3連休は戸台でアイス その2

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自宅出発は4時半頃だったが現着は9時過ぎ。幕営予定地は歌宿沢出合の近辺だったが、上ニゴリ沢着が正午になったため予定を変更し、その場で幕営して上ニゴリ沢F1へ向かう。

上ニゴリ沢F1はスーパー林道下に伸びる40m程度の易しめなナメ滝の中に時折3m程度の小滝が聳えていた。今回はトップを譲って貰い、練習のつもりで小滝にガンガン挑んでF1を通過。林道に上がると傾斜のある7,8m程度の滝F2が見えたが、先行パーティも取り付いており時間切れ撤退。出合までの道程は浮石だらけだったため帰り道は実に疲れた。

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寝坊してしまい朝7時発。天気良し。舞姫の滝到着は8時半になってしまったが、先行パーティは一組のみだった。
F1はやや傾斜のある6 – 7m程度の小滝の上に30m程度のナメ滝といった感じ。ここは私がリードし、F2直下で切る。F2は60度前後10m弱の小滝で、林氏リードで通過。その後100m弱歩いて本丸のF3へ到着(この時私がスクリューを一本落としていたため、後々探し回るハメに…汗)。
F3は20m以上はあるほぼ垂直な氷瀑で、直下に来るとかなりの威圧感があった。所々凹角はあるが、上部には弱点になりそうな部分が少なく苦労しそう…。自分には安全に登れる自信があまり無かったので、林氏に先行して貰った。
前半部分を終え、バーティカルな後半部分に差し掛かった所で、林氏から歓喜の声が。氏曰く、前半部分は氷が濡れ気味で緩く、スクリューが信用できなかったとのこと。なんてこと。その後も林氏が漢パワーを発揮し続け、危なげなく上部まで突破した。流石にお強い。
セカンドで登ってみると、序盤は確かに氷が軟らかかった。上部に差し掛かると、氷はほぼ垂直な氷柱状になり、足元が心許なくなった。途中で半身が壁から引き離される場面もあり冷や汗を掻いたが、微妙な凹部を攻め何とか突破。トップで引っ張ってくれた林氏に感謝。

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朝6時発。天気良し。歌宿沢に入り、しばらくしてから現れた分岐の左俣を進むと間もなく歌姫の宿のF1らしきものが見えた。
F1は5,6mの小滝で、その先に30m程のナメ滝。F2は下部が5m程度のナメ滝で、そこから10m強の垂直に近いパートに入り、上部は20m程度のナメ滝となっていた。
林氏に拝み倒してトップを譲って貰い、スクリューをキメながら登っていく。氷は舞姫の滝よりもやや硬めで割れやすく感じた。スクリューを落としてしまうアクシデントはあったものの、このセクションも無事突破し、上部の林道まで登り詰めて終了・撤退とした。
F1まで下降し、満足した気分で帰路に就こうとした時、我々が降りてきた滝とは別方向から人の声が聞こえた。どこを登っているのかと見てみると、なんとそこには30m以上はあろうかという大滝が聳え、そこを豆粒大の人が登攀している…

結論から言うと、我々が挑んだ沢は歌姫の宿ではなくその支流だった。歌宿沢の左俣に入った時に最初に目に入った滝をトポに記載されたそれと認識してしまい、実際のスケールと記述との違いによる小さな違和感を無視してしまったが故の悲劇。今後の教訓にしなければならぬ。
※ちなみに今回登った滝には残置物があったので、他にも迷い込んだ方はいらっしゃるよう。F2自体はまずまずのスケールがあるので、歌姫の宿が満員の時はこちらに転進してみるのも良いかも?

(記: 江戸)

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