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2212 白毛門-朝日岳

日程: 2022年12月23日(金) – 24日(土)
エリア: 白毛門 – 朝日岳(上越)
参加者: 江戸
行程:
第1日目: 下牧PAにて仮眠(3:30/7:00) – 土合駅(8:00/8:30) – 白毛門(11:50) – 笠ヶ岳(13:40) – 朝日岳(16:20)(1700幕営 – 2130就寝 – 翌0300起床)
第2日目: 幕営地発(5:00) – 笠ヶ岳(8:30) – 白毛門(10:10) – 土合駅(1:40)

年末年始の北鎌尾根山行を見据えた訓練として、白毛門~朝日岳へ。2日目は吹雪。

23日(金) 晴れ

前夜に土合入りの予定だったが、諸事情により当日入りに。登山口周辺の雪は僅かに積もっている程度。また、駐車場から先には真新しいトレースが続いており、全力で追い掛ける所から登山開始。
序盤は雪は殆ど無いようなもので、尾根に上がったくらいで10cm程度、松の木沢の頭を過ぎたくらいで膝下くらい。頂上へ続く急登辺りからは深い所で膝上くらいになり、ワカンを装着。急登を終えた辺りでようやく先行者に追いつく。
聞くと、先週は西黒尾根に行ったものの、吹雪かれて撤退したらしい。今回も、翌日の冬型があるので白毛門で引き返すとのことだった。というわけで、白毛門を過ぎてからは一人旅。
以降の道のりは、膝~腰下くらいのモナカ雪といったところで、しばしば腰まで埋まり苦しめられた。笠ヶ岳以降では時折表面がガチガチにクラストしており歩きやすい所が出てくるが、これはこれで不吉な予感が募った。
この日の朝日岳到着は16時過ぎ。頂上直下の岩陰で幕営する。夕飯はぺミカンなのですぐありつけたが、水作りに若干時間を要した。
静かな夜だったが、翌日が荒れる予報なだけに気持ち悪い。この日は早めに寝た。

24日(土) 吹雪

未明から風が強まり、テントの撤収も一苦労だった。夜明け前に行動開始。
稜線では暴風に雪が舞い、大変視界が悪く、また目を開けることが難しかった。
稜線の風下側ではトレースが殆ど埋まっており、逆にトレースが明瞭な所では時折体幹を崩されるような強風に曝された。広い稜線で進路を見失った時は、視界が開けるまで耐風姿勢を取って凌いだ。
7時近くになると周囲は明るみ若干気温が上がったものの、依然として視界は悪く遅々とした行軍が続いた。
また、このあたりでバラクラバの顎の部分が氷柱と化して使い物にならなくなったり、ワカンのテープが一つ外れて紛失したりと、地味なトラブルが頻発。
8時頃に笠ヶ岳避難小屋へ到着。折角なので中に入らせてもらい、ワカンを応急修理する。
笠ヶ岳を通過して一旦樹林帯まで降りたのが9時頃。まだ白毛門への登りが控え、一帯の風も降雪も強まる予報だが、朝からの強風地帯からは脱したためひとまず安堵する。あとはラッセルになろうが歩いていれば下には着く。
数時間後に登山口に着くと、下界は完全に雪国の様相。降雪が強まる中、風呂にも入らず逃げるように水上を後にした。

・所感
北鎌前に改めて足と靴の調子を見なきゃなと思いラッセル含む山行訓練に至ったものの、なかなかどうして調子は良かったと思う。また、使い捨て手袋を使ったVBLの調子が上々だった。北鎌でもこれで行くことにする。
ただ、今回は2日目の条件が悪すぎて、悪天下行動の訓練の意味合いの方が明らかに上回っていた。荒れると分かっているならゴーグルを用意するべきだった。

(記: 江戸)

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