11日、7時出発の予定でしたが新穂高温泉駅近くの駐車場が満杯でロープウェイで一駅登った鍋平から少し離れた駐車場に停め、出発は8時半になりました。
天気は森林限界くらいまでは晴れ、その上はガスっていました。
笠新道入口まで、ワサビ平へ行く左俣林道の左岸を歩き、右岸への橋を渡って1時間ほど歩きました。
笠新道の入口には掛け流しの水場あり。
10時過ぎ、「これから笠ヶ岳にゆくの」とすれ違う登山者のオジさんに脅されました。
その脅しの意味が高度を上げる程、解ってきました。
新穂高温泉標高1100m、笠新道の入口1370m、抜戸岳からの尾根乗っ越し2455mで約1100mの急登です。
これは半端でない岩主体の登山道でした。
抜戸分岐から笠ヶ岳テント場も遠く感じ、16時半にテント場に着きました。
テント場は張るスペースもないほど満杯でした。何とか場所を確保しましたが笠ヶ岳小屋がテント場の60m上部にある事には疲れの為閉口しました。
日のあるギリギリで何パーティかがテント場に辿り着いていました。
日が落ちる前、徐々にガスが上がり、裏からみる槍、穂高連峰が夕陽に照らされ圧巻でした。
12日、3時40分ころ起床し、朝食を食べ、頂上に向かい、4時45分に到着しました。
槍ヶ岳からの御来光を待って、5時10分頃、無事拝めました。バッチリ写真撮りました。
6時半、テントを撤収してテント場を出発し笠新道入口12時着までピーカンの中、急下降に悪戦苦闘し、ヨタヨタになり下りてきました。
掛け流しの水場が恋しくて堪りませんでした。何十年前でしょうか、ブナ立て烏帽子から裏銀座コースに行った際、双六から笠ヶ岳を望み、魅力的な山と思いました。
何十年の時を経て、還暦を過ぎ、テントは長男の拓磨が持ち上げて貰い、やっと踏破できました。拓磨に感謝したいと思います。
(記: 平井)