2312 鹿島槍ヶ岳 東尾根

日程:2023年12月9日(土)-10日(日)
エリア:鹿島槍ヶ岳東尾根(ピストン)
参加者:江戸・他2名

・今季初の雪山山行。

・東尾根は初。同行者(I氏、O氏)は先週敗退しているらしく、12月の後立山のバリエーションというハードな響きに身構えつつ週末を迎えた。

・しかし蓋を開けると、春のような陽気に稜線以外は風もなく、直近の降雪もほぼ無しという好条件。思いもかけず雪山初めを楽しんでしまった。

・同行者とのラッセル争いに敗れた。修行が必要だ。

・自分でも何を血迷ったのか、今回の行動食のチョイスは潰した食パンと素イングリッシュマフィン。同行者達はそれを見兼ねたのであろうか、グミとドライフルーツをたくさん分けてくれた。感謝。

12月9日(土)

○0300大谷原駐車場〜0320東尾根取付き〜0700一ノ沢ノ頭〜0800-0900二ノ沢ノ頭手前(→雪洞作り開始&第一岩峰偵察へ)〜1030第一岩峰取り付き〜1200雪洞

・駐車場に1時着。車から降りた時の肌を刺すような寒さを感じず珍しく思う。仮眠の後出発。

・積雪の深さは膝下程度。吹き溜りは膝上。気温が高く、日が昇ると暑くて仕方がない。

・O氏のラッセルのペースが最後まで落ちず、ついていくだけで心拍の制御が覚束ない。トップを代わった際は意地でペースを保とうとしたが、とても続かなかった。

・この日は二ノ沢ノ頭手前で行進を止め、翌日未明にピークを目指すことに。

・手前からは不明瞭に思えた第一岩峰のラインは、取付きまで偵察しに行くと一目瞭然であった。

・第一岩峰の偵察から戻るとI氏が3人分の雪洞をオープンしていた。流石の手並み。

↑第一岩峰前にて

12月10日(日)

○0300二ノ沢ノ頭発〜0420第一岩峰〜0520第二岩峰〜0720鹿島槍ヶ岳北峰〜0800鹿島槍ヶ岳南峰(→東尾根から同ルート下降へ)〜1230雪洞〜1530大谷原駐車場

・1時起床3時出発。

・第一岩峰の下部は岩壁のルンゼ状から雪氷岩混じりの簡単な登攀、上部は草付き混じりの急雪壁。雪は少な過ぎず多過ぎずで登ること自体は難しくないが、下降時のいやらしさを予感させた。ここではロープは出さず。

・第二岩峰は切り立った岩稜渡り&ちょっとした登攀。残置支点は所々に。ここではロープを出し、2pに分けて登った。

・第二岩峰から北峰までは気持ちの良い登り。また、南峰への道のりは下部から見る印象よりもだいぶ優しかった。

・冬の剱を登山の対象と認識してじっくり眺めたのは今回が初めてかもしれない。

・同ルート下降は結構ヒヤヒヤ。第二岩峰では懸垂下降とは名ばかりの岩稜歩き、第一岩峰では寂しい枯木を支点とした懸垂下降と、気が休まらない。

・下山の道のりは雪が腐りに腐り、樹林帯では半ば雪が消え濡れた落ち葉や藪の中を歩いた。これはもはや春山だ

↑第一岩峰序盤の登り

↑第二岩峰1p目

↑第二岩峰後の登り

↑頂上から劔を見て

(記:江戸)

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