日程: 2023年09月09日(土) – 10日(日)
山域: 瑞牆山
参加者: 国府谷(L)・雨宮・坂田・江戸
トラッド・マルチの修行の場を求めて瑞牆へ(今季7回目)
数回の修行を経てようやく山河微笑リベンジの決心が付いた。台風崩れの影響で金曜までに大雨が降っていたため、土曜はショートルートでお茶を濁し、日曜に山河をやる心づもりで瑞牆入り。
9月9日(土)
霧ときどき雨のち曇り。殆ど晴れ間は見えなかったが、雨が止んでいる間の岩肌の乾きは早かった。
○前烏帽子岩
・真夏の太陽 ×
雨下アップ&TP設置便。核心は怖くてA0。
・ダイレクト TP
晴れ間アップ。濡れは殆ど気にならなかった。
・ジキル博士 ○
リードにて。フェースはやや乾き。クラック内部は濡れていたが、ジャムを決めるうえで支障はあまりなかった。終盤はハンド版水平飛行の様相。
・ハイド氏 ○
リードにて。フェースやクラック内部がある程度乾いてくれたので助かった。
9月10日(日)
1日中、霧に覆われては時折晴れ間が覗く感じ。夕方に雨が降った。
○十一面岩左岩壁
・山河微笑 ○
10:40(登攀開始) – 13:40(3p目終了) – 16:00(登攀終了、下降開始) – 17:10(下降終了)
7月に敗退して以降、今季のトラッド修行の大きなモチベーションとなっていた課題。今回は坂田先輩に背後を託し、全リードさせて頂く。
1-3p目については3時間程度で通過。前回はA0混じりになっていた3p目序盤も、不動沢での修行のお陰かあっさり突破できた。前烏帽子先生とエンペラータワー先生には足を向けて寝れない
4p目では3p目終了点の立木奥の垂壁沿いに右にトラバースし、コーナークラック沿いに3m程クライムダウンして岩の上に立つ
5p目はオフィズス。スタート直後から難しいが、核心はその後。少し迷ったが、体力が尽きる前にと思い切って突撃。何度か落ちそうになったが、技術を体力と気合でカバーして戦わせて貰える辺りはワイドクラックの優しさか。真っ当なオフィズス登りかというと疑問符が付いたが、とにかく登ってやった
頂上からの下降は、山賊’79黄昏の最終p終了点から。位置としては山河微笑3p目終了点から左上に見えるコーナークラックのライン沿いに頂上まで上がった辺り。山河終了点からは大岩を西側から回り込む形になり、迷わなければ1分も掛からない距離
○思うこと
・山河微笑の登攀中、十一面岩正面壁上部の小ピークのドームに刻まれた美しい左上クラック(クレセントクラック、5.10bとのこと)が目を引いた。このラインを通るには、秋一番をやるか、黄金の風をやるか?いずれにしても、ベルジュエールに並ぶ目標が新たに加わった
・次回は調和の幻想か、一粒の麦か
(記: 江戸)