行くことに。
下山途中大きなリックを背中に背負ったクライマーさんが氷に張り付いていたが
垂直で硬い氷に苦労していた。きっと甲斐駒ケ岳の稜線に出るんだろう。
すごいなぁーと1時間半ほどみあげていた。
2時間近く待ったでしょうか
私たちの順番になった時は1345。
見ているとやっぱり氷は硬そうで上から砕け散った塊がおちてくる。
ビレーしていてうまく避けられず
唇に当たった時は歯、歯、歯がーー。。。
と心配したが折れずに青タンの勲章がつき
アイスクライミングの仲間入りだーとあとで
青髭でも生えたような顔を鏡でみて見てもいやじゃなかった。
F1は70Mのスケールなので50Mくらいでアイスの途中にぶら下がって1P。
国府谷さんがスクリューで手際よく支点を作り私を確保してくれる。
サー!綺麗に登るぞとは頭の中だけの出来事。
身体左半分が氷に負け続けた。悔しいーというより大自然の威力だもの仕方がない。
アドバイスにより手をパンプさせなかったので
垂直に感じる壁を2Pで登る
2Fも登って終了した頃には16時も回ってしまった。
国府谷さんがちゃっちゃと懸垂。
私は国府谷さんに守られながらヨチヨチとついていく。
その夜、左アックスを何回も振り下ろしその反動で目を覚ました。
シュラフの中で左手を動かしていたのだ苦笑。
腰のあたりもロープで引っ張られる感触が残っていた。
クライミングを頻繁にしていない私は、道具の使い方も鈍臭く国府谷さんには助けられてばかりで根気よくフォローしてくださりロープで確保されている安心感から下手なりに楽しませて頂きいつもありがとうございました。
ありがとうを何回言っても足りない。
来週の荒川出合も楽しみにいい夢を見ようっと。。。
(記:雨宮)